人の発言や考え方を否定しない人、または自分のことを否定しない人には、どのような心理や特徴があるのでしょうか。
否定しないという価値観の根源となる心理や特徴をご紹介します。
- 想像力が豊か
- 視野が広い
- 人との繋がりを大切にする
- 自分も否定されたくない
- 冷静さをもっている
- 自立心が強い
- 自分に自信がある
- 人と楽しめる趣味がある
- 自己表現を積極的に行う
- 人間が好き
- 向上心が強い
- マイノリティに入った経験がある
- 大きなチャレンジをしたことがある
- まとめ
1. 想像力が豊か
人のこと、自分のことを否定しない人は、想像力が豊かな人だといえます。
否定するということは、自分の考え方にそぐわないものや、自分が理解できないものを排除しようという心理からおきる行動です。
否定をしない人は、自分とは違う考え方をする人を、それぞれの立場の違いとして、幅広く理解できる人です。
豊かな想像力を兼ね備えた人だといえます。
2. 視野が広い
あまり否定をしない人は視野を広くもっている人だといえます。
否定的な人は、一つの側面からしかものごとを捉えることができなかったり、一度の経験による思い込みが激しかったりといった視野の狭いところがあります。
多方面からものごとを捉えることができる広い視野があってこそ、例外を容認できたり、マイノリティを排除しない心をもつことができます。
3. 人との繋がりを大切にする
否定的でない人は、人との繋がりを大切にするという特徴があります。
否定的な人は、相手の考えよりも自分が正しいということを証明したいという攻撃的な側面を持っています。
逆に否定的でない人は、他人を認めることによって、よい関係を築きたいという気持ちを強く持っています。
考え方は違っても、相手の存在を否定しているわけではないという意思表示をしているともいえます。
4. 自分も否定されたくない
否定をしない人の心理として、自分も否定をされたくないという気持ちは大きいところではないでしょうか。
自分自身が否定をされた時に感じた疎外感や劣等感を、もう味わいたくないという深層心理から、人のことを否定しないようにしようという行動に繋がっているといえます。
しかし、自分が否定されたら、さらに相手を否定しようとする場合も考えられるので、相手を否定しない方法を選択している人は、相手を傷つけたくないという純粋な優しさも持ち合わせているといえるでしょう。
5. 冷静さをもっている
否定をしない人は、常に冷静さを忘れない人が多いです。
落ち着いて考えれば、相手の言っていることを理解できるような些細なズレでも、目的意識が強すぎて、冷静さを欠いてしまうような場面では、自分の思いを主張することが頭を占めてしまい、否定的になってしまいます。
自分の主張がある時でも、どこかで冷静さを忘れずに、相手の話にも耳を傾けられる人は、相手を否定しない傾向にあります。
6. 自立心が強い
否定的でない人は、自立心が強い傾向にあります。
しっかりとした自立心をもっていれば、多少自分と考えの合わない人がいても、特に否定的にならずに、共存することができます。
そういう考え方もあるか、と思えるということは、自分と同じくらい他人のことを尊重できる強さをもっているということです。
自分自身の立ち位置が明確でなく、近くの人に依存する傾向のある人ほど、それにそぐわない考え方を否定してしまいます。
7. 自分に自信がある
否定的でない人は、自分に自信をもっている人が多いです。
自分に自信がないからこそ、人を否定することができないようにも思われますが、自分に自信がない人は、表面上は否定的でなくとも、心理的には他人を否定する傾向にあります。
本当に自分に自信がある人は、自分が多少否定をされてもそこまで深く落ち込むことがないので、他人のことをそこまで否定する必要がありません。
他人を受容する余裕があるといえるでしょう。
8. 人と楽しめる趣味がある
否定的でない人は、他人とともに楽しめる趣味をもっていることが多いです。
音楽をホールで聴いて一体感を味わったり、スポーツを楽しんだり、人の心理や行動に触れる機会が多い人といえるでしょう。
自分一人の世界に閉じこもっていると、人は否定的になりがちです。
自然と周りの意見に耳を傾けられるような環境があると、世界が広がり、少しのことでは、他人を否定しないようになります。
9. 自己表現を積極的に行う
否定的でない人は、音楽、美術、文学、ダンス、どんな分野であれ、何かしら自己表現をすることに興味がある人が多いです。
自己表現をする人は、ちゃんと自分と向き合う経験をしています。
自分が表現したい価値を考えたり、自分の身体をよく見ていたり、個としての自分をよく理解しています。
個としての自分をよく理解していれば、他人が自分と違うことは、当たり前であると考えられるようになるので、自分や他人を否定することは少なくなります。
10. 人間が好き
否定をしない人は、基本的に人間が好き、という性質の人が多いです。
自分と違う考えをもつ人を、おかしい、変と否定するのではなく、違うことが面白いと感じられるような人が多いです。
表面的には、話すことが苦手で、人との関係をつくるのに消極的な人もいますが、それは技術の問題で、否定的でない人というのは、根本的に人間のことが好きだと感じています。
11. 向上心が強い
否定をしない人は、向上心の強い人が多いです。
仕事などで、昇進したいというような限定的な向上心ではなく、もっと自分が理想とするような人間になりたい、といった根源的な向上心をもっています。
自分をさらに高めたいという心理は、他人を理解し、よい考えや技術を習得しようという行動に繋がっていきます。
他人を理解しようとする心理こそ、否定しない心にとって最も重要な要件といえます。
12. マイノリティに入った経験がある
否定をしない人は、自分がマイノリティの側に立った経験をもっていることが多いです。
マイノリティの考えをもっている人は、否定をされた経験が少なからずあるはずです。
否定をされても、それに屈しない強さを手にした人は、簡単に他人を否定することがなくなります。
自分がマジョリティの側に立っていても、マイノリティに入った経験があれば、容易にマイノリティの側に立つ人たちを否定することはないのです。
13. 大きなチャレンジをしたことがある
否定をしない人は、自分なりに決断を下して何かにチャレンジした、という自負のある人が多いです。
人をよく否定する人というのは、チャレンジをせず、外野から否定をしている場合が多いです。
何かにチャレンジし、成功や失敗を自ら体験してきた人は、その価値を理解しているので、人の失敗を容易に否定するようなことはしません。
人に意見をぶつける時も、相手に敬意を払い、人格を否定することのないように配慮できるようになります。
まとめ
以上のように、否定をしない人は、自分自身の人生を一生懸命に生きている人が多いです。
自分で決断し、成功や失敗をくり返す中で、他人のことを認められる広い視野、心理的余裕を獲得している人だといえます。