えこひいきする先生は、気に入っている子どもに優しくし、気に入らない子どもには同じ行いをしていても冷たくします。
わが子にだけ冷たくしていたらと思うと、親はいたたまれない気持ちになります。
えこひいきする先生とは、どのような共通点や特徴があり、なぜそのようなことをしてしまうのでしょうか。
- えこひいきする先生に多い共通点や特徴
- えこひいきする先生の心理
- まとめ
1. えこひいきする先生に多い共通点や特徴
子どもの言っていることを全て信じることは難しいでしょう。
どのような先生がえこひいきするか知っておくと、ある程度確信をもちながら、真実を調べられます。
- 上から目線
- 過度に一人だけ目立たせる
- 権力者に弱い
1-1. 上から目線
個人懇談会などで先生と話したときに、「家でもぜひお手伝いをさせてみてください」と普通に助言する先生と、「家でお手伝いをさせていませんよね」と敢えて傷つくような言い方をする先生がいます。
物言いがきつく、常に上から目線の先生は要注意です。
学級は先生の王国になります。
特に年齢が上の先生には、子どもへの対応が間違っていても、誰も指摘しません。
それを意識して常に謙虚な態度ができる先生もいますが、どんどん勘違いして天狗になっていく先生がよくいます。
上から目線の先生は、自分の対応は正しいと思い込んでいるので、無意識に子どもをえこひいきしている可能性があります。
1-2. 過度に一人だけ目立たせる
発表会や授業参観を見に行ったとき、優秀な一人の子どもだけが、他の子どもと交代もなしで、ずっとセリフがあり、他の子どもたちは少しだけという構成を作る先生がいます。
普通は、過度に一人だけ目立たせるようなことはしないように気をつけますが、明らかにしている先生は要注意です。
ただ、どうしても能力差はあるので、ずっと練習していたけれどセリフが言えない子どもには、二人で言ってもらうなど、目立つ場面を減らしてしまうことはあります。
とても残念ではありますが、親が子どものことをよく理解しなければなりません。
先生も本番で無理させて、失敗してしまったときの子どもの気持ちを考えています。
1-3. 権力者に弱い
新任の先生を人前で怒鳴り、校長先生には爽やかに対応して気に入られている先生です。
権力者のご機嫌を取り、弱者を叱りつけることで自分の強さを人に見せびらかすことが好きな人です。
学級でも権力者を作り、気に入らない子どもにだけ冷たくします。
もし、わが子にだけ冷たくされているなど問題がありそうなとき、校長先生に言っても効果がなく、その先生の味方になる可能性があります。
そのような先生とは、直接話し合い、できれば男性を連れていくと効果があるでしょう。
母親には強気で上から発言しますが、父親が出てきた途端、委縮する情けない性格でもあります。
2. えこひいきする先生の心理
先生はどういった心理でえこひいきしてしまうのでしょうか。
えこひいきにまで至ってしまう先生の気持ちを考えてみましょう。
- 学級経営が苦しい
- 人間なので好き嫌いはある
- いつでも自分が正しい
2-1. 学級経営が苦しい
学級経営が上手くいっていないと、子どもの能力差はどんどん開いていってしまいます。
先生の話をよく理解し動ける子どもが、理解が遅い子どもを助けていき、半年ぐらい経ったころには、全員の能力差がそれほどない状態にまでもっていけると、学級がまとまっていきます。
しかし、学級経営が上手くいかないと、いつまでも理解が遅い子どもが目立った状態になっていき、先生も長期間に亘ってその子どもの世話だけを続けることになります。
先生もストレスが溜まっていき、その子どもにだけ辛く当たってしまい、結果えこひいきしているように見える場合があります。
2-2. 人間なので好き嫌いはある
子どもの年齢が上がっていくと、先生に対して失礼な発言をしたり、友達に対して意地悪をしたりする子どもも出てきます。
先生も人間であり、子どもだとわかっていても、どうしても許せないと思うこともあるでしょう。
反対に、雰囲気や話し方が好きだと思う特別な子どもも出てきます。
また、子どもの親に厳しいことを言われてしまった場合は、その子どもを見ると、どうしてもその思い出が頭によぎってしまいます。
絶対に子どもに気づかれないように、細心の注意を払っていますが、些細な態度の違いが出てしまっている可能性もあります。
2-3. いつでも自分が正しい
学級経営が苦しい、好き嫌いがあることは、どんな先生にもよくあることです。
しかし、実際に多くの子どもが気付くような、はっきりとしたえこひいきに繋がるときは、謙虚さがあるかどうかが、別れ道になります。
いつでも自分が正しいと思い込み、反省することがない先生は、自分のやり方を押し通してしまいます。
上司の意見も聞かないので、学級経営が上手くいっていないことにも気付かず、理解が遅い子ばかり叱り続けてしまいます。
多忙を極め、ストレスがたまれば、つい好き嫌いの本心が出てし、自分を制御できなくなっていくでしょう。
それでも自分が正しいと思っていれば、制御ができていないことにも気が付きません。
3. まとめ
先生がえこひいきしていると感じたら、子どものためにも早めに対応した方がいいでしょう。
ただ、子どもの言うことを全て信用して決めつけるのではなく、先生の気持ちや状況も把握してください。
お互いに謙虚な気持ちを忘れず、自分や子どもが全て正しいと思わないようにしましょう。