『一言居士』という言葉を聞いたことはありますか?どんな場所でも、ひと言自分の意見を言わないと気が済まないつよい人を表しています。
そういうタイプの人の特徴と心理をみていきましょう。
人間関係のヒモをとく、ヒントになれば嬉しいです。
- 一言居士な人の特徴
- 一言居士な人の心理
- まとめ
1. 一言居士な人の特徴
会社や学校で自分の意見を押しつけてくる人…案外多いですよね。
自分の主張をゴリ押ししてくる人の特徴として、どのようなものがあるのでしょうか。
チェックしていきましょう。
- おせっかい
- 独りよがり
- 悪気はない
1-1. おせっかい
一言居士な人のよくある特徴として「お世話を焼きたがる」というものがあります。
他人の問題に首をはさむのに快感をおぼえてしまい、つい余計なひと言をはさんでしまいます。
「それをあなたに言われなくても…」と思うようなキツイひと言も真顔で発してしまうので、人によっては煙たがられてしまうこともあります。
一言居士な人がおせっかいな心理になってしまうのは「自分が何となしなくちゃ」という気持ちがあまりにも強いから。
善意で人助けしたいと思っているので、つい余計な言動をはさみこんで周りの空気をかき乱してしまいます。
出すぎた行動ばかり取ってしまうので、浮いてしまうことが良くあります。
1-2. 独りよがり
一言居士なタイプの人は、周囲から孤立していることが多いようです。
その場の空気を読まない場違いな言動がおおいことから、周りの人から距離を置かれてしまいます。
一言居士なタイプの人は、もともと思っている考えを曲げたくないタイプ。
話し合いながら和解の道を見つけていくのが苦手なので、どんな手をつかってでも「自分が正しいと思った道」をつき進んでいきます。
周囲と折り合いをつけながら平和な道をあゆんでいくことが得意ではないので、結果として周りの人から愛想をつかされてしまいます。
一言居士な人が成長していきたい、改善していきたいと思ったら、まずは「他者の気持ちをくむこと」から始めることが大切。
思いやりや感謝の気持ち、相手の感情を想像できるようになると、ひと回りもふた回りも大きく成長できるようになります。
1-3. 悪気はない
一言居士の人は、そもそも自分のことを「悪者だとは思っていない」やっかいな一面もあります。
何かをしでかしてしまっても自分に問題があるという風に受け止めず、ケロッと居直っています。
文句を言われたり周囲に嫌われたりしても、お構いなし。
どこ吹く風という顔をしています。
一言居士な道をあゆむ人は、とてもタフなタイプ。
いつでもマイペースに生きているので、何があっても暗く落ち込むことはありません。
反対に問題の原因を「人のせい」にしてしまうので嫌われてしまうことも多いです。
2. 一言居士な人の心理
一言居士の心理はどのようなものなのでしょうか。
その心の裏側をチェックしていきたいと思います。
一言居士な性格の人とうまくお付き合いするためのコツになったら嬉しいです。
- 自分は正しいと思っている
- コンプレックスがある
- 思い通りにしたい
2-1. 自分は正しいと思っている
一言居士なタイプの人は、自分の常識や価値観だけで生きている所があります。
自分と意見が合う人は「いい人」ですが、自分と異なる意見をもっている人には「悪い人・変わった人」というレッテルを貼ろうとします。
こうした心理になってしまうのには、一言居士タイプの人の有りあまる正義感が働いているから。
「私が何とかしなくちゃ」といつも意気込んでいるような気質があるので、つい周囲がドン引きするような我のつよい意見をゴリ押ししてしまうのです。
こうしたタイプの人には、真っ向から立ち向かわないことも重要。
表面上は「おっしゃる事はごもっとも」という顔をしておき、素直に従う姿勢をみせておくことが賢明です。
同じ土俵で戦おうと思うのは、そもそも無駄なのでやめておきましょう。
2-2. コンプレックスがある
一言居士な人は、いつも自信満々に生きているように見えます。
けれどもその心理状態をこまかく見ていくと、意外にも気が弱くてコンプレックスの塊だらけ…ということもあります。
「仕事ができない」「早く作業できない」という悩みを抱えていたとしても、その気持ちを素直におもてに表すことができません。
素直にSOSを周囲に求めることができないので、その弱い気持ちを補うように、強くて勇ましい仮面をかぶって強いフリをしてしまうのです。
一言居士な人がまた吠えていると思ったら、その裏側のコンプレックスや自信の無さに目配りしてあげることも重要。
悩みを抱えていると思えば、少しだけ軽い気持ちになれます。
2-3. 思い通りにしたい
一言居士な人がよく吠えてしまうのは「何でも自分の傘下に置いておきたい」という欲求のあらわれもあります。
目のとどく範囲のことは、すべて自分の思い通りにあやつっておきたいのです。
自分の予期せぬ方向に動いてしまうのが怖いので、いつも余計なひと言やパワハラまがいの言葉を投げつけてしまいます。
強そうにみえて、じつは「変わることが怖い」臆病者なのです。
3. まとめ
一言居士な性格の人の特徴と、その心理についてお伝えしました。
一言居士な人が周囲にいたら、どうしてそんな心理状態になっているのか、想いをめぐらせてみることもおすすめです。
バックヤードに目を向けると、意外にも人間らしい一面がみえてほっとします。
うまくやろうと意気込まず、無理のない生き方を送ってみてください。