最近、「正社員人手不足」という言葉がニュースを賑わすようになってきました。
そんな今だからこそ「あえて正社員になる」ことのメリットを考えてみましょう。
- 安定した生涯賃金
- 社会的信頼
- もしもの時の保険が利く
- 世間体
- つぶしが利く
- 会社を利用できる
- 年を取っても仕事がある
- 仲間を得やすい
- 学ぶ機会を得やすい
- 容易に経歴が作れる
- まとめ
1. 安定した生涯賃金
一般的にサラリーマンの生涯賃金は約4億円と言われています。
腕に覚えにあれば「4億くらい稼いでやるよ!」と言えるでしょうが、普通の暮らしをして来た人には、魅力的な金額なのではないでしょうか?
これから結婚や子育て、マイホーム購入などを夢見る人には、少ないリスクで4億円の生涯賃金が見込める正社員を選択することは賢い選択だと言えるでしょう。
2. 社会的信頼
正社員は信頼できるなんて言うと、正社員ではない方への差別のように聞こえます。
ここで言う社会的信頼とは、ずばり、ローン審査です。
マイホームや車を購入する時、まとまったお金をすぐに支払える方はそう多くないのではないでしょうか。
否応なしにローンが必要となった時、「◯◯会社の正社員」という後ろ盾があると、ローン審査が優位になることが往々にしてあります。
古い考えかもしれませんが、正社員=安定した稼ぎがある、という考えがローンの世界ではまかり通っているのです。
3. もしもの時の保険が利く
もし、自分が体を壊したり家族が体を壊したりしたらどうなるでしょうか。
自分の力で稼ぎを得られる時は、正社員であるメリットは大きくないかもしれません。
しかし、自分が体調を崩して休む必要が生じた時、家族の介護でどうしても仕事に時間を避けない場合、正社員であれば、有給休暇や介護休暇を利用して、収入を保ちながら時間を確保することができます。
4. 世間体
これも古い考えかもしれませんが、人と接する時には、「どこどこに勤めている」という会話ができると俄然、納得感と信頼感を得られるものです。
このメリットは家族を持った場合、もっと顕著になってきます。
「あそこのお父さんは何の仕事か良く分からない」より「あそこのお父さんは◯◯に勤めている」のほうがずっと簡単なのです。
5. つぶしが利く
正社員の仕事はつぶしが利きます。
良くも悪くも、皆同じような仕事をしているからです。
営業職なら、他の会社の営業職に、製造職なら他の工場の製造職に、転職することも可能です。
万が一、自分の会社が危機に陥っても、自分が会社で活躍の場を失っても、五万とある会社の中から、自分が活躍できる場を見つけることができます。
6. 会社を利用できる
正社員が雇用される会社には、多かれ少なかれ福利厚生があります。
「うちにはそんなのないよ」と仰る正社員の方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、給与計算を自分でやらなくても良い、なんていうのも会社に属することの立派な福利厚生なのです。
フリーで働いた時に必ず悩まされる確定申告や決算という雑務にエネルギーを割かずに済むという点も正社員のメリットのひとつです。
7. 年を取っても仕事がある
例えばスポーツ選手などは、華々しく現役時代を過ごしたとしても、必ず早いうちに引退を迎えます。
若いうちにヒットを飛ばし、忘れ去られてしまった芸能人がどれだけいることでしょうか。
世の中の仕事には、華やかな世界だけに留まらず「若い」ことに価値のある仕事がたくさんあります。
正社員として会社に属することで、年を取ってもそれ相応の役割を得て、活躍することができるのです。
もちろん努力は必要ですが。
8. 仲間を得やすい
フリーで働く場合でも、SNSなどの交流の場で多くの社会人と知り合うことはできますが、正社員の場合、努力しなくとも同じ目標に向かって走る「同僚」という仲間を得られます。
仕事をする際、孤独と戦う必要なく、仕事をする仲間が常に一緒にいるという頼もしさも正社員のメリットの一つです。
9. 学ぶ機会を得やすい
先程のメリットともつながりますが、正社員の場合、職場の先輩や同僚から「技を盗む」ことが容易です。
また、会社によっては、資格取得など将来につながる学びの場を積極的に与えてくれる場合もあります。
自ら手を伸ばさなくても、学ぶ場が与えられるというのも、正社員の魅力ではないでしょうか。
10. 容易に経歴が作れる
正社員であれば、会社に所属することが即経歴になります。
履歴書にも「どこどこ会社に何年いた」と書けます。
もちろんフリーで働く場合も仕事の実績を積み重ねることで、正社員には真似できない経歴を積み上げることができますが、それには相応の努力が必要です。
まとめ
正社員=安定はまだまだ健在
様々なライフスタイルを選べるようになった今、あえて正社員になるメリットは以前と比べ、薄くなっていることは事実です。
しかし、結婚・出産・育児・介護というライフイベントをクリアしていくことを第一に考える人にとっては、まだまだ正社員であることのメリットが収入面以外にもたくさんあるのです。
ただし、正社員としてメリットを得るためにも、よりメリットを得やすい会社を選ぶ・その会社に入社するという努力は必要です。
さらに、退職まで、会社で生存競争に勝ち続けるという他の働き方にはない努力も必要です。
どんな働き方をするにしても決して楽はできない、ということでしょうか。