皆さんの周りにはよく笑い、常に楽しそうな人はいませんか。
少しの事でもすぐに笑うので、笑わせる事が好きな人には最高の相手かもしれません。
そしていつも笑顔の人といると明るい気分になったりストレスが発散され精神的に元気をもらえる場合もあります。
またそんな人の事を笑い上戸と言ったりしますが、そもそも笑い上戸にはどのような意味があるのでしょうか。
今回はそんな笑い上戸についてお話ししたいと思います。
- 笑い上戸とは
- 笑い上戸の心理
- 笑い上戸の人の性格や特徴
- 笑い上戸の短所
- 笑い上戸の長所
- まとめ
1. 笑い上戸とは
まず笑い上戸は「わらいじょうご」と読み、"上戸"とは基本的にはお酒に酔うと特定の酒癖が出る人のことや、お酒好きの人の事をいいます。
そしてその中に"笑い上戸"や"泣き上戸"などの酒癖があることになります。
笑い上戸はお酒を飲んだ時に何かにつけてよく笑ったり、大した事ではなくても可笑しくて仕方がなくなる人の事を言いますが、最近ではお酒を飲む事に関わらず単によく笑い、特別面白くもないことにも反応して笑う人の事も笑い上戸と呼ぶようです。
自分は全くおかしくなくても、よく笑う人や笑っている人の笑い声を聞いただけで、だんだん可笑しくなってきて一緒に笑ってしまった経験はないでしょうか。
笑い上戸の人はお酒を飲んでいる場合は特に、ジャンルに関係なく笑っている事が多いため、ひたすら笑顔の状況が続くようです。
ちなみに全くお酒が飲めない人の事を"下戸"「げこ」といい、「私は下戸だから(私はお酒が飲めないので)」といった使い方をする事もあります。
2. 笑い上戸の心理
- 本来の自分との葛藤
- 他人から好かれたい
- 自分に自信がない
2-1. 本来の自分との葛藤
笑い上戸の人の中にも、本当に心から笑っている人もいれば、笑う事によって自分も周囲も和やかになる手段として笑う人もいます。
また実はコミュニケーションが苦手だったり、人と関わる事がそんなに好きではない人も、笑う事でスムーズに関係性を築いていける場合もあります。
普段あまり笑わない人が笑うと、人間というものは嬉しくなったり、そのギャップに魅力を感じるものですが、その理由ははやりふだんは見れないその人の感情が溢れてしまう事で人間味を感じるからではないでしょうか。
また恥ずかしがり屋の人がお酒を飲む事で普段押さえ込んでいる感情が解放されて、タガが外れていき過ぎる場合もあるので、普段自分を演出して過ごしている実は笑い上戸な人は、楽しくなると輪を掛けて笑うかもしれません。
2-2. 他人から好かれたい
誰でも無表情やムスッとした人より、ニコやかで笑顔が素敵な人に惹かれるものですが、笑い上戸の人の中には本能的な感覚や無意識のうちに、防衛本能として笑い上戸になっている可能性も高いかもしれません。
例えば目の前の事に興味がなくても笑顔でいる事で波風が立つ事は少なくなりますし、苦手な人物であっても、笑っていれば嫌われたり争い事に発展してしまう事はあまりないでしょう。
人に認められ好かれたいと思う事は悪い事ではないですし、誰もが持っている心理ではありますが、笑い上戸の人は人一倍その感情が強いようです。
2-3. 自分に自信がない
自分に自信がないと、前に出るべきところや主張しなければいけない時にでも引っ込んでしまい、感情を出す場面が少なくなるものです。
そうなると笑顔も少なくなり、更に自信がなくなっていってしまいます。
自信がない人はその事が分かっているため、誤魔化すためにも笑顔を作るように努力をしている場合があります。
そうする事で少なくとも周囲と調和がとれ、コミュニケーションが取れるようになるからです。
そうする事で自信がない事をごまかす事ができ、自他共に穏やかな時間を過ごするようになります。
ですが実は笑う事は簡単なようで非常に難しいものです。
顔が引きつっていては意味が有りませんし、作っている事がバレてしまいます。
笑い上戸になるくらいなのですから、十分周囲と調和が取れていると思うので、自信を持ってもいいのではないでしょうか。
3. 笑い上戸の人の性格や特徴
- 素直な人が多い
- 普段は自分の感情を抑圧している
- 楽観的である
- 前向きである
- 常に面白い事を考えている
- 重いストレスを抱えている
- 真面目で堅い人
3-1. 素直な人が多い
笑うという事は無理矢理するとわざとらしくなったり、顔が引きつってしまうものですが、笑い上戸までいくとどんな事に対してもすぐに笑ったり、笑って過ごすことができるため大変素直な性格な人が多いのも特徴になってきます。
むしろそうじゃないと難しいかもしれません。
目の前で起こる事にすんなり感情が入るため素直に喜べ純粋に物事を楽しめるようです。
笑う事で自他共に和やかにもなりますし、周囲も楽しくなります。
その状況を生み出すには物事を常に疑ってかかったり、何でも冷めた目で見るようでは無理だと思うので、素直さや純粋さがなければ笑い上戸にはなれないのではないでしょうか。
3-2. 普段は自分の感情を抑圧している
普段はおとなしく平和主義的な人がお酒を飲んだ途端に豹変して大胆になるといった話はよく聞きますが、笑い上戸に変身すると周りはびっくりしながらも、喜んで受け入れてくれる場合が多いように思います。
特に普段内気な性格で物静かな人が笑って楽しんでいると、普段の反動からきている可能性が高いので、周囲としてもこのタイプの人がいつも感情を抑えて過ごしているのだと勘付くかもしれません。
ある意味新しい一部を発見する事になるのでうまくいけば人脈が広がり、自由な感情の出し方を見つけられるかもしれません。
3-3. 楽観的である
楽観的に物事を捉える人は基本的にポジティブなため、どんなことも楽しんだり笑って対処する事が多いです。
嫌な事が起きても笑って流したり、いい形に話を持っていって周りを和まそうとするでしょう。
本人は自然に笑っているので気付いていなくても、周囲は笑い上戸で常に笑っていると思っていると思います。
楽観的なので細かい事が気にならない人も多く、一緒にいると楽だったり癒されるかもしれません。
結果的に笑顔が増える状況を生み出すので、楽観的な人の周りには人が集まる傾向が高いと思います。
3-4. 前向きである
楽観的にも繋がりますが、普段から前向きでどんなことにもポジティブに取り組む人は、お酒を飲んでも飲まなくても楽しい場では更にテンションがあがり笑顔が多くなるでしょう。
気持ちの切り替えも早いため、嫌な事があってもその時を楽しむ気持ちが強く、ネガティブな事を笑い飛ばすのではないでしょうか。
同じ時間を過ごすなら笑って楽しく前向きにと思っているので、このタイプの人といるとウジウジしている事が馬鹿らしくなってくるかもしれません。
前向きな人は普段から発言や行動がさっぱりしていたり、判断能力や決断力があるなど、あまり時間を無駄遣いする行為をしないように思います。
その事からもいかに有意義に過ごすかが重要だと考えているので、人生全体でみても笑っている事が多いのではないでしょうか。
3-5. 常に面白い事を考えている
笑い上戸の人はやはり根本的に明るく面白い事が好きな人が多いように思います。
お笑いが好きであったり、おかしな想像や妄想した事で楽しくなって笑ったりと常に面白いことを考えているので笑いが絶えない状況を過ごしていると思います。
また自分はもちろん他人にも笑ってもらいたいという気持ちが強いため、おもしろおかしい事を言ったり、したりする事も多いようです。
みんなでワイワイする事が好きなようなので笑い上戸にも拍車がかかるのではないでしょうか。
ただルールやマナーは守らないと、笑い上戸も他人には迷惑になってしまうので注意が必要です。
3-6. 重いストレスを抱えている
笑い上戸なくらいなので、全員が明るくポジティブかと言われると、人にも性格があるため色々な人がいてもおかしくありません。
また人間なので気分がいい時もあれば、何となくやる気が出ない日もあるでしょう。
特にいくら面白い事好き、普段前向きに考えるタイプといってもストレスを抱えていない人はいないので、笑顔の向こう側には悩みや苦しみを感じたり持っている人も少なくないでしょう。
その心の中のストレスや闇などを忘れたり、隠す為に笑い上戸になる人もいます。
心の整理整頓や中和のために笑顔で過ごし、楽しむといった息抜きをしている場合もあるようです。
実際に笑顔は脳に刺激を与え、幸せホルモンのセロトニンが分泌されると言われています。
無意識であってもストレス発散に笑う事をチョイスする事は非常に有益だと思います。
3-7. 真面目で堅い人
笑い上戸の人の中には、普段はとても真面目でお堅いイメージの人も沢山います。
男女共に普段は冗談なんて言わない、余計な話などしないといった人がお酒を飲むと緊張が緩んで鎧を下ろし、笑い上戸になる場合があります。
真面目な人は普段こらえてる分、この状況になりやすく笑う事を我慢しているのかもしれません。
笑うことは決して悪いことではないのですが、もしかすると他人の前で笑う事に抵抗感や何かしらのポリシーがあってできないのかもしれません。
いつも自分の在り方やスタイル、他人からの見られ方などを気にしてコントロールしているので、ヘラヘラ笑ったり声を出して笑う自分が許せない部分もあるかもしれません。
いずれにせよ、心を開けるタイミングがある事はいい事なので、うまく活用して豊かな時間を過ごせればいいと思います。
4. 笑い上戸の短所
- 周りが見えなくなる
- 真面目な話がしにくたい
- 感情が見えにくい
4-1. 周りが見えなくなる
飲み会などの席では特にありがちですが、楽しくなってテンションが上がると周囲が見えなくなって他人に迷惑を掛けている事があります。
これは笑い上戸に限らず誰にでも起こり得る事ではありますが、そこに笑い上戸の人が一人いると騒がしくなってその笑い声は本人達には良くても他人には騒音にしか感じないかもしれません。
そうなってしまうとせっかくの雰囲気が台無しになってしまいます。
笑い上戸が活きるのは、周りに迷惑をかけず周囲との調和を図って笑いを増やす事なので、気遣いを忘れてしまってはいけません。
またあまりにも頻繁な笑い声も仲間内は一緒になって笑ったり、誘われておかしくなるかもしれませんが、周囲の人には煩いだけかもしれません。
神経質になる必要はありませんが、他を思いやる心は大切にしましょう。
4-2. 真面目な話がしにくたい
笑ったり楽しい雰囲気は大切ですし、盛り上がりますが、大人なのでずっと面白い話や冗談を言っている訳ではありません。
真面目な話や笑って済ませてはいけない状況もあるでしょう。
ですが笑い上戸の人は、笑って乗り切ろうとする人が多いのも特徴です。
真面目な話をおちゃらけて笑いに変えようとしたり、そのような空気が苦手なので逃げるために笑って過ごそうとするところがあるようです。
そうなるとどうしても物事の本質を見極めたり、深い話ができない・考えたりできないという短所が出てきます。
そもそも考える事が嫌い、考えても一緒、難しくややこしい話が苦手といったところがあり、ポジティブではありますがそれとこれとは紙一重であり似てるようで別物です。
何でもかんでも笑って済ませてしまうといい大人なのにまともな話ができない人物だと思われ、信用や信頼を失くしてしまうかもしれないので注意しなければいけません。
4-3. 感情が見えにくい
笑い上戸の人は基本的にいつも笑っているため楽しんでいる、面白がっている、喜んでいると思われがちですが笑い上戸の人は笑う事が体に染みついているので反射的に出てしまいます。
つまり本当におかしくて笑っているのかクセで笑っているのかが分かりにくく何を考えているのかが読めません。
または笑ってはいるものの、実際心の中では違う事を考えていたり楽しんでおらず、空気を読んでいるだけの可能性も否定できません。
表面は笑っているため周囲は和やかになり癒されていますが、笑顔は誤魔化すためにも使われる手段なので状況で判断する必要がありそうです。
またこのようにあまりにも笑って事を済ますようになると、本人は気付いていない場合もありますが、空気が逆に読めていないと思われてしまっているかもしれません。
何も悪い事をしていなくても、笑って済ませる行為が信用や信頼をされなくなり距離を置かれてしまう可能性も出てくるでしょう。
それもこれも何を考えているか分からないと思われてしまうからで、繊細な人や人の機微に敏感な人には、笑い上戸の人の常に笑って済ませるところは不愉快であったり不信に繋がってしまう事もあるようです。
5. 笑い上戸の長所
- 周りが楽しくなる
- 精神状態が安定している
- 細かい事を気にしない
5-1. 周りが楽しくなる
なんといっても笑い上戸の人の側にいると笑って時間が過ぎるので楽しいのではないでしょうか。
よく笑う人はやはり同性からも異性からもモテますし、笑う門には福来るという言葉があるように、その場の空気を柔らかくします。
笑っている内容や雰囲気などが良ければいい程、周囲に人も集まって来やすくなりその人物を介して、素晴らしい出会いが増える可能性も高くなるかもしれません。
人の輪が広がり笑顔が絶えない空間が多くなるのは最大の長所ではないでしょうか。
5-2. 精神状態が安定している
精神状態が安定していると、やはり人は笑顔が増え、気持ちが満たされるものです。
情緒が不安定だと笑い上戸にはなるには厳しいかもしれません。
それはふと我に返って笑ってる自分に冷めてしまったり、状況そのものを受け入れる余裕がなくなってしまうからです。
メンタル面と笑いは非常に密接なので、笑い上戸の人は普段から安定するようにストレスをうまく解消していたり、その方法をきちんと知っているのかもしれません。
また普段から笑顔が多いはずなので、イライラする事も機会も少なくなるでしょう。
刺激や激しい事よりも、安定して癒されることを望むところも周りを和ませる理由の一つなので、非常に大きな長所だと言えるでしょう。
5-3. 細かい事を気にしない
普段から楽観的でポジティブなのはもちろん、細かい事を気にせずあまり物事を深く考えない人が多いところも特徴の一つであり長所ではないでしょうか。
いちいち何かあるごとに立ち止まって反応していては面白さが半減してしまうと考えるようで、大まかな事にだけ反応したり、出来事を拾ったりしてその場を楽しむようです。
能天気とまではいかなくても笑って何事もその場を収めようとするので、全体的にはあまり内容がない事で笑っている場合が多いかもしれません。
短所の一つでもある真面目な話が苦手という部分と重なるところがあり、繊細さと大胆さをうまくコントロールができれば笑い上戸の魅力を最大限に発揮する事ができるかもしれません。
まとめ
笑い上戸は周りを明るくさせ、楽しく時間を過ごせるようにしてくれる潤滑油のような存在かもしれません。
明るく素直なので基本的には和やかな雰囲気が作れますが、時と場合によってはしっかり空気を読んで対応していかないと、せっかくの雰囲気を壊してしまうかもしれません。
その辺りには気遣いながら楽しめば更に素晴らしい時間になるのではないでしょうか。