古代ギリシャの哲学者であるエピクトスの名言の1つに「神が人間に一つの舌と二つの耳を授けたのは、しゃべるより二倍多く聞くためである」というものがあります。
- 人の意見に耳を傾けない
- 自己中心的である
- 内心は自分に自信がない
- 自分の考え方が絶対的だと思っている
- 向上心がない
- まとめ
1. 人の意見に耳を傾けない
人は自分の考え方を相手に伝えたいという気持ちがあります。
この気持ちは重要なもので、自己主張をすることは社会的に自立するために必要不可欠なものです。
しかし、あまりに自己主張が強すぎるのも考えものです。
社会では他人の意見と自分の意見の妥協点を見出だすことが必要になってくることもあります。
自分の意見を主張しつつも、他人の意見を尊重する姿勢が重要になってきます。
この能力が著しく欠けていると、社会的に孤立したり順応性がなくなったりしてしまいます。
2. 自己中心的である
人は自分の願望や欲求を持っており、それが満たされることで充足感を得ることができます。
そんな風にいつでも欲求が満たされるのであれば良いのですが、世の中は自分の思い通りにならないことも多々あります。
一方的に自分の意見を主張し続ける行為をすることで、自分の欲求が満たされていると勘違いしてしまうのは自己中心的で、かえって自分を追い込む結果にもなりかねません。
その例として多いのが人間関係の不具合です。
社会では人間関係の中和が求められます。
理不尽なまでの自己主張は、人間関係に摩擦を生じさせ良好な関係性を築きにくくなります。
最終的に損をするのは自分自身です。
3. 内心は自分に自信がない
自分に自信があり自己確立のできている人は、自分の意見をバランスよく表面化し、同時に相手の意見も取り入れる余裕を持っています。
そのため良き聞き役となることも多いですし、周りから頼られる存在になります。
自己主張の強い人は、一見すると自信に満ち溢れています。
その行為とは逆に内心の自信を失っています。
自分の内心の不安を打ち消すために自己主張を強くして、相手の意見を聞き入れないことで無意識のうちに自己防衛を図っています。
表面的には人をリードすることが可能ですが、内面まで掴むことは難しく本当の意味で他人から尊敬される人物にはなり得ません。
言ってみれば、裸の王様のような状態に陥っています。
4. 自分の考え方が絶対的だと思っている
自分の考え方やものの捉え方が絶対的で、間違いないと考えている人がいます。
途中で自分の間違いに気付いても、それを訂正することに敗北感が生まれ意見を曲げません。
頑固に自分の考え方に固執してしまい、柔軟性を欠いてしまいます。
そうなると、他人の意見を聞き入れることは出来なくなり、ますます頑固になって自分の考え方にへばりついてしまいます。
最終的には、意見を曲げられない自分に苦しむことになります。
5. 向上心がない
自分の知識を増やし考え方を柔軟にしようとする方法は、自分で勉学に励むか他人から吸収することが挙げられます。
他人の意見の中には、自分の知らない知識や物の捉え方が含まれています。
それを否定したり聞き流す行為は、自ら知識を得る行為を放棄しているのと同じです。
向上心がなく自己成長力を求めることに鈍感な人は、自分だけの世界の中で生きていることになります。
結果として視野が狭くなり、見識の薄い人間になってしまい内面の寂しさから孤独を感じるようになっていきます。
まとめ
この名言の意味するところは自分の話すことの2倍、人の話に耳を傾けなさいということです。
自分の話せることは、自分が知っていることや経験したことのみです。
人から聞く話は、自分の知らないことや経験したことのない世界が含まれます。
人の意見は自分の知識を深めると同時に、自己成長力を高める大きな財産になります。