毎日の生活の中で出会う人には、「思いやりのある人」もいれば「思いやりのない人」もいます。
思いやりのある人に会った時には心がホッとして安らぎますが、この記事では思いやりのある人の特徴を紹介していきます。
- 自己中心的な発言・行動をしない
- 相手の顔色や様子をよく見ている
- 人間関係における損得勘定に囚われていない
- 人が幸せだと自分まで幸せになってしまう
- 状況・相手に合わせて他者のニーズを読み取って動く
- いつも機嫌が良くて雰囲気が柔らかい
- 怒り・憎悪・嫉妬などのネガティブな感情を出さない
- 人の悪口を言わない
- 人の良い部分を探して肯定してくれる
- 人の気にしていること(コンプレックス)を話題にださない
- 相手の立場と自分の立場を置き換えて共感できる
- 人のためなら自己犠牲・負担も受け容れる
- 一緒にいるだけでポジティブな気持ちになれる
- まとめ
1. 自己中心的な発言・行動をしない
思いやりのある人は、常に「他人のために行動したい」という前向きなモチベーションがありますから、「自分だけが良ければいい・自分だけが得をすればいい」といった自己中心的な発言や相手を利用しようとするような行動はしません。
自分を中心に置いて物事や状況を考えるという「自己中心性」が弱いので、相手のためにする発言や行動を自然にできてしまうのです。
2. 相手の顔色や様子をよく見ている
思いやりのない人というのは、「他人の顔色・様子をよく見ていない人」でもあります。
思いやりのない人は、他人に興味がないので相手の顔色が悪くても、いつもと違う様子であっても全く気にならないのです。
思いやりのある人には「相手の顔色や様子をよく見ている」という特徴があります。
だから、少し顔色が悪くてもすぐに相手の様子の変化に気づいて「体調が悪いんじゃないの、大丈夫?無理しないでね」といった思いやりのある声かけができるのです。
3. 人間関係における損得勘定に囚われていない
思いやりのない人というのは、「他人のための心配をしない人・他人のためには行動しない人」です。
人間関係における損得勘定に囚われていて、「自分が損しそうな行動」は絶対にしないから、思いやりがない人になるのです。
思いやりがある人は、自分が相手のためにする発言や行動が「得になるか・損をするか」をいちいち考えて行動しません。
相手が困っているから助けてあげたい、相手がきつそうだから休ませてあげたいと思って、思いやりのある行動を取るのです。
4. 人が幸せだと自分まで幸せになってしまう
思いやりのある人は、「他人の不幸な蜜の味」といった嫉妬や羨望がほとんどありません。
他人が笑顔で楽しそうにしていること、他人が幸せを実感していてポジティブに生きていることを、心の底から祝福できるのが思いやりのある人なのです。
人が幸せだと自分まで幸せになってしまうという素直な性格傾向を持った人だからこそ、「相手のための配慮・努力」が無理をしなくても自然にできるのです。
5. 状況・相手に合わせて他者のニーズを読み取って動く
思いやりのある人は「自分の都合・感情・欲求」によって行動することがほとんどありません。
状況・相手の様子をよく観察してから、その人が何を求めているのか、何をすれば喜んでくれそうかという「他者のニーズ」を読み取るセンスに優れています。
人を励ましたり慰めたり、喜ばせたりすることが根っから好きなので、「他者のニーズ」を読み取りながら、相手のために動いてあげることが全く苦にならないのです。
6. いつも機嫌が良くて雰囲気が柔らかい
思いやりのある人は、「自分の言動・自分の出している雰囲気」が相手に対してどのような影響を与えるかということをいつも気にしています。
機嫌が悪い人の側にいると、自分まで暗い気分になって機嫌が悪くなってしまうことを知っているのです。
だから、思いやりのある人はいつも機嫌が良くて、精神的にも落ち着いていることが多いのです。
側にいるだけで、気持ちが癒されたり安心できたりする「柔らかい雰囲気」を周りに漂わせているのも、思いやりの現れと言えるでしょう。
7. 怒り・憎悪・嫉妬などのネガティブな感情を出さない
思いやりのない人は、怒り・憎悪・嫉妬などの「ネガティブな激しい感情」をすぐに表に出して、周りにいる人に不愉快な思いをさせたり、自分と合わない人と喧嘩になったりします。
思いやりのある人は、周囲の人への悪影響に配慮したセルフコントロール(自己制御)をすることができるので、「怒り・憎悪・嫉妬」などをあからさまに表現して他者とぶつかり合うことがありません。
ネガティブな感情よりも、ポジティブな感情や建設的な会話を優先するのです。
8. 人の悪口を言わない
思いやりがある人は、その場に本人がいてもいなくても、悪口を言うことが基本的にありません。
人の悪口を面白おかしく言えば、確かにその場は盛り上がりやすくなりますが、思いやりのある人は「悪口を言われている人の気持ち・立場」を反射的に想像して共感してしまうので、悪口で盛り上がることに罪悪感を感じてしまいやすいのです。
悪口を言い合っている場でも、さりげなくその人がそれ以上傷つかないようにフォローしたりすることもあります。
9. 人の良い部分を探して肯定してくれる
思いやりがある人は「人の悪い部分(欠点・短所)」を敢えて探して批判するようなことをせず、「人の良い部分(利点・長所)」を一生懸命に探してその人に共感して肯定しようとします。
自然な思いやりを発揮するためには、基本的に「人間が好きな自分の心理状態」を維持していなければなりません。
だから、思いやりのある人は、「人を嫌いになってしまうような欠点探し・否定的な対応」をしないようにして、肯定できる人の長所・利点をたくさん見つけてしまうのです。
10. 人の気にしていること(コンプレックス)を話題にださない
思いやりがない人は、競争心・優越欲求から「人の気にしていること」や「コンプレックスに思っていること」を敢えて話題に出して、相手に恥をかかせたり困らせたりしようとすることがあります。
それに対して、思いやりのある人は「これをこの場で言ったら、相手が嫌な思いや気まずい思いをするだろうなという話題」は決して出すことがありません。
人の気にしているコンプレックスに触れずに、みんなで楽しめる話題を探し出すのが上手いのです。
11. 相手の立場と自分の立場を置き換えて共感できる
思いやりのある人は「他者に対する共感性が強い人」であり、「自己中心的な言動をしない人」です。
自己中心性の弱さや想像力の強さによって、自分の立場と相手の立場を置き換えて物事を考えることができるので、「相手の立場(目線)に立った共感的理解」をすることができます。
「今、相手は何を考えていて、どんなことを感じているのだろう」という共感的な推測が正確なので、本当に相手のためになる「相手が望んでいる言動」ができるのです。
12. 人のためなら自己犠牲・負担も受け容れる
思いやりのない人は「他人のために積極的に動きたくない利己的な人」であり、他人のために動かない大きな理由は「人のために自己犠牲を払いたくないから(人のために余計な負担をしたくないから)」です。
思いやりのある人は「他人のために積極的に動ける利他的な人」です。
思いやりのある人は「人のためなら自己犠牲・負担を受け容れても良いという価値観・信念」があるからこそ、人のためにする「自己犠牲・負担を伴う行動」にも迷うことがないのです。
13. 一緒にいるだけでポジティブな気持ちになれる
思いやりのある人の周りには、いつの間にか大勢の人たちが自然に集まってきます。
思いやりのある人の特徴として、その人と一緒にいるだけで、みんなが明るい笑顔や前向きな気持ちになれるということがあります。
思いやりのある人は「他者を肯定して共感してくれる人」ですから、思いやりのある人と身近で接している人は、「自分が認めてもらえた(自分が尊重してもらえた)」と感じることができ、自然にポジティブな気持ちになっていくのです。
まとめ
思いやりのある人は、いつもポジティブな想像力や他者への共感性を働かせています。
思いやりのある人になるには、 「他人を喜ばせること・他人を慰めること」を意識してみて、「他人の嫌がること・他人が傷つきそうなこと」をしないようにすることが大切です。