相手のしぐさを真似ることをミラーリングといいます。
無意識になる場合と意識してあえて行う場合とあります。
それではミラーリングしてくる人の心理を一緒に見ていくことにしましょう。
- 相手に好意を持っている
- 共感を示している
- 尊敬しているから
- 敵ではないというアピール
- 相手を安心させる
- 出世したいという願望
- 相手を落としたいという欲望
- 共通点を増やしたい
- まとめ
1. 相手に好意を持っている
目の前にいる相手のことが好きな場合、無意識のうちに相手と同じ動作をしてしまうことがあります。
相手がティーカップをとってお茶を飲んだら自分も同じように飲むとかがわかりやすいミラーリングですね。
大人になりますと相手に純粋に好意を出すことができない場面が多くなります。
でも無意識なうちに好意を持っているしぐさが出てしまうのです。
2. 共感を示している
友達が選ぶものと同じものを自分も選ぶ、これも一つのミラーリングです。
友達同士でお揃いにしたり、カップルでペアルックにしたりということは若い時に誰しも一度や二度は経験があるのではないでしょうか。
特別な仲だからと、意識的に合わせることが多いです。
好きではない相手、共感できない相手と同じものを選んだり身に着けることは通常ありません。
相手に対して好意があって共感したいという心理があるのです。
3. 尊敬しているから
憧れている芸能人、スポーツ選手、モデルなどのファッションセンスを真似たり、同じアクセサリー、小物などを真似して身に着けることがあります。
相手への憧れ、尊敬といった気持ちがあって同じものを身に着ける、同じような行動をすることで近づけるような気がします。
自分が尊敬している人のことを見習う、いいところを真似して取り入れることで自分を今よりも高めていきたいという心理があります。
4. 敵ではないというアピール
笑顔を向けられたら、とりあえず自分も笑顔で返すこと、これもミラーリングです。
さほど好きでない相手でも愛想笑いや挨拶をするのは、相手に敵意はないということを伝えるためでもあります。
それは自分にとって余計な敵を増やさない、身を守る術でもあります。
笑顔には笑顔、挨拶には挨拶と相手に返すことで敵ではないというアピールをしているのです。
5. 相手を安心させる
子供が親に自分の要望を伝えた時、ただわかったと返事するだけでは子供は納得しません。
「〇〇というお菓子が欲しい」と言われたら「わかった、〇〇ね、明日ね」と繰り返してあげることで納得するのです。
それは大人も同じです。
注文や要望を受けた時ただ「かしこまりました」では本当にわかってくれているのかどうかいまいち不安なのです。
しっかりと内容を復唱することで理解しているとわかって安心できます。
また聞き逃しやすっぽ抜けといったミスも防ぐことができます。
相手の言ったことを同じように繰り返して言うことは安心させることができますし、相手への思いやりがあるのです。
6. 出世したいという願望
ミラーリングはビジネスシーンでも役立ちます。
例えば上司の行動を真似する、見習うのもミラーリングです。
また自分なりのやり方もできますがあえて先輩の方法と同じに合わせるというのもミラーリングです。
自分のことを尊敬して見習ってくれる部下というのは上司から見ていい部下に見えます。
気に入られることは出世への近道ですので確実に出世したいという思いが強い人ほど上司、先輩のミラーリングを徹底するものです。
わかりやすく言えばイエスマンですが、そういった人ほど出世しやすいです。
7. 相手を落としたいという欲望
恋愛におけるミラーリング効果は有名です。
自分の真似をする人には親近感や好感を持ちやすいので、好きな人のしぐさをさりげなく真似するというのはちょっと恋愛心理に詳しい人ならよくわかっている方法です。
本来は無意識でなってしまうミラーリングをあえて意識的にする、恋愛テクニックの一種です。
相手を落としたいという心理からミラーリングを意識的にしている人もいます。
8. 共通点を増やしたい
好きな人とは同じ経験を共有したいと思うものです。
その思いが無意識のうちにミラーリングという行動になって現れるのです。
同じ飲み物を選ぶ、同じ場所に荷物を置く、同じ経験をする。
自分と相手の共通点を増やしていけば話題も増えますし、いつの間にか距離も縮まります。
ですから仲はいいけど片思い、恋人未満という人ほど意中の相手と同じような経験を増やしたいという心理が働くのです。
本来は得意でないことも、好きな人が趣味にしていたら自分も始めて見るという行動に出ます。
まとめ
以上がミラーリングしてくる人の心理でした。
大体は好意があることが根底にあります。
出世したい、相手を自分のものにしたいといった個人的な欲望が隠れている場合もありますがそれにしても、そこに相手への悪意はありません。
男女間においては、ミラーリングはほとんど好意があると見てもうぬぼれではないでしょう。
ただしミラーリング効果を期待して行うにあたって気をつけることがあります。
それは相手が嫌がるような真似ではダメということです。
相手が気にしているような癖などをミラーリングしますとまるで馬鹿にされているのかと感じて逆効果となりますのでそれだけは注意してください。
あくまでもさりげなく自然に行うのがいいですね。