自責の念が強い人と、弱い人がいます。
今回は「自責の念が弱い人」に共通する特徴を紹介します。
- 他の人のせいにする
- 仕方ないと思う
- 割り切りが早い
- 深く考えない
- 悩まない人
- 参加している意識が薄い
- 自立していない
- 誰かの真似をしている
- 現実感がない
- 心がそこにない
- 達観している
- 俯瞰して世界を見ている
- 事態を軽くみがち
- まとめ
1. 他の人のせいにする
何かトラブルが起きた時にすぐに他人のせいにする人は、自責の念が弱い人です。
もっとも分かりやすい行動パターンのひとつです。
責任感が強い人は、自分が全く関係のないところでトラブルが起きたとしても、少しは自分の責任があるかもと思ってしまいます。
以前、日常的にランチで利用していたお店が閉店してしまったのを見た時に、自責の念が弱い人は「あそこ味がイマイチだったもんな」と言って、その後忘れてしまいます。
一方で自責の念が強い人は「私がランチに行く機会が減ったからだ. 」と自分のせいでお店がつぶれたように考えてしまいます。
職場で大きなミスが発覚した時、事故が起こった時などに、自責の念が弱い人は誰かのせいにします。
すぐに見分けることができるでしょう。
2. 仕方ないと思う
何か悪いことが起きた時に「仕方ない」が口癖の人がいます。
あきらめがよすぎるタイプの人で、このような人は自責の念が弱いでしょう。
何かが起こってしまうことは、仕方のないことで防ぎようがないと思っているからです。
仕事上のトラブルは、誰かのミスや考え違いが原因だったり、伝達事項の失敗が原因であることが多いです。
しかし自責の念が弱い人は「仕方ない」と、まるで自然災害が起きたような感じで、ざっくりと片づけてあきらめてしまいます。
3. 割り切りが早い
あきらめが早い人に似ているタイプに、「割り切りが早い」人がいます。
あきらめが早い人が無責任で少し怠惰な印象だとしたら、割り切りが早い人はもう少し前向きなタイプの人です。
いつまでも引き摺っていても仕方がないため、割り切っていきます。
へたに自責の念が強すぎて、物事に執着して動けなくなるよりも、少しドライに見えますが割り切りが早い人のほうが、効率的に動けます。
職場のリーダーは、割り切りの早さも必要です。
自責の念が強すぎてもいけないようです。
4. 深く考えない
何事も深く考えないタイプの人は、自責の念が弱い人です。
自責の念がわくときは、何かが起こった時に、その背景を調べて、原因を調べます。
そしてどうしてその出来事が起こったかを分析し、どちらかというと自分の責任という方向に結論を出します。
つまり、深く考えない限り、自責の念が強くなることはないのです。
「うじうじ考え過ぎる」と、深く考える人をネガティブに見ることもできるでしょう。
深く考える習慣がなければ、そもそも何が原因か、誰に責任があるのかまで考えが至りません。
自分の責任を追及する段階までたどり着きませんので、自責の念も弱くなります。
5. 悩まない人
悪いことが起こっても、ピンチになっても悩まない人も、自責の念が弱い人です。
悩むとは、悪い要素を含んだ内容を長く考え続けることです。
悩んでいれば、様々な結論が生まれてしまい、その中には自分の責任で悪いことが起きたという結論も含まれます。
悩まなければ、そのような結論が生まれることもありません。
脳内で、悪いことやピンチを、実際以上に大きくすることもないのです。
6. 参加している意識が薄い
当事者意識がないタイプの人は、自責の念が弱いです。
例えば職場が忙しく、全員が残業をしている時でも、当事者意識がない人は、自分の担当分が終わったら帰宅してしまいます。
職場が忙しいのは、そのチーム全体の問題ですが、当事者意識がない人は、そのチームの一員という意識も薄いのです。
自分とは関係がないと思うから、ひとりだけ先に帰れます。
チーム全体が苦しんでいても、自分の責任ではないと思っているのです。
7. 自立していない
自立していない半人前の状態の人は、自責の念が弱いです。
例えば新卒で会社に入ったばかりの新人は、業績が傾いたとしても、自分の責任だと思わないでしょう。
本来は会社の一員になった時点で、業績が傾いたことを憂う必要があるはずです。
社会人として自立していない人は、自責の念を持つことができません。
会社を背負って立つ自覚ができる頃には、自責の念も強まりそうです。
8. 誰かの真似をしている
何をするにも誰かの真似をしている人がいます。
そのような人が失敗をしたとしても、自分の責任だと思えないかもしれません。
仮に職場の先輩の真似をして仕事をしていてミスをしたら、先輩の責任だと思ってしまうかもしれません。
本当は先輩の真似をして仕事をした、自分の責任でもあるはずです。
9. 現実感がない
生きている実感がない、現実感がないことは、思春期などによくある現象です。
自分が操り人形のように感じる時期です。
このような時は、自責の念がわきにくいでしょう。
10. 心がそこにない
他に心配事がある時は、その場で起きたことに責任を感じることはできません。
歯が痛い時に仕事でトラブルが起きても、トラブルに向き合うほど自責の念が強くなることはないでしょう。
歯が痛いほうに意識が向いてしまうためです。
トラブル回避よりも歯医者に行きたい気持ちが強いはずです。
11. 達観している
達観している人は、自責の念に捉われたりしません。
12. 俯瞰して世界を見ている
宇宙から人間を見ると、自分が小さく見えるため、人間の悩みなんてちっぽけだと感じます。
このように物事を俯瞰で見る人は、自責の念を感じるほど、一つの出来事を重大に捉えません。
13. 事態を軽くみがち
事態を軽く見がちな、考えが軽い人は、自責の念も弱いです。
周囲の人はひどい迷惑をかけられているのに、当人は平気でいるのでイライラするでしょう。
またそもそも、悪いことをしたという意識がない人も同様です。
人生を舐めている人に多いタイプです。
まとめ
自責の念が弱い人のことを、ポジティブに見ることも、ネガティブな意味でとらえることもできることが分かりました。
自責の念は必要ですが、程度の問題になるでしょう。
いい加減過ぎる人に対しては自責の念を強くしてほしいですし、自責の念が強すぎて苦しんでいる人は、考えすぎだと言いたくなります。
自責の念は強すぎても弱すぎてもダメで、ちょうどいい程度に持っていることが大切だと言えそうです。
自分の自責の念は強いほうか、弱いほうか、今回の記事を読みながらチェックしてみましょう。