何かにつけて「自分は頭が悪いから」とアピールする人がいますね。
こういった人の心理とは、どのようなものか考えてみましょう。
- そう言っておけば、間違い・ミスも許容されると思っている
- 相手を引き立てようとしている
- 自分を可愛く見せようとしている
- 親などからそう言われ、クセになっている
- エリート層であるが、劣等感がある
- 本当にそう思っている
- まとめ
1. そう言っておけば、間違い・ミスも許容されると思っている
「頭が悪い」と普段からアピールしていれば、色々な勘違いや間違え、仕事上のミスなどについて「あの人は頭が今ひとつらしいから、仕方がない」と許される傾向ともなります。
そこまで考えられるわけですから、本当に頭が悪いともいえません。
実際に「優秀」ではないにせよ、とりあえずそう言っておけば何かと許されると企てるのは、ある程度「ずるさ」のあるアピールとも考えられます。
2. 相手を引き立てようとしている
「自分はあなたより頭が良い」という主旨の発言をされれば、どんな人でも気分が悪くなります。
反対に「私はあなたより頭が悪い」というアピールをしていれば、大体の人は悪くは思いません。
「相手を引き立てたい」との思いから、頭が悪いアピールをする人もいます。
「頭が悪い」との発言は、暗に「あなたは私より頭が良い」との考え方も示しているからです。
しかし、「バカな人とは付き合いたくない」と考える人からは、心象が悪くなります。
「卑屈な人は嫌い」とする人からも、避けられがちになってしまいます。
そのあたりが判断できないのなら、ある意味では実際「頭が悪い」といえるでしょう。
3. 自分を可愛く見せようとしている
極めて優秀な人、かつ、まったく抜け目のない人などでは、キャラクター的に「可愛い」と思われることはあまりありません。
たとえルックスがどうであってもです。
「私は頭があまり回らないから」「俺はあんまり頭が良くないからなあ」などと平素から言っておけば、性別を問わず「可愛い人」と思われることも多くなります。
しかし、そういった計算高さがあるのですから、まったく頭が悪いともいえないですね。
4. 親などからそう言われ、クセになっている
親・保護者などから「お前は頭が悪い」と日常的に言われてきた人では、単純にその影響で「私は頭が悪いのか」と考えがちにもなります。
あるいはそう思っていなくても、「頭が悪いと自認している様子」を見せたほうが無難である、と考えクセになっている人もいます。
こうした経緯により「誰かに迷惑をかけてはいけない」など、むしろ好意から「頭が悪いアピール」をするのがクセになっている場合もあります。
5. エリート層であるが、劣等感がある
たとえば一流大学に進学すれば、周囲は全て一流大学の人間です。
一流の企業に就職しても同じです。
弁護士や司法書士などの資格を取得しても同じで、周囲にはより優れた同資格保持者がいることとなります。
世間的に見れば「頭が悪い」とは全くいえない状況であっても、本人は、本人の基準によって劣等感を感じている場合があるのです。
このような心理から「頭が悪いアピール」をする人もいます。
しかし、状況次第では「嫌味」に聞こえてしまうのが難点ですね。
6. 本当にそう思っている
小さな頃から勉強ができず、一般的な人が取れるような資格試験にもことごとく落ちてしまう。
仕事でも評価されない。
「お前は頭が悪い」と他人から指摘されたことも少なくない。
こういったことが続けば「自分は頭が悪い」と思ってしまうのも、やむを得ないことです。
特に狙い・意図はなく、本当に自分は頭が悪いと思っているため、そのようにアピールする人もいます。
まとめ
頭が悪いアピールをスる人が本当に頭が悪いのか?といえば、これは微妙なところです。
なかには、計算高さの見えるアピールもあるからですね。
また、悪気のないアピールでも、相手をネガティブな気分にさせてしまうこともあります。
しかし、実際に自分を必要以上に低く見積もり、何かと控えめであったり、自信がなく落ち込みがちな人などもいますね。
そういうタイプだとわかったら、さりげない励ましなどをしたいものです。