自己犠牲の精神というと、美徳ではあるけれどもエゴの塊と思う人もいます。
自己犠牲を好む人の心理とはどの様なものでしょうか。
聖母マリアやマザーテレサみたいなその心理をまとめてみました。
- 自分さえ我慢すれば解決すると思う人
- 嫌われたくないと思う人
- 感謝されてプライドを満足させる人
- 気が弱くて「No」と言えない人
- 性格が優しい人
- 人に任せられない性格の人
- 向上心がない人
- 臨機応変に対応できない
- 自分のことが好きになれない人
- 比較して現状が良いと思う人
- 優しすぎる
- 自分を持ってない
- 周りを助ける精神を持っている女性
- 神様の使い
1. 自分さえ我慢すれば解決すると思う人
自己犠牲を好む人の性格として、正義感が強く人が困っている姿を見ると黙っていられないという点があります。
自分さえ我慢すれば全てが解決するのならば、それが一番手っ取り早いと思ってしまうのです。
或いは、自分が原因で他人に迷惑をかけてしまっている場合、自分だけが辛い思いをすれば良いだけならばその方が楽だと感じるのです。
その様な人は過去に自己犠牲をしなかったことで激しく後悔する様なトラブルの経験があり、それがトラウマとなっていることも多くなります。
2. 嫌われたくないと思う人
上述の様に、自己犠牲を選ぶ人は「自分さえ我慢すれば丸く収まる」と思う部分があります。
しかしその様な気持で属している集団には、何かしらの不満を抱いていることも多くなります。
本来ならば「迷惑かけてゴメンね」「全然気にしないで」と言って貰えるものですが、それができないが故に自己犠牲を選んでしまいます。
つまり、その集団はその人にとって居心地の悪い場所でもあり、「No」と言うことで嫌われてしまうという不安を抱いているのです。
「嫌われたくない」と思ってつい無理をして自己犠牲となってしまう心理があります。
3. 感謝されてプライドを満足させる人
自己犠牲となることにより、様々なデメリットが起こりますが、その結果周囲の人からは感謝されることが多くなります。
例え本心からでなくても、「ありがとう、お蔭で助かった」と言われると嬉しく感じるものです。
他人から褒められて特別視されることに快感を覚えてしまうと、その前のデメリットも上書きされてしまいあまり記憶に残りません。
普段から目立たない存在で特に優れた能力に恵まれている訳でもなく、知識や経験が不足している人が周囲から認められたくて自己犠牲を選ぶことが多いのです。
4. 気が弱くて「No」と言えない人
自己犠牲の精神と言われても、自分でば全く意識していないこともあります。
むしろ自分では自己犠牲になりたくないと思っているのですが、気が弱かったり優柔不断で即座に「No」と言えない為に、自己犠牲にならざる負えないという人もいるのです。
人前で自己主張ができなかったり、極度に話しベタの場合、「No」と言うタイミングを失ってしまうこともあります。
常に損な役回りをしていると、いつの間にか周囲も「自己犠牲が好きな人」だというイメージを持ってしまうのです。
5. 性格が優しい人
常に周囲の雰囲気を読んで行動したり、人がどう思うかと思いながら行動している人は、他人の気持ちを深読みし過ぎてしまいます。
もし自分がその人の立場だったら嫌だろうなと思ってしまうと、自分から言い出してあげないと可哀相だと考えてしまうのです。
性格が優しく、世話好きで、人が困っているのを見ると黙っていられないという性格の人に多くある心理です。
同時に責任感が非常に強く「自分がやらずに誰がやる」と使命感に燃えて自己犠牲になってしまうこともよくあります。
6. 人に任せられない性格の人
自分の能力に自信があり、誰よりもうまくできると思っている人によくありがちです。
トラブルが発生した時に、他の人に任せては上手く収めることができないのでは、と心配になります。
傍で見守ったり、サポート的な作業をするよりも、自分でやってしまった方が手っ取り早く、ベストな結果を出せると思うと黙っていられない心理が働きます。
人に任せて後悔するよりも、自分がやった方がずっと早く、しかも適切に処理ができる、そう思った時に自己犠牲の精神が発揮されるのです。
7. 向上心がない人
自分の目的や意志がなく、常に相手の決断を待って行動するタイプです。
その日その日を問題なく過ごせれば良く、向上心や闘争心といったものがありません。
夢に向かって努力をするという情熱もないので、相手の意見に流されてしまいます。
その結果、周囲からは相手に尽くそうとして自己犠牲になってしまっている様に見えてしまいます。
8. 臨機応変に対応できない
今まで真面目に生きてきて、ルール通りのことや常識的なことならばすぐに対応できますが、少しでもイレギュラーなことがあると、対応できなくなってしまいます。
自分で「Yes/No」の判断ができず、その結果全ての決断を相手に任せることになります。
どうしようと迷っているうちに相手が判断してしまうので、その結果不利になってしまうことが多く、周囲から見て自己犠牲になっていると思われています。
9. 自分のことが好きになれない人
自己犠牲になりがちな人の心理として「自分なんて別にどうなってもいい」というものがあります。
これは自分のことが好きになれずに、自らの意志で行動することを放棄しているのです。
自分のことが好きになれないのですから、自分がどんなに不利になっても「どうせこの程度の人生だから」と諦めてしまっているのです。
その結果周囲に流されてしまい、自己犠牲となってしまうのです。
10. 比較して現状が良いと思う人
自己犠牲になる人にはメリットもあります。
それは、完全に孤立しているのではなく、それなりに周囲に人が集まる、という点です。
嫌われている人ならば目もくれられないのですが、自己犠牲になる人は結局頼れる存在として人気があるのです。
損はするけれども、友人には困らないので現状で良いだろうと思う心理が働いています。
上記の様な心理が理解できれば、自己犠牲になる人の気持ちも分かるのではないでしょうか。