何事も完璧でなくては気がすまない人は、素晴らしい仕事ができる一方、ストレスを抱えやすくなります。
肩の力を抜いて、完璧主義を直すコツをご紹介します。
- 他人の評価を気にしない
- 失敗から学ぶこともある事に気付く
- 自分を責めない
- タイムリミット設ける
- 完全にオフの時間を作る
- そのこだわりは本当に必要なのかを考える
- 誰かに任せてみる
- 初めてのことに挑戦してみる
- 欠点を気にしないようにする
- おおらかに考える
- ありのままを受け入れる
- 仕方ないと割り切る
- 他人の気持ちを考えてみる
- 完璧主義のデメリットを考える
- 完璧主義であることの意味を考える
- まとめ
1. 他人の評価を気にしない

完璧主義の人は、他人からよく思われたいと言う気持ちが強く、他人から高い評価を得たいが為に、こだわり抜いたり、努力を重ねます。
もちろん、良い結果を出して自分自身が満足するためでもありますが、完璧主義の人は、努力した過程よりも結果にこだわり過ぎるところがあります。
努力したにもかかわらず、思ったより成果が現れなかったときに、自分を責めたり、苦しむことになるのです。
完璧主義を直すためには、他人からの評価を気にすることを辞めると、気持ちが少し楽になります。
2. 失敗から学ぶこともある事に気付く

完璧であることを求める完璧主義者は、失敗をひどく恐れる傾向があります。
しかし失敗は悪いことだけではありません。
むしろ、失敗した原因を自分で突き止めて、次に失敗しないようにと思考を凝らすことで、より良い結果をもたらします。
失敗を恐れるのではなく、失敗から学ぶことがあることに気がつくことが、自分が求める結果に近づく方法であり、自分自身を成長させるのです。
3. 自分を責めない

自分の思い通りにならないと、イライラしたり自分のことを責めてしまいます。
普通は、思い通りにかないのが当たり前なのです。
「思い通りにいかないのが当たり前。
思い通りにいったらラッキー」くらいの楽な気持ちで、自分を責めずに生活してみましょう。
うまくいかないと、自分を責めてしまう癖がついている人は、この言葉をおまじないのように、唱えてみると良いかもしれません。
4. タイムリミット設ける

完璧を目指して、延々と作業を繰り返してしまう人も居ますが、人は長時間集中して作業することはできません。
それよりも、何時間で仕上げるとか、何時までに終わらせると時間を決めた中で作業した方が、モチベーション的にも仕事がはかどります。
ダラダラと完璧を目指すよりも、終わりを決めて作業すると、集中力が長続きし、精度が高く、完璧に近づけるのです。
5. 完全にオフの時間を作る

頑張った後には、きちんと体を休める時間を作りましょう。
仕事ができる人に共通しているのは、やる時はやる、休むときは休むとオンとオフの切り替えをしっかりと使い分けている事です。
良い成果を求めるなら尚更、脳や体の充電も忘れずにしましょう。
オフせずに頑張っている人と、オンとオフを切り替えて頑張っている人とでは、表情が明らかに違います。
オフの時間に充電された人はいつもイキイキした表情で頑張れるのです。
6. そのこだわりは本当に必要なのかを考える

完璧主義な人は、完璧を目指して、いろいろな部分に目を配り、神経を使い、こだわり抜きます。
ときにはそこまでして、こだわりぬかなければいけない時もあるでしょうが、今がその時なのか、そのこだわりは本当に必要なのかを考えてみましょう。
意外と、周囲はそこまでのクオリティーを求めていなくて、求められているのは作業の早さだったりするかもしれません。
臨機応変に対応するためにも、こだわりを持つべきところなのかを考えましょう。
7. 誰かに任せてみる

完璧主義の根底には、自分以外の他人を心から信用できないと心理が働いています。
自分の価値観が素晴らしいと自分を過大評価しているところがあるので、他人に任せて、自分の世界観が強されるのが恐ろしいのです。
他人に任せて世界観を壊されるくらいなら、無理してでも自分が仕上げたいと思うのでしょうが、完璧主義を直したいときには、あえて他人に任せてみましょう。
そして、自分とは違う価値観を許容する心を育みましょう。
8. 初めてのことに挑戦してみる

人は慣れないこと、初めてのことに挑戦するときは、完璧までは求めようとはしません。
知らないことだからこそ、謙虚に教えてもらおうとするでしょう。
完璧主義者の自覚があるのであれば、あえて今まで挑戦したことのない分野に踏み出してみましょう。
そこで初心を心得て、仕事や日常生活でも時々初心を思い出して行動してみましょう。
9. 欠点を気にしないようにする

人の欠点、自分の欠点を気にしないようにしましょう。
完璧主義であれば、誰よりも欠点に気が付きやすく、一度気にしてしまうと、そこにばかり目がいってしまい物事の本質を見失いやすくなります。
あえて欠陥を見ないように、欠陥に気がついたとしても、「気にしない、気にしないと」心の中で唱えて」物事の全体を見通すように意識を向けましょう。
10. おおらかに考える

完璧主義な人はおおらかな人の性格や、行動を見習いましょう。
おおらかな性格の人は、失敗しても「何とかなるさ!」「まぁ、いいか!」と考え、失敗を過剰に考えることはありません。
おおらかな考えができれば、気持ちが楽になるだけではなく、そのおおらかさのおかげで、手助けしてくれる人や、応援してくれる人など、周囲に人が集まってきます。
自分ひとりで抱え込まずに、周囲と協力することで、良い結果をもたらすこともあるのです。
11. ありのままを受け入れる

完璧を求めて無理をしてしまうからミスをしたり、心が疲弊してしまうのです。
自分本来の姿や、今の実力、ありのままを受け入れましょう。
初めから大きな目標を掲げず、今の自分が少し努力すれば実現できそうな小さな目標から、歩くスピードで達成を積み重ねていきましょう。
その方が、着実に実力がつき心や体にも無理がありません。
12. 仕方ないと割り切る

完璧主義者は、あきらめが悪い人と言えるでしょう。
いつまで頑張ったとしても、どんなに思考凝らしたとしても、出来ないものは、出来ないないと諦めることも人生においては重要です。
今はまだ、その時では無いのかもしれないと、諦める時期を見定めることで、他の仕事にも着工することもできたり、結果的に時間を無駄に使わずに済むのです。
諦めて気持ちを切り替えることは、良い選択をする上で必要なのです。
13. 他人の気持ちを考えてみる

自分の価値観、自分のセンス、自分の能力を高く評価し、他人よりも自分のことを考えて行動することが多いのが、完璧主義者です。
普段ならまず自分の気持ちを優先するところかですが、深呼吸して相手が今どう思ってるかを考えてみましょう。
普段の何気ないシーンでも、相手の行動や相手の表情に注目してみると、今まで気がつかなかった相手の気持ちが理解出来るようになるでしょう。
人の気持ちを理解できるようになったら、完璧主義を辞められる兆しがみえてきます。
14. 完璧主義のデメリットを考える

完璧主義であることは、メリットよりもデメリットの方が多く存在します。
最大のメリットは、心も体も疲れやすいことでしょう。
このほかにも、人に馬鹿にされないように完璧を目指していても、周りからは、頭でっかちで融通がきかない人、近寄り難い人と思われ、良い印象を持たれにくいのです。
失敗を恐れるあまり、萎縮してしまい本来の能力を発揮できないこともあるでしょう。
15. 完璧主義であることの意味を考える

人が完璧である意味は本当にあるのでしょうか。
精度を上げて、精密なものを作りたければ、機械に任せていた方が正確です。
むしろ完璧ではなくても、人にしかできないおもてなしの心や、思いやりのある行動を取った方がどんなに魅力的でしょうか。
それでも譲れないこだわりがあるのであれば、そこは貫いたほうが良いでしょう。
全てを完璧にではなく、これだけは譲れないというこだわり以外は、ラフでいる方が、人間味があり、人からも愛されるでしょう。
まとめ

完璧主義者とは、一見かっこいい響きのように感じますが、実際はメリットよりも、デメリットの方が多いのです。
長い人生を有意義に生きるには、肩の力を抜いて、頑張るときは頑張る、休むときはしっかりと休む、そして他人を信じ、周囲と協力して人間味を蓄えた方が、よっぽど幸福でいられるのです。