日本という国には古来より筋を通す人のことを尊敬してきた文化・思想があります。
では、そこから外れ筋を通していないと思われ人とはいったいどのような行動を取るのでしょうか。
- ルールを破る
- 時間にルーズ
- 謝罪が出来ない
- 感謝が出来ない
- 約束を守らない
- 考えが一貫していない
- 責任を取らない
- 間に入った人の顔を潰す
- 言い訳が多い
- 自分に甘く他人に厳しい
- 酔うと豹変する
- まとめ
1. ルールを破る
仕事や学校などの共同生活の中で培われてきたルールを無視し、自分の思うように物事を進めようとします。
例えば他部門の部長がいきなり乗り込んできて、自分の部下ではない者をその部門の上席者の前で叱責することも多くの企業ではルール違反となります。
2. 時間にルーズ
会議や商談、仕事以外でも駅での待ち合わせ等にもおいても平気で遅れることが出来ます。
それが常習化することによってその後本人の中で「自分は遅刻する人間だから」と遅刻が正当化され多少の遅れは養護されるものと思い込んでしまっている場合があります。
3. 謝罪が出来ない
筋を通すとは物事の流れを正すだけではなく、道理を通す意味合いもあります。
失敗や罪を犯した場合においては謝罪または誠意を見せることが筋を通すことになります。
その際に道理が理解出来ず、そのまま流してしまう場合やもしくは故意に無視することがあります。
4. 感謝が出来ない
自分が行った行為に対しての相手の評価はひどく気にしますが、他人の行為に対しての評価が異常に低いのが特徴でもあります。
基本的に他人はやって当たり前、そこに物があって当たり前の精神の持ち主であり、感謝の言葉はもちろんのこと挨拶や日常会話にも支障が出ることがあります。
また、お世話になった人に対しても感謝を伝えることはなく、自分一人で全てを成し遂げたように振舞うことがあります。
だいたいそのような時はお世話した側は善意の気持ちで行っているので見返りを求めてはいませんが、報告を兼ねて感謝を告げるとこもあって然るべきではないでしょうか。
5. 約束を守らない
他人の事情や状況をかえりみることが出来ないために起こる現象として、約束の放棄があげられます。
その際に反省の色はなく、何度も同じことする恐れがあります。
6. 考えが一貫していない
上司や影響力の強い人の意見に流されやすいのも特徴の一つです。
そしてそれをあたかも自分の意見のように吹聴するので意見自体が浅いままです。
本人はいいことを言っているつもりですが、聞いている側は結局何が言いたいのか、結果的にどうしたらいいのかが分からないので混乱を巻き起こします。
問い合わせても本人の意見ではないので結局答えは返って来ません。
7. 責任を取らない
意見が二転三転するので現在の自分の立ち位置が把握できていないことが多くあります。
その為、部下やスタッフへの指示が曖昧となりミスを引き起こす要因となることもしばしばあります。
それにもかかわらず、それを上席者として責任を取ることもなくトカゲの尻尾切りのように末端に責任を負わせることで自分だけは生き残ろうとします。
8. 間に入った人の顔を潰す
人間関係で問題が起きた時、修復に入ってくれた人までも総じて違反者として警告を出しその場を切り抜けようとします。
しかし、その場はうまくかわせたとしても次回同じような事案に出くわしたとき対応する人も助けてくれる人もいない孤立無援の環境に陥ります。
9. 言い訳が多い
これまで上げて来たような特徴はすべて本人の口から出る言い訳の中に集約されています。
大切なことは伝えませんが、不要なことはペラペラとよくしゃべります。
これは全て自分を擁護する為であり、他人から自分を守る為のものです。
10. 自分に甘く他人に厳しい
自分がする場合は問題ないが他人が同じことをする場合は、非常に目につきその都度声を荒げて注意します。
例えば、仕事中のたばこ休憩をする人が部下のお茶休憩に文句をいうようなことがあります。
本人は、「たばこは中毒性があり致し方ない」と申告しているようですが、部下にしてみればたばこもお茶も席を離れて休憩をしている時点で同じ、または、たばこ休憩の方が回数が多いので問題ではないかと考えるのが通例です。
11. 酔うと豹変する
日ごろ強いものに巻かれて意見を変えることが多いので、抑圧されたストレスが一気に爆発します。
前後不覚になるまで飲んだり、忘れ物をしたり、その場の勢いで上長に物を申すこともあります。
その後は、覚えていないので日常が始まりますが、周囲の人間はもちろん全てを覚えているのでその人への評価または対応は急速に下降します。
まとめ
筋を通さないと人は信用されない。
筋を通すことの出来ない人はある意味可哀そうは人たちのことを言うのかもしれません。
道理を見極め、人を大切にする。
それこそが筋を通すということであり、他者からの尊敬や信頼に繋がっていくのです。
逆をいうと、このように筋が通っていない人がいてそれが不細工に世間にうつっているからこそ、筋が通った人がかっこいいとされているところもあります。
人間生活を送っていくなかで筋を通すことは、自分がここにいることを他者に認めてもらう為に敷いた自分への道しるべなのかもしれません。