将来なりたい職業として薬剤師を考えている人も大勢いらっしゃることでしょう。
薬剤師に向いている人の特徴についてまとめてみました。
- 正確に仕事をこなせること
- 家をきれいにしていること
- 細かい人
- 観察力があること
- 常に勉強を怠らないこと
- 理系科目が好きな人
- コミュニケーション能力があること
- 優しい人
- 人に物事を教えるのが得意な人
- 目の前のものが将来にどうつながるか分かる人
- 自分の適性をしっかり把握できる人
- 根気よく仕事を続けられる人
- ビジネスマナーがしっかりあること
- 病気についてもよく知っている
- 向上心がある
- まとめ
1. 正確に仕事をこなせること
薬剤師の主な仕事は薬を処方することです。
医師から指示された薬を、間違いなく正確に患者さんにお渡しするという重要な仕事を任されています。
例えば指示された薬の量を間違えて渡してしまうと、最悪の場合は命の有無に関わってきます。
まずは、確実に仕事を行うということが大事になってきます。
2. 家をきれいにしていること
薬剤師は数多くの薬を取り扱います。
患者さんが処方箋をもってきて、それに基づいて薬をお渡しするため、どの薬がどの棚のなかに入っているかをきちんと把握していないといけません。
そのためには日ごろからまわりをきれいにしておく必要があります。
そうすれば、短時間で薬を準備できて患者さんをあまりお待たせすることなく渡すことができます。
家がきれいな人は整理整頓がきちんとできる人ですので薬剤師に向いているといえます。
3. 細かい人
薬を調剤するうえで分量をしっかり量るということが重要になってきます。
少し量が多いけどまあいいやという大雑把な気持ちがあれば、後に重大な医療事故につながってしまう恐れがあります。
分量をしっかり寸分間違いなく量る、とても細かい人が薬剤師に向いています。
4. 観察力があること
薬剤師は医師の指示で薬をお渡ししますが、医師も人間です。
あってはいけませんがミスがゼロであるとはいえません。
もしかすると、間違った処方箋が発行されている場合もあるかもしれません。
薬剤師は患者さんがもってきた処方箋をよく見て、もし薬の量などが明らかに誤っているとしたらそれをしっかり指摘する義務があります。
ただ仕事をこなしているだけでは発見することができません。
観察力がある人は薬剤師に向いています。
5. 常に勉強を怠らないこと
薬局に患者さんが来ると薬のことについていろいろ質問されることがあります。
多種多様にわたる薬について聞かれますので、しっかり答えないといけません。
しかし、学校で習った知識ももちろん必要になりますが、医療は常に進歩しているのでその時新しかった知識が古くなることだってあり得ます。
常に勉強していれば、最新の知識に基づいて質問に答えることができます。
6. 理系科目が好きな人
薬剤師になるためには薬学部に入って学問を学び、国家試験に合格する必要があります。
薬学部に入るためには理系科目が必須であり、特に化学の知識が最も重要視されます。
大学に入ってからも化学の知識は大事ですし、国家試験においても化学の知識に対する配点が高いです。
また、社会に出てからも例えば新薬の構造やメカニズムを理解していくうえで化学の知識が必須になります。
常に理科がついてまわるため、理系科目が苦手な方は薬剤師には向いていません。
7. コミュニケーション能力があること
病院で薬をもらうという場面ではいろいろな患者さんがいます。
とことんまで質問してくる方やあるいは薬だけしっかりもらってさっさと帰りたいなと思っている方、様々です。
通り一辺倒の接客では、患者さんに満足してもらうことができません。
その人それぞれに合った接客をして喜んでもらう必要があります。
コミュニケーションをうまくできる人は薬剤師に向いています。
8. 優しい人
病院で薬をもらう方は、身体的あるいは精神的に弱っている方が多いです。
そのような方に対してつっけんどんな対応をしてしまったら、悲しませることになってしまいますし、さらに弱ってしまいますし、クレームの対象にもなってしまいます。
相手の立場になって、物事を考えることのできる人は薬剤師に向いています。
9. 人に物事を教えるのが得意な人
薬をもらいにくる人というのは基本的には薬に関する専門的な知識を持っていない素人です。
そのような人に対して専門的な知識を並べ立てても患者さんは全く理解することができず、頭のうえにハテナマークが何個も出た状態で帰っていくことでしょう。
その方に合った分かりやすい言葉で説明すればきちんと理解することができます。
教えるのが得意な人は向いています。
10. 目の前のものが将来にどうつながるか分かる人
薬学部に入学すれば、座学はもちろんのことですが、実習が数多く設けられています。
薬を構成するうえでのメカニズムなどをしっかり学ぶために実習は存在します。
ただこなすだけでは職業に対する興味がわくことはありません。
1つ1つの実習に一生懸命あたり、将来にどうつながっているか常に考えられる人が薬剤師には向いています。
11. 自分の適性をしっかり把握できる人
一口に薬剤師といっても、病院の調剤薬局で働いている薬剤師とドラッグストアで働いている薬剤師がいます。
調剤薬局では調剤をすることや薬の飲み方を指導するのが主な仕事ですが、ドラッグストアでは一般医薬品のみを販売しているところも多数あります。
調剤をすることが苦手だとしても働くことができます。
自分の得意、不得意な分野を把握して仕事につなげていける人は薬剤師に向いています。
12. 根気よく仕事を続けられる人
薬剤師の主な仕事は調剤をすることなので、仮に長期にわたって同じところで勤務するとしても、行う仕事というのは大きく変わることはありません。
他の仕事ですと、新人のころはこの仕事、経験を積んできたらこの仕事というように仕事の幅が広がっていきますが、薬剤師の場合は新人でも経験を積んでも変わらないことが多いです。
同じ仕事を根気よく続けられる人が薬剤師には向いています。
13. ビジネスマナーがしっかりあること
これは薬剤師に限らず他の仕事でも言えることだと思いますが、お客様に対して丁寧な言葉づかいをせず接していたら信用を失ってしまうばかりか、病院全体の資質が問われてしまいます。
必要最低限でもいいのでビジネスマナーを覚えていて、覚えるだけでなくしっかり実践することができる人が薬剤師に向いています。
14. 病気についてもよく知っている
薬剤師は薬の効能や副作用などについてだけ知っていればいいというだけでなく、病気についてもたくさん知識を持っている必要があります。
勉強会に行って勉強したり、専門書を読んだり、同僚に聞いたりして知識の習得に励める人は薬剤師に向いています。
15. 向上心がある
前にも述べたように仕事内容は他の仕事と比べると幅は広くないかもしれません。
ただ何となく仕事をこなしていると、仕事が嫌になってしまうことも考えられます。
地味な仕事かもしれませんが、日々の仕事のなかで自分なりの目標をもって向上心をもって仕事を続けていくことのできる人が薬剤師には向いています。
まとめ
薬剤師にむいている特徴として列挙しましたが、すべて持っていなければ薬剤師にならない方がいいというわけではありません。
人間は完璧な生き物ではありませんので、何点かは当てはまらないという方も多くいると思います。
しかし、薬剤師になろうとするうえで一番大事なことは、薬剤師になりたいという気概です。
それを持ち合わせていれば、あとからいろんなものがついてくるはずです。
まわりの同僚や患者さん、お客さんから信頼される薬剤師になって、人生を豊かにしていってください。