自己紹介や面接など、学校や会社に属して生きていく上では避けられないイベントごとには、緊張がつきものですよね。
恥の文化を持つ日本人は、世界的にみても、他人の前で緊張しやすいという傾向にあります。
緊張しやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
緊張しやすい人に共通する特徴をいくつか挙げていきます。
- 先天的な体質で緊張しやすい人
- 真面目で誠実な人
- 過去の失敗でトラウマがある人
- 人の評価が気になる人
- 引っ込み思案な性格の人
- プライドが高い人
- 思慮深い性格の人
- 自分に自信がない人
- 本番に弱い
- ネガティブ思考
- 自分と他人を比べてしまう
- 臆病者
- 今まで苦手なことを避けてきた
- まとめ
1. 先天的な体質で緊張しやすい人
緊張してあがっているときには、大量のノルアドレナリンが分泌されています。
このノルアドレナリンを大量分泌させてしまうと、緊張症状が出てしまいますが、生まれつきノルアドレナリンが出やすい体質の人と出にくい体質の人がいますので、先天的な体質で緊張しやすい人がいます。
2. 真面目で誠実な人
真面目で誠実な人は、何事においても、失敗やミスを犯さなないように細心の注意を払います。
面接や挨拶やスピーチなど、間違えることなく完璧にきちんとこなそうとするので、普通の人に比べてプレッシャーを感じやすく、真面目で誠実な性格ゆえに、緊張しやすくなってしまうのです。
3. 過去の失敗でトラウマがある人
人間誰でも一度や二度の失敗をすることだってあります。
その失敗を、深く考えてしまいなかなか忘れられないという過去の失敗がトラウマになっている人は、次にまた同じようなことになってしまってはどうしようかという恐怖心を抱いてしまうので、通常であればなんともないようなことであっても、過去の失敗でトラウマがある人にとっては、並大抵のことではなくなってしまうということがあります。
そのような場面では、どうしても身構えてしまうことから、緊張しやすくなってしまうのです。
4. 人の評価が気になる人
例えば、音楽の授業で全員で合唱をしていると大きな声で歌うことができるのに、全員の前で一人ずつ歌うことになると緊張してしまって上手く歌えないなんてことはありませんでしたか。
全員で合唱をしていると、みんなの声に埋もれて、自分の歌声だけが注目されるということはありませんが、全員の前で一人で歌うとなれば、自分の歌声だけがみんなから注目されるようになります。
こういうときに、「他の人に比べて下手だと思われたらどうしよう」などと、人から評価を気にしてしまう人は、緊張しやすくなってしまうのです。
5. 引っ込み思案な性格の人
内気で、積極的に人前に出たり自分から行動を起こしたりすることが苦手な引っ込み思案な性格の人は、人前に出て自分を表現するということに慣れていないので、自己紹介や発表会など、人前で自分を表現する場では、どうしても緊張しやすくなってしまうのです。
6. プライドが高い人
プライドが高い人は、自分のミスを簡単に受け入れることができず、自分の失敗を素直に認めることがなかなかできずにいる傾向にあります。
このような自分に対してのストイックさから、人前で完璧でいなくてはならないと、自分で自分の首をしめてしまい、気軽にのびのびと自分を表現できなくなってしまうことから、緊張しやすくなってしまうのです。
7. 思慮深い性格の人
思慮深い性格の人とは、事前にしっかりと、深く物事について考えるタイプの人のことを指します。
つまり、思慮深い人というのは、勢いで決断せずに、じっくりと検討してから判断するタイプです。
こうして入念に計画性を持って行動する人は、予想外の展開に弱く、不測の事態に対する免疫が弱いのです。
その為、場慣れしていなかったり、初めての経験に対しては、緊張しやすくなってしまうのです。
8. 自分に自信がない人
自分に自信がない人は、劣等感を強く感じてしまいます。
劣等感の持ち主は、いつも他人と比較して、自分が劣っていると思ってしまう傾向にあります。
自分の自信の無さから、他人と比較して自分が劣っていると卑下してしまうので、実際にはなんともないようなことであっても、自分で自分をダメだと思い込んでしまい、自分のマイナス面ばかりが気になってしまい、緊張しやすくなってしまうのです。
9. 本番に弱い
緊張しやすい人は、普段なら間違えたり失敗したりしないであろう簡単なことであっても、本番になると些細なミスを連発してしまうという特徴があります。
また、本番では、普段通りの実力が発揮されないという特徴もあり、いくら練習しても本番では上手くいかないなどと、負の連鎖に陥ってしまい、本番で緊張しやすくなってしまうのです。
10. ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、自分が上手くいくというビジョンを描くことができず、「どうせ失敗するだろう」などと、上手くいかないビジョンばかり思い描いてしまいがちです。
成功と自信に効果を発揮する方法として、イメージトレーニングが言われているように、イメージやビジョンが結果や行動に与える影響は大きいものです。
そのようなことから、ネガティブなことを考えていると、思い描いたビジョン通りに、失敗したり実力を発揮できなかったりすることが多く、緊張しやすくなってしまうのです。
11. 自分と他人を比べてしまう
自分自身に何らかの強いコンプレックスを抱えているという人は、自分と他人を比べてしまう傾向にあります。
人には得手不得手がありますから、人によって出来栄えの差が出てくるのは当たり前のことです。
それなのに、他人の出来と比較してしまい、自分以外はみんな上手く感じてしまうこともあります。
それが派生して、何かの場面でも、緊張しているのは自分だけだと思い込んでしまうということにもなってしまうのです。
12. 臆病者
臆病者で小心な人は、例えば、人に対して何か言いたいことがあったとしても、人のことを気にして、言うことをためらってしまったり、嫌われたくないがために、相手に合わせて会話をしてしまう傾向にあります。
つまり、自分の考えを話すのが苦手ということです。
また、臆病者は度胸がないために、話をしていても緊張して何をどう話せば良いのか混乱してしまうという特徴もあり、人と話すときに緊張しやすくなってしまうのです。
13. 今まで苦手なことを避けてきた
人と一緒に行動するのが苦手な人で、一人で過ごす時間を優先してきた人など、なるべく他人を避けてきた孤独が好きな人は、人と会話するのが苦手で、普段から他の人と会話をすることが少ないために、人前で話すときに緊張しやすい傾向にあります。
また、運動が苦手で、体育の時間になると仮病を使ったりと、自分の苦手な分野を避けてしまうという人は、いつまでたっても克服をすることができないため、緊張しやすくなってしまうのです。
まとめ
緊張しやすいということは、それだけ多くのストレスを抱えてしまっているということです。
緊張によるストレスから、体には大きな負担がかかってしまっているという場合もありますので、過度な緊張には注意が必要です。