「愛されることは幸福ではない。
愛することこそ幸福だ」とはドイツの詩人であり、作家のヘルマン・ヘッセ氏の名言です。
この言葉に託された真意を考えてみましょう。
- 誰かを好きになる事自体が奇跡の出来事
- 愛される事だけに執着するのは勿体無い
- 愛されるより愛する方が人として成長出来る
- 自分の気持ちに素直に生きられる
- 偽りの愛は虚しいだけ
- 愛する事は2倍の幸せが訪れる
- 自分が選んだ幸せ
- まとめ
1. 誰かを好きになる事自体が奇跡の出来事

地球上に人類は、約70億人います。
単純に1人の人に出会う確率を考えてみると、その確率は、わずか70億分の1。
地球上の全員に会おうとしても、1秒に1人ずつ会うとして、約221年を要します。
つまり、好きな人に出会えるだけでも奇跡なのです。
この確率を考えると、人を愛せる事がどれだけ幸せな事かが分かるでしょう。
まず、この出会いに感謝出来る豊かな心が、恋愛で起こる些細な出来事も幸福と感じさせるのです。
2. 愛される事だけに執着するのは勿体無い

好きな人に愛されたいという気持ちを持つのは当然の事です。
しかし、愛される事にばかり執着してしまうと、自分らしくいられるでしょうか?
自分を良く見せようと、見栄を張ったり、背伸びをしてしまうでしょう。
それは、幸福とは違います。
幸せになりたくて、愛される努力をしているはずなのに、相手の言動に一喜一憂し、結局振り回され、疲れてしまいます。
愛する事は、相手に求めないので、想うだけで心に幸福感充満します。
3. 愛されるより愛する方が人として成長出来る

誰かを愛した時、無条件の愛を知り、慈悲の心が芽生え、人の気持ちに共感してあげる事が出来るようになります。
無条件の愛を実感出来るのは、人生において何人も現れるわけではなく、貴重な想いを体感するでしょう。
愛する人の役に立てた時、人として成長出来る大きなチャンスです。
人を愛する前の自分のよりも、明らかに優しい人間になる事が出来ます。
4. 自分の気持ちに素直に生きられる

誰かを好きだ!という自分の中に生まれた感情に素直に向き合ってみると、心が軽くなり、明るくポジティブでいられます。
愛する人を大切に想う事は、自分の気持ちや自分自身を大切にしている事と同じ事です。
自分の中に生まれた愛情を大切にする事は、すなわち、自分の人生を自分で選び大切に生きるという事なのです。
5. 偽りの愛は虚しいだけ

自分を愛してくれる人がいても、自分の気持ちが伴わない場合もあるでしょう。
たくさんの褒め言葉やプレゼントを貰っても、何故か満たされないのは、自分が相手を愛していないからです。
自分が愛している相手なら許せるのに、些細な行動が気に触るのも愛していない証拠です。
小さな過ちを許してあげられない偽りの愛は、ただ虚しいだけなのです。
6. 愛する事は2倍の幸せが訪れる

人は、愛する人に共感し、愛する人の気持ちも共有しようとします。
ですが、自分に愛はなく、愛してくれている相手の気持ちまでは、共有しようとおもえません。
誰かを愛すると、自分にとって嬉しい事が起きる時の他にも、愛する人が嬉しい時、自分も嬉しくなり、2倍の幸福感を味わえるのです。
7. 自分が選んだ幸せ

自分の人生は自分が決める事が幸せに繋がります。
誰かに決められたわけではなく、自分自身の目で選んだ人にときめき、自分の心の中に愛情が生まれたのであれば、例え成就しなくても、清々しい気持ちにさえなります。
自分主体の気持ちであれば、体の奥底から力が湧き出し、能動的にもなれるのです。
まとめ
愛される事も、愛する事もとても素晴らしい事です。
しかし、愛する事は、愛されるよりも、ずっとずっと幸せな気持ちになる事が出来ます。
もしも、愛が報われなくても、自分の目で選んだ相手を愛する事が出来たら、そこからたくさんの感情を学べるのです。
それだけでも、自分を成長させてくれ、愛した経験は、あなたにとって、一生の財産になるでしょう。