今は安定した仕事に就いた男性と結婚してもいつ夫が失業するか分からない時代です。
専業主婦として長期間過ごしてきた女性にとっては特に夫の失業は大打撃です。
そうなった時どうすればいいか私の失敗も含めて経験をお話ししたいと思います。
- 夫を否定しない
- お金について考える
- 夫の再就職活動を支える
- 夫が毎日家にいることを受け入れる
- 妻も仕事を探した方がいい
- おばちゃんでは再就職も厳しい
- 夫に働いてもらう事にかける
- まとめ
1. 夫を否定しない
妻の側としても会社を辞めることになった、と夫に告げられた時ショックは大きいでしょう。
なんとかして会社にいられないの?収入がなくなったらどうするの?と夫を責めたくなると思います。
ですが、まずは夫をいたわりましょう。
失業に至るまでに夫はとても傷ついています。
会社を辞めなければならない時、男性は自分を否定されたような気持ちを味わっていることでしょう。
会社に居場所がない、自分は無能だ、誰からも必要とされていない人間だ、と打ちのめされているかもしれません。
どんな時でも夫の一番の味方になってあげられるのは妻です。
あなたのこんなところが好き、いつもこれをしてくれてありがとう、という言葉をたくさん言いましょう。
照れくさくてどうしても言えないなら携帯にメッセージを送ったり手紙を書いてみてください。
夫の好きな献立を作るのもいいかもしれません。
2. お金について考える
今までと同じようにお金を遣っていては失業が予想以上に長引いた場合暮らしていけなくなります。
失業が分かった時点からできるだけ出費をおさえて暮らしていきましょう。
安定した収入があるうちに最低4か月は暮らしていけるよう貯金をしておいた方がいいかもしれません。
ですが備えができていようといまいと失業は突然やってきます。
自分から会社を辞めた場合3か月は失業保険がもらえません。
国民年金や国民健康保険は自分で払うと意外と高額になります。
失業中の国民年金には免除があります。
国民健康保険料は住む場所により異なりますが退職日の翌日から加入する義務があります。
うちの場合、国民健康保険料は会社で引かれていた年金と健康保険料の合計と同じくらいでした。
失業しているのにどうして高額な保険料を払わなければいけないのかと思いましたがそういう決まりなのです。
3. 夫の再就職活動を支える
ひとまず今まで会社で働いてくれたことをねぎらったら今度は再就職活動をサポートします。
すぐに決まればよいのですが残念ながらなかなか決まらないことが多いです。
ハローワークに通ってもなかなか面接さえ決まらないかもしれません。
再び否定され続けることになります。
妻も不安でしょうが顔に出さないとしても夫も不安と絶望を感じています。
夫が家にいることが多くなり妻も拘束されているような気持ちを味わうかもしれません。
4. 夫が毎日家にいることを受け入れる
お互い一緒にいる時間が増えて、しかもお金がない。
喧嘩が増えるかもしれません。
お子さんがいるなら子どもの前で夫をけなすようなことは言わないようにしましょう。
お母さんがお父さんのことをどう思っているか子どもは敏感に感じ取ります。
私達夫婦には子どもがいませんが買い物に行こうとすると夫が必ずついてきて一人になりたくて仕方ありませんでした。
考えてみるとあれほど夫婦で一緒に過ごした時期もなかったと思います。
夫にとって再就職活動の期間は長く続く日曜日のような感覚だったかもしれません。
昼間の自由な時間が奪われるので私はこの日曜日、早く終わってくれないかと思っていました。
夫には簡単な料理や食事の後片付けなどをしてもらうようになりました。
一緒に台所に立って、これを包丁で切って、とか箸でかき混ぜて、フライパンで炒めて、と教えながら料理を教えました。
5. 妻も仕事を探した方がいい
私の夫は前の職場でしばしば表彰され仕事自体は好きでしたのですぐに次の仕事も決まると思っていました。
しかし結局10か月の期間いっぱいに失業保険をもらいました。
夫の思ったような条件の仕事がなかったのもありますが期間いっぱいに失業保険をもらわなければ損だという考えも夫にはあったようです。
毎月、形だけの就職活動をして失業保険をもらっていました。
自慢ではありませんが私は以前は面接に行けば必ず即決で採用されてました。
しかし結婚して仕事を辞め、10年以上働いていませんでしたので状況は全く変わっていました。
若い時と同じ感覚でいてはいけません。
私も夫と同じように挑戦しては拒否されるつらい就職活動を続けることになりました。
夫が失業して2か月くらいは二人で休暇感覚で過ごしていましたがあまりに夫がのんびりしているのでこれからは私が夫を養わなければならないのかと思い就職活動を始めました。
6. おばちゃんでは再就職も厳しい
初めは結婚前に就いていた職種を考えていましたが40代後半になっていましたので面接しては落とされるのを繰り返して段々と希望を下げていきました。
派遣社員の面接と試験を2社受けました。
なかなか紹介はなく、あっても時給は最低賃金、交通費も出ない遠い職場ばかりでした。
今思うと恥ずかしいのですが私も自分を過大評価していました。
40代、10年以上働いていない、何もできないおばちゃんだということを自覚していませんでした。
5か月就職活動を続けた結果、ある会社に正社員として雇ってもらえました。
しかし職場のお局さまは年下。
私のことが気に入らなかったようで仕事についても聞きにくいような雰囲気を出され事務所中に響き渡るような大声で怒鳴られ毎日ビクビクしていました。
あまりの恐怖感で記憶が飛ぶようになり、さっき言われたことを自分でも驚くほど覚えていないのです。
仕方なく1か月で退職しました。
その経験を踏まえて人間関係の楽そうな職場を探し始めなんとか私に合うパートの仕事が見つかりました。
長期間専業主婦として過ごされた方には、まず必要な生活費には足らないかもしれませんがご自分に見合ったパートの仕事から始めることをお勧めします。
働いているうちに段々と体も顔つきも引き締まってきます。
それからもっと時間を増やしたり働きながら別の仕事を探すのもいいのではないでしょうか。
7. 夫に働いてもらう事にかける
私がパートで働いても生活費は足りませんので夫にも「とにかく何でもいいから働いて!」と叫びました。
夫は散歩中見つけた「アルバイト募集」という張り紙のあった会社に面接に行きすぐ採用されました。
大変きつい肉体労働なので夫は正社員になることを渋っていましたが1年間アルバイトとして働いた後、正社員になりました。
合計2年近く年金を免除してもらいました。
保険料は前年の所得で決まるので失業から2年目は税金も保険料も安く、助かりました。
まとめ
夫が失業した妻として反省してみると私の就職活動を始める時期が遅かったと思います。
夫が仕事を辞めるかもしれないという雰囲気を出してきた時点で始めていれば二人して無職の期間を短くできていたのではないかと思います。
いかがだったでしょうか?夫の失業という困難な時期をご夫婦で乗り切るヒントになれば幸いです