赤ちゃんが生まれたら、効率良く上手にお世話したいものですが、意外と手こずってしまうのが、新生児のお風呂です。
新生児をお風呂に入れるコツをご紹介します。
- 沐浴を知る
- お風呂の前に道具の準備を整える
- 入浴時間やリズムを決める
- 温度は適温に保つ
- 赤ちゃんの足から静かにお湯に入れる
- 赤ちゃんの体をしっかり支える
- 丁寧に、手早く体を洗う
- 脂漏性湿疹がある場合は、石鹸を使う
- 上がり湯をかける
- タオルで優しく水分を拭き取る
- 沐浴のときは室温を適度に保つ
- 話かけながら沐浴させる
- 親子のスキンシップの時間にする
- お母さんは爪を切って整える
- 着替えまでが沐浴
- まとめ
1. 沐浴を知る
新生児のお風呂は沐浴と言い、ベビーバスにお湯を入れて、赤ちゃんの体をきれいにします。
何故、新生児は大人と同じ浴槽ではなく、ベビーバスを使うかと言うと、生れたばかりの赤ちゃんは、抵抗力が弱く、大人と同じお風呂のお湯から細菌に感染する恐れもあるからです。
赤ちゃんの発達や健康を考えると、沐浴をする目安としては、生後1ヶ月頃までと考えて良いでしょう。
2. お風呂の前に道具の準備を整える
新生児を沐浴させる時に用意するもの、用意した方が楽なものは以下の通りです。
ベビーバス、温度計、洗い用ガーゼ、バスタオルは必ず用意します。
新生児用沐浴剤や、新生児用ボディーソープなどは、お母さんの判断で使用してもしなくても良いでしょう。
抵抗力の弱い新生児を入浴させる時に、準備不足で手際が悪いと赤ちゃんが風邪をひいてしまう事もあるので、新生児のお洋服を脱がせる前に準備を整えましょう。
3. 入浴時間やリズムを決める
基本的には、お父さん、お母さんの時間がある時に入浴させて構いません。
新生児とはいえ、出来ることなら生活のリズムをつくる為にも、毎日同じ時間にするか、同じ生活パターンになるようにお風呂のタイミングを組み込んであげると良いでしょう。
寝る時間やミルクの時間から逆算して、お風呂に入れてあげると、赤ちゃんの機嫌も良く、スムーズにお風呂に入れることができます。
また食後のお風呂は、新生児が吐いてしまう事もあるため、食後1時間以内は避けましょう。
4. 温度は適温に保つ
沐浴の際に気をつけなくてはならないのが、風呂の温度です。
新生児の沐浴の際に最も適温とされているのが38~39℃です。
羊水の温度はだいたい37. 8℃と言われており、ついこの間までママのお腹の中で、羊水に守られて過ごしてきたので、このくらいの温度が赤ちゃんにとっては快適で安心できるのです。
お風呂の時にいつも赤ちゃんの機嫌が悪いという場合は、もしかしたら温度が高く、赤ちゃんにとっては熱くて辛いのかも知れません。
5. 赤ちゃんの足から静かにお湯に入れる
新生児をお風呂に入れるときは、赤ちゃんがびっくりしないように、足から徐々にお湯につけてあげましょう。
そのとき、体をしっかりと支え、ゆっくりとお湯に入れます。
利き手とは反対側の手で、赤ちゃんの体を支え、利き手で赤ちゃんの体を洗ったり、ガーゼをお腹にかけて、赤ちゃんの体を温めてあげましょう。
6. 赤ちゃんの体をしっかり支える
ベビーバスの中で赤ちゃんを沐浴させるときは、片手で赤ちゃんの体を支えなくてはいけません。
寝不足が重なったとしても、間違っても手を滑らせることが無いよう、赤ちゃんの体をしっかりと支えましょう。
新生児はまだ首が不安定なので、些細の角度が悪いと赤ちゃんが苦しそうな表情したり、ご機嫌が悪くなり泣いてしまうこともあります。
赤ちゃんが楽な姿勢を探してあげることが大切です。
7. 丁寧に、手早く体を洗う
顔、頭、腕や脇、お腹、背中、お股、足と短時間で体全体を洗ってあげましょう。
顔や髪の毛は、水分を軽く絞ったガーゼで拭いてあげるくらいで構いません。
脇の下やお股は、汚れがたまりやすいのでより丁寧に洗いましょう。
時間がかかりすぎると、湯冷めしてしまうので、手際よく5分?10分程度で体を綺麗にしてあげるのがポイントです。
8. 脂漏性湿疹がある場合は、石鹸を使う
赤ちゃんの中には、意識が固まってしろう性湿疹ができる子もいます。
ベビー用石鹸を使用して沐浴するかは、お母さんの好みや判断で使用を決めて構いませんが、脂漏性湿疹がある場合は、ベビー用石鹸を使って洗ってあげた方が、皮膚がきれいにになります。
この時、石鹸が目に入らないように注意しましょう。
ガーゼを指に巻きつけて、濡れたガーゼで目の周り鼻の横など細かい場所を丁寧に洗ってあげます。
9. 上がり湯をかける
ベビー用石鹸を使用した場合は、最後に上がり湯をかけてあげると、より衛生的です。
ベビーバス内で、石鹸を使用すると、石鹸の成分がベビーバスのお湯に混じってしまうので、ベビーバスのお湯とは別に、上がり湯として、お湯を用意しておきましょう。
大人が、入浴の最後にシャワーを浴びて浴槽を出るのと同じで、お風呂の最後の最後まで体を綺麗にしてあげます。
10. タオルで優しく水分を拭き取る
沐浴が終わったら、あらかじめ広げて用意していたバスタオルの上に赤ちゃんを寝かせます。
このとき、軽く押さえるように優しく水分を拭き取ります。
新生児の皮膚はとても敏感なので、ゴシゴシこすってはいけません。
おへそ、耳はには、お水が溜まっていることがあるので、綿棒を使って優しくお手入れしてあげると良いでしょう。
11. 沐浴のときは室温を適度に保つ
お湯の温度に気を配る親御さんはたくさんいても、、室温にまで気を配る事を忘れている方も結構いらっしゃいます。
赤ちゃんが、心地よく沐浴出来る室温は、25度以上にあたためてから行うのが理想的です。
寒い時期は暖房を使って部屋を温め、夏は、いくらでも涼しい時間帯で25度前後の室温になるように心がけましょう。
12. 話かけながら沐浴させる
赤ちゃんを沐浴させるときは、お母さん、お父さんも楽しみながら沐浴させましょう。
「お風呂に入ろうね!」「気持ちいいね」「サッパリしたかな?」など、声をかけながらお風呂に入れてあげます。
まだ赤ちゃんだから、言葉が分からないのでは?と考える方もいるかも知れませんが、赤ちゃんはお腹にいる時から、お母さんの声をしっかり聞いています。
赤ちゃんはお母さんの声を聞くだけで、安心できるのです。
13. 親子のスキンシップの時間にする
沐浴はコツを覚えてしまうと簡単にできます。
お父さんの仕事が休みの日には沐浴に参加してもらいましょう。
お母さんは赤ちゃんを産んだその日から、おっぱいやミルクをあげたり、オムツを変えたりと赤ちゃんに触れる時間が必然的に長くなりますが、お父さんのは意識的に育児に参加しないと赤ちゃんに触れる機会が少ないのです。
お父さんの手が赤ちゃんの体に触れる事で、親子の良いスキンシップになり、お互いに愛着が生まれるでしょう。
14. お母さんは爪を切って整える
赤ちゃんのお世話をするときに、お母さんは爪を短く気って整えておくのが基本です。
特に沐浴をする際には、お母さんの爪が長いと赤ちゃんの皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。
また爪が長いと、皮膚と爪の間に汚れや菌がたまりやすくなります。
免疫力の低い新生児の肌に触れるときは、では短く、衛生的にしておかなくてはいけません。
15. 着替えまでが沐浴
手早く沐浴を終え、準備していたバスタオルに赤ちゃんを寝かせ水分を拭き取ったら、室温が適温であれば体の火照りを冷ますため、しばらくタオル上に裸でいても構いません。
寒い季節は、水分をしっかりと拭き取ったら、すぐに着替えをさせましょう。
着替えは、上に着せる服の下に、肌着を重ねて準備しておきます。
そうすると、着替えまでスムーズにさせることができるのです。
最後に服の着替えが終わるまでが、沐浴と考えれば、要領良く新生児をお風呂に入れられます。
まとめ
初めは慣れないかもしれませんが、毎日やっていくと沐浴のコツがわかってくるでしょう。
沐浴道具の準備から、バスタオル、着替えの準備までをしっかりしておくと、一連の流れがスムーズに進みます。
沐浴は、親子のコミュニケーションの時間でもあります。
時には、忙しいお父さんにも手伝ってもらい、赤ちゃんに優しく語りかけながら、家族みんなで新生児のお風呂の時間を楽しみましょう。