医療の現場では、医者に好かれる看護師と嫌われる看護師が分かれます。
医者に嫌われる看護師の特徴についてまとめています。
- 医師の指示や指導に従わない
- 医師に確認せずに自己判断で動く
- 看護師同士の先輩後輩の人間関係に馴染めない
- 看護師としての基本的なスキルが未熟である
- 丁寧さがなくて、言葉遣いが悪い
- 清潔感がなくて、不潔な印象がある
- 電話で患者に適切な受け答えができない
- 重要な情報に関する「報連相」ができていない
- 患者の噂話をしたり悪口をいう
- 医師の噂話をしたり悪口をいう
- まとめ
1. 医師の指示や指導に従わない
医療の現場は現代でも医師(医者)をトップとする「タテ社会」ですから、医者が看護師に出す治療的措置の指示に従わない看護師は嫌われます。
医者は医師免許を持つ医学の専門家であり、実際の医療現場では全体を管理する立場に立ちます。
看護師は看護の専門家として、医師の治療方針や指示・指導の内容を理解した上で、医師をサポートして患者をケアすることが求められているのです。
2. 医師に確認せずに自己判断で動く
看護師も自分の仕事に慣れてくると、この患者やこの病気に対してはこういった措置をするのが常識というのが分かってきます。
しかし、治療方針がはっきりしていない段階やどの薬を処方するか分かっていない段階で、医師にしっかり確認をせずに看護師が勝手に自己判断で措置を進めると医者に嫌われます。
医療の世界では役割分担と立場を弁えなければなりません。
3. 看護師同士の先輩後輩の人間関係に馴染めない
今でこそ看護師の世界に「男性」も参入してきましたが、看護師の世界は基本的に人間関係の調整が難しい「女性の世界」です。
特に大勢の看護師を雇っているような規模の大きな病院では、看護師同士の先輩後輩の人間関係やお互いの尊重が上手くいかないと、患者の安心やメリットにつながる良い医療を提供できなくなります。
看護師同士の人間関係に馴染めずに、派閥を作ったり対立を深めるような看護師は医者に嫌われます。
4. 看護師としての基本的なスキルが未熟である
看護師が働いている病院(クリニック)や診療科では、それぞれ看護師として最低限求められている看護の専門家としてのスキルがあります。
難しい外科手術の補助をできるような看護師は、大学病院など特殊な病院でキャリアのある看護師に限られるでしょう。
しかし外科であれば包帯の交換や傷口の消毒、内科であれば静脈注射や検査手順の説明くらいは、スムーズにできるだけの基本的な看護業務のスキルが必要です。
最低限のスキルがないと医療の仕事にならず、医者に嫌われます。
5. 丁寧さがなくて、言葉遣いが悪い
日常業務の中の動作や話し方に丁寧さがないがさつな看護師は医者に嫌われます。
今は医療もサービス業の一つと位置づけられることが多く、医療サービスを受けた患者の主観的満足度が低ければ、他の仕事と同じように患者さんが病院に来なくなってしまいます。
特に、言動に丁寧さがなくて「言葉遣いが悪い・荒っぽい看護師」は、病気・怪我で苦しんでいる患者さんに安心感を与えられるクレームの原因にもなるので、医者から嫌われやすいでしょう。
6. 清潔感がなくて、不潔な印象がある
医療は医者にも看護師にもコメディカルスタッフにも「客観的な清潔さ」が求められる仕事です。
自分の清潔な状態を維持できていなければ、免疫力が弱っている患者・高齢者に細菌雑菌を感染させてしまう恐れも出てくるからです。
髪がぼさぼさだったり、看護師の制服が汚れていたり、手洗いや歯磨きがいい加減だったりすると、「清潔感がない人・不潔な人=信頼できない汚くて危ない病院」のイメージがついてしまうので、清潔感のない看護師は医者に嫌われます。
7. 電話で患者に適切な受け答えができない
大病院であれば紹介状を介して黙っていても大勢の患者さんが来てくれますが、個人の医者が経営するクリニックはそうではありません。
個人クリニックはインターネットでサイトを見た患者さんから、電話で問い合わせをしてくることが多く、電話に出た看護師の受け答え次第で、その患者さんが実際に診療に来てくれるかどうかが決まってしまいます。
電話で丁寧親切な受け答えができない看護師、最低限の電話応対の接遇マナーが身についていない看護師は、来院してくれるはずの患者を逃してしまうので医者から嫌われます。
8. 重要な情報に関する「報連相」ができていない
病院の医療の仕事には、医師・看護師・検査技師・理学療法士など大勢の医療の専門家が相互に関わって協力しながら仕事をしています。
一人の患者の治療には何人もの医療関係者が関わっているので、看護師は各関係者に患者・症状の経過についての適切な情報を正確に伝えて、「間違った認識・措置」が広がらないように気をつけなければなりません。
どんな業界の仕事でも基本になる「報連相(報告・連絡・相談)」ができていない看護師は、医者から嫌われます。
9. 患者の噂話をしたり悪口をいう
看護師も一人の人間ですから、患者に対する「好き嫌い」はでてくるかもしれませんが、看護師同士であからさまに患者の噂話をしたり否定的な悪口を言うようでは、「医療・看護のプロフェッショナル」としては失格になります。
患者さんに対して看護師は「中立・公平・好意的な態度」で接しながら、治療的措置や心身のケアをしなければなりません。
患者の噂話・悪口は病院の評判の低下やクレームにもつながるので、医者から嫌われます。
10. 医師の噂話をしたり悪口をいう
患者の利益になる医療を提供するためには、「医師と看護師の相互尊重に基づく協力体制」が必要になりますが、看護師の中には気に入らない医師について噂話を広めたり悪口を言ったりする人もいます。
看護師にも、医師の自分に対する物言いが横柄だったとか、医師の理不尽な八つ当たりで罵倒されたとかの言い分はあるかもしれません。
しかし、医師の噂話をしたり悪口をいう看護師は、「医療の協力体制」を崩して病院内の人間関係を悪化させるので、医者から嫌われます。
まとめ
医者から嫌われる看護師の特徴には、「医師の指示に従わず現場を混乱させる・基本的な看護師のスキルが未熟である・看護師同士の人間関係を悪化させる・清潔さを維持できない・社会人としての接遇スキルやマナーがない」などがあります。
医療業界の仕事は、医師をトップとする医療関係者がお互いの専門性・役割を尊重して協力しないと成り立ちません。
看護師には「現場での協調性・医師との役割分担・責任感とプロ意識・患者への思いやり」が求められていると言えるでしょう。