「死」にまつわる夢というのは、とても不吉なイメージがあって、目覚めた時に嫌な気分になることも多いものです。
ですがそれは凶夢とは限らず、大切なメッセージなのです。
- 「死」とは、人間にとって「生」と隣り合わせの重要なもの
- 夢を見た時にどんな気持ちになったか
- 誰かが死ぬ、または自分が死ぬのに何の感情もわかない夢
- 自分が死ぬ夢
- 両親が死ぬ夢
- 兄弟姉妹が死ぬ夢
- 夫や妻、恋人が死ぬ夢
- 子どもが死ぬ夢
- 友人などが死ぬ夢
- まとめ
1. 「死」とは、人間にとって「生」と隣り合わせの重要なもの
人間は自分の死を経験したことがありません。
また、他人の死も平和な現代社会では日常的なものとはいえません。
それだけに、「死」という形を取って夢が伝えているのは、大きな変化の予兆であり、貴重なヒントでもあるのです。
2. 夢を見た時にどんな気持ちになったか
まずは、その夢を見た時に、どんな気持ちになったかを思い出してみてください。
強い感情、とくに悲しみを感じるケースが多いはずですが、まれに、何の感情もわかないという夢もあります。
これらの夢で意味が異なりますので、まずは何の感情もわかない夢についてお話します。
3. 誰かが死ぬ、または自分が死ぬのに何の感情もわかない夢
これは「死」そのものにあまり意味がない夢です。
過去、誰かが亡くなった時に、たまたま何か印象的な出来事はなかったでしょうか。
例えば、親戚が亡くなって悲しかったけれど、葬儀の時に別の親戚や古い友人に再会して嬉しかったなど。
つまり、こうした夢は誰かの「死」とセットになっている人や出来事に注意を向けなさいというメッセージです。
よく思い出すと、今抱えている問題を打開するヒントになるかもしれません。
4. 自分が死ぬ夢
感情を伴った夢の場合、誰が死ぬ夢なのかによって意味は違います。
死は「再生」「変化」を表しますが、自分が死ぬ夢はそれがもっともストレートに表れるものです。
苦しい夢ならば現状が苦しい、または変化したいけれど苦しみを恐れているのでしょう。
苦しみから解放される夢ならば、現状の打破、別の世界への憧れがあなたの心にあるということです。
いずれにせよ、はっきりと死ぬ夢を見たならば、あなたは変化を望んでいる、または予感していて、すでに自分では気付かなくてもそれに向かって進み始めているということです。
ネガティブにとらえず、良い変化にしようという気持ちで向かっていきましょう。
5. 両親が死ぬ夢
死は「再生」と「変化」でしたが、夢の世界で、家族はあなたの分身、あなたのある「一面」を表します。
一般に父親は支配者、母親は庇護者、などと言われますが、現実の両親があなたにとってどんな存在かが大切です。
親が死ぬ夢は、親との関係に変化が起こること、変化を望んでいることを表しますが、たとえばとても親密だけれど干渉してくる母親が死ぬ夢の場合、あなたの「自立」をうながす夢だといえます。
逆にとても関係の薄い親の死の夢ならば、重要な関係であるにもかかわらず軽視されているものを見直す、大切な人と今まで話したことのなかったことを話す、などの変化をうながすメッセージです。
実際そうした変化が起こる予兆の場合も、親との関係をよくよく思い出すことで何かあなたにとって重要な変化が起こる場合もあります。
6. 兄弟姉妹が死ぬ夢
親との関係と比べると、兄弟姉妹との関係は一般に対等なものです。
あなたの中の対立するような性格の一部を表している場合が多いでしょう。
たとえば、子どもの頃はおしゃべり好きで社交的だったけれど、大人になって内向的になってきたという場合、あなたの中に社交的な面と内向的な面があります。
その面のどちらかを、たとえば内向的な面を、「おとなしい妹」に投影していたりします。
その妹が死ぬ夢だった場合、あなたの内向的な面が変化することを暗示します。
今の内向的な性格は本当にあなたの本質なのか、考える時が来たのかもしれません。
実際の妹にもある外向的な面を思い出すことで、大きなヒントが得られることもあります。
7. 夫や妻、恋人が死ぬ夢
配偶者や恋人は「他者」との関係を映す鏡です。
その人との関係に大きな変化が起こり、あなたの人生自体も変化する暗示といえます。
夢の中で相手が死んだ時の感情をよく思い出しましょう。
悲しかったのならばあなたはその関係を失いたくないのです。
次の一歩を踏み出そうという気持ちになったのならば、関係が次の段階に入ることを意味しています。
痛みを伴うけれども関係が深まる変化かもしれませんし、別れかもしれません。
いずれにせよ、現実世界での相手との関係にもう一度よく注意を向けてみることです。
8. 子どもが死ぬ夢
子どもはまさにあなたの分身です。
また、幼い時のあなたと親の関係も表しています。
死ぬ夢はあなたから離れていく暗示ではありますが、それは「子どもの自立」という必要なプロセスであったり、あなたが親から本当に自立することで子どもを一人の別の人間として見られることを意味したりします。
罪悪感の強い夢だった場合、親として至らないという罪悪感を何かの形で手放すべきだというメッセージでしょう。
いずれにせよ、「子ども」とあなた自身との変化や成長を意味する夢です。
9. 友人などが死ぬ夢
これまでの例と同様、その人があなたにとってどんな人か、が夢を読み解く鍵です。
親密な友人ならば、あなた自身が当たり前だと思っていることが大きく変化するでしょうし、疎遠な人であれば、あなたが注意を払っていなかったことが今後重要な意味を持つ暗示かもしれません。
その人との関係、その人から連想されるイメージなどをよくよく考えてみてください。
まとめ
「死」の夢は必ずしも悪いものではなく、「変化」と「再生」を表すもので、それをどうしたら良いものにしていけるかというヒントがたくさん隠された、自分からのメッセージです。
夢の中で死んだ人が自分にどういう影響を与えている人か、今一度よく考えて、夢のメッセージを受け取りましょう。