人生も舞台も、主役ばかりでは成り立ちません。
主役を支える脇役がいてこそ成立するのです。
ここでは、脇役になりたい人に注目し、どんな心理があるのか見ていくことにしましょう。
- 目立ちたくない
- 重い責任を負いたくない
- 人と争いたくない
- 楽をしたい
- 小さな満足感を得たい
- まとめ
1. 目立ちたくない
主役になることを望まない人は、人から注目されることに喜びを感じません。
主役になりたがる人は目立つことが大好きで、スポットライトを浴びていたいという欲求を強く持ちますが、脇役になりたい人にとって、スポットライトを浴びることは、苦痛でしかないのです。
そこにあるのは、「目立ちたくない」という心理と考えていいでしょう。
シャイな性格だったり、引っ込み思案だったり、あるいはあがり症だったりする人は、目立つことが大嫌いで、できるだけ人の注目を浴びないようにするのです。
人前で話をしたり、意見を発表したりすることが苦手な人に主役が務まるはずがありません。
人前に出ることが苦手なために、できるだけ目立たない役割を演じようとするのが、脇役になりたい人の心理ということになるでしょう。
2. 重い責任を負いたくない
主役のほうが脇役に比べて、その責任は重くなると考えていいでしょう。
芝居の主役もそうですが、人生の主役、グループ内の主役も同じように責任が重くなるにちがいありません。
そのため、ちょっとしたミスをしても、ほかの人に大きな迷惑をかけることにもなりますし、そのことによって人から非難されたり批判されたりして、ひどく傷つくこともあるでしょう。
その点、脇役はずっと責任が軽くなります。
ですから、少々のミスをしても見過ごされたり、許してもらえると考えていいでしょう。
その結果、自分が傷つくことが少なくなるわけです。
臆病な性格の人、小心者の人は、自分が傷つくことを人一倍恐れるため、傷つくリスクの大きな主役を避け、脇役を選ぼうとするのです。
重い責任を負いたくないというのが、脇役になりたい人の心理なのです。
3. 人と争いたくない
「主役になりたい」という人はたくさんいます。
そして、そういう人は自己主張が強いと考えていいでしょう。
自己主張したくない人が、主役を希望するはずはないのですから。
ということは、主役になりたいと思うと、多くのライバルと競わなければなりません。
ライバルと争い、ライバルを蹴落として初めて、主役を務めることができるわけです。
脇役になりたいと思う人は、そういう争いを好みません。
人と競って、人に勝つことで自分のポジションをつかみたいとは思わないのが、脇役を希望する人と言っていいでしょう。
「人と争いたくない」というのが、脇役になりたい人の心理ということになるでしょう。
4. 楽をしたい
主役の演じる役割は当然大きくなります。
ということは、主役になると精神的にも肉体的にもきつい思いをすることが多いと考えていいでしょう。
大きくないグループ内の主役であっても、グループをまとめ、仕切っていくためには、さまざまな困難を克服しなければなりません。
その点、脇役はずっと楽です。
主役を引き立て、主役についていけばいいのですから、精神的にも肉体的にもずっと楽ができるに違いありません。
「楽をしたい」というのが、脇役になりたい人の心理なのです。
5. 小さな満足感を得たい
主役を演じ切ることができれば、大きな喜び、大きな満足感を得ることができるでしょう。
しかし、失敗した時のリスクはそれだけ大きくなります。
つまり、主役を務めることは、大きな賭けのようなところがあるといっていいでしょう。
それに比べて脇役の場合は、成功した時の喜びはあまり大きくないものの、失敗した時のリスクも小さくなります。
脇役になりたい人は、「大きな喜びを得たいとは思わない。
小さな喜びでじゅうぶん満足だ」と考えているのです。
小さな満足感を得たいと思っているのが、脇役になりたがる人の心理ということになるでしょう。
まとめ
主役は望まず、脇役になりたいと思う人の心理を5種類紹介しました、身近にそういう人がいるという方、自分自身がそうだという方は参考になさってください。