世の中には物事や人間に対する観察力がある人とない人がいます。
観察力がある人の特徴について項目ごとに解説します。
- 人間(他人)に興味がある
- 人間(他人)の変化に気づく
- 物事に興味がある
- 物事や状況の変化に気づく
- 細部に対する集中力がある
- 人間(他人)に飽きにくい
- 物事に飽きにくい
- 記録(メモ)が好きである
- 絵画のセンスがある
- 思いやりがあり気配りができる
- 喜怒哀楽の感情に振り回されない
- 観察する目的意識がある
- 写真撮影が好きでカットにこだわる
- 物事に対する知識・情報がある
- まとめ
1. 人間(他人)に興味がある
観察力のある人は、人間(他人)に対して一定以上の強い興味があり、その人のことをさまざまな角度から正しく理解したいと思っています。
その人間への興味と他者を理解したいという欲求が、自然と「人間の外見・行動・性格」に対する観察力を高めてくれるのです。
人間(他人)に興味がなければ、対人的な観察力は落ちてしまいます。
2. 人間(他人)の変化に気づく
知り合いが髪型・髪色やファッションを変えたらすぐに気づいてしまう観察力の鋭い人がいます。
観察力のある人は「ビフォー・アフターの違い」に気づきやすく、「前の状態と後の状態の変化」を素早く見抜いてしまうのです。
人間の変化に気づいてそれに言及することが好きな人は、対人的な観察力があります。
3. 物事に興味がある
観察力のある人は、色々な物事に対して日頃から興味関心を絶やすことがありません。
物事を観察して理解したり分析したりしたいという欲求があるからこそ、何か興味を持てる出来事さえあれば観察力が研ぎ澄まされるのです。
物事に対して強い興味を持てば、観察力の基盤が固まりやすくなります。
4. 物事や状況の変化に気づく
観察力のある人は、「昨日、確かにここに置いてあったはずのものが無くなっている・このアイスクリームは昨日まで冷蔵庫に入っていなかった」というような物事や状況の変化にすぐに気づいてしまいます。
人間(他人)の変化だけではなく物事(状況)の変化にも敏感な人は、観察力のある人でしょう。
5. 細部に対する集中力がある
物事や状況を大雑把にいい加減に眺めるのではなく、細かい部分にまで興味・注意を向けてしっかりと見るような集中力があります。
観察力がある人は、物事や状況を正しく見極めるために、細部に対する集中力を自然に発揮している傾向があります。
6. 人間(他人)に飽きにくい
人間(他人)に対する興味がある人でも、少し見ていたら飽きてしまう人は、本当の意味での観察力はありません。
観察力のある人は、人間(他人)のことを飽きずに長く見ていられるような「飽きにくさ・粘り強さ」の特徴を持っていることが多いのです。
観察力には、一定の継続する粘り強さが必要になってきます。
7. 物事に飽きにくい
物事や状況に対する興味がある人でも、少し見ていたら飽きてしまう人は、観察力を深めて物事の本質を見極めることができません。
観察力のある人は、物事を飽きずに長く見ていられるだけの「飽きにくさ・物事に対する強い興味」があるのです。
優れた観察力を構成する要素の一つは、「ずっと対象を見続けることができるという継続力」なのです。
8. 記録(メモ)が好きである
観察力のある人は、「観察した状況・人物・物事」について正確に記録しておくことが好きな「メモ魔」でもあります。
自分の優れた観察力を活かして、観察した物事についての有益なデータを蓄えていることが多いのです。
長期間にわたって記録(メモ)をしていくことで、観察力が自然に鍛えられていくことにもなります。
9. 絵画のセンスがある
人の心を惹きつける魅力的な絵画を描ける画家は、間違いなく観察力があります。
人物画でも風景画でも、優れた観察力に基づく正確なデッサンがまず求められます。
絵画のセンスがある人は、常に観察力と集中力を働かせていて、「描こうとする対象(人物・風景)」の本質や構図を頭の中でイメージしているのです。
10. 思いやりがあり気配りができる
「その相手が何を求めているのか?その人が何をしてほしいのか?」をすぐに見抜いてしまうという意味で観察力が鋭い人がいます。
そういった他者の気持ちやニーズに対する観察力がある人は、人に思いやりがあり気配りできることが多いのです。
他人のことを自分のことのように思って、心配したり気配りしたりしているから、対人的な観察力が高まるのです。
11. 喜怒哀楽の感情に振り回されない
観察力のある人は、普段から激しい喜怒哀楽の感情に振り回されない「冷静沈着で客観的な観察する態度」を持っています。
相手の態度や状況の変化に一喜一憂するような落ち着かない気持ちでは、優れた観察力を維持することはできないからです。
観察力は客観的な態度・目線が求められる「科学者の資質」の一つでもあり、意識が感情・気分に左右されすぎると観察力が落ちてしまうのです。
12. 観察する目的意識がある
「人物・物事・状況」をただぼんやりと目的もなく見ているだけの人には、観察力はありません。
観察力のある人は、「この人物のことをもっと深く理解したい・この物事について正しい情報を増やしたい・この状況に適切な対応ができるようになりたい」といった目的意識を持っていることが多いのです。
「何のために観察をするのか」という自分なりの目的意識があるから、観察力を高めるモチベーションも上がってきます。
13. 写真撮影が好きでカットにこだわる
写真撮影も絵画・芸術と同じように、客観的に優れた観察力が求められます。
人物の写真を取る場合でも、風景・モノの写真を取る場合でも、「理想的なカットの図式・瞬間」を短時間で見極められるだけの観察力がなければ、人を感動させるような良い写真は撮れないからです。
写真撮影のために、ある程度の時間にわたって人物や風景を丁寧に観察し続けられるような人は観察力があるでしょう。
14. 物事に対する知識・情報がある
観察した物事・状況の内容を興味深い形に解釈するためには、「物事に対する知識・情報」がなければダメです。
まったく知識・情報のない「物事について無知な状態」だと、せっかく粘り強く観察したり、何かの変化に気づいたりしても、「観察した内容に意味や価値を持たせる解釈」ができないからなのです。
観察力のある人は、物事を有意義に解釈できるだけの一定の知識・情報を持っていることが多いのです。
まとめ
観察力のある人には、上で説明したような様々な特徴があります。
観察力のある人の特徴を大きく分ければ、「人間・物事に対する持続的な興味があって、飽き性ではないこと」「人間・物事の変化に気づける注意力があること」「感情や気分に振り回されずに冷静に観察できること」「観察をする目的意識と知識・情報があること」などに分類することができます。
観察力を高めたい人は、ぜひ参考にしてみて下さい。