なんにでもケチをつける人が友達や同僚にいる人は、その心理を知っておきましょう。
理由が分かれば、感情を乱す必要がなくなり、付き合いやすくなるでしょう。
- 単純に口が悪い人
- 実はツッコミの可能性も
- 値切る人、物の価値を下げたい人
- 自分の価値を相対的に高くする
- 無意識で自分に自信がない
- イライラしている人
- ケチをつけて上に立ちたい
- 自分の審美眼を見せつけたい
- 良い所を見せたいと思っている
- 役に立っていると思っている
- 御意見番気取り
- 完璧主義
- 悲観論者
- まとめ
1. 単純に口が悪い人
何を見てもケチをつける人と一緒にいると、嫌な気持ちになるかもしれません。
なぜ素直に「素晴らしい」「おもしろい」と言えないのだろうと感じる人も多いでしょう。
なんにでもケチをつける人の中には、実は他の人と同じように「素晴らしい」「おもしろい」と感じている人もいます。
しかしその感想を口に出して言うと「くだらない」「ばかばかしい」となってしまうのです。
このようなタイプの人は単純に「口が悪い」と言えます。
長い間付き合ってみると、口が悪いだけで、心の中では喜んでいたり、褒めていることが分かるようになるでしょう。
「毒舌」と呼ばれるタイプの人も、この中に入ります。
2. 実はツッコミの可能性も
関西では一般の人の会話も「ボケとツッコミ」のようだと言われます。
誰かが話をしたら、聞いている側はただ相槌を打つのではなくツッコミをしないといけない文化があるからです。
そのような環境で育った人は、何かを見た時に「きれい」「かわいい」などと単純な感想を言うわけにはいきません。
何かしらの毒とおかしみが入ったツッコミを入れようとします。
ツッコミの文化を知らない人から見ると、なんにでもケチをつけている人のように感じるかもしれません。
もしこのような人が関西エリア出身だった場合は、ケチではなくツッコミの可能性が高いでしょう。
3. 値切る人、物の価値を下げたい人
なんにでもケチをつけて、自分を取り巻く周囲のものの価値を下げたいと考えている、面倒な性格の人もいます。
そこにはその人なりの計算が働いています。
価値を下げて、その場にいる意味をなくしてしまったり、価値を下げて安く買いたたこうとしていたり、計算は様々です。
悪意があるケチのつけかたですので、注意が必要です。
4. 自分の価値を相対的に高くする
周囲の人の価値を下げることで、相対的に自分の価値を高くしようとする人がいます。
自分はたいした人間じゃなくても、他の人がもっとたいしたことがなければ、そのグループのトップに立てるからです。
あるグループで優位な立場でいたいと思う人の中に、このタイプの人がいます。
自分で何もしないのに、指示ばかりしたり、偉そうなことを言う人の中にも、なんにでもケチをつけるタイプの人は多いです。
5. 無意識で自分に自信がない
無意識で自分に自信がない人が、なんにでもケチをつけることがあります。
優位な立場の人を、自分の位置まで引きづり降ろそうとするような、防御的な行動です。
本来は自分をそんなに下に見る必要がなく、もちろん周囲の人を下に見る必要もありません。
やや被害者妄想気味な、精神疾患を抱えているタイプの人かもしれません。
6. イライラしている人
何となくイライラする時があります。
そのような時にイライラする理由を探して、自分の目に入るもの、すべての責任にします。
そのためなんにでもケチをつけることになります。
7. ケチをつけて上に立ちたい
自分とライバル関係にある人に対してケチをつけて、上の立場に立とうとする人がいます。
例えば和食の美味しい料理を食べた時に、美味しいと素直に言ったら料理人の手柄になりますが、「少し塩味が足りない」などと言うと、料理人よりも指摘をした人のほうが立場が上のように見えます。
実際は美味しい料理を作った料理人の手柄ですが、軽く指摘をするだけで立場が上に見えるため、ケチをつけることはとても効率的な方法と言えるでしょう。
ただし、いつかやり口がばれてしまい、立場も低くなりそうです。
8. 自分の審美眼を見せつけたい
例えば美術に興味があり、知識をたくさん持っている人がいます。
その人が彼女を連れて美術展を見に行った時に、「これはイマイチ」「これは未完成」などと、なんにでもケチをつけることがあります。
これは自分の「審美眼」を好きな人に見せつけるためです。
しかし彼女としては、素敵だと思うまで否定されてしまったら気分が悪いでしょう。
悪気はないでしょうが、豊富な知識と見る目の使い方が間違っている例です。
9. 良い所を見せたいと思っている
先ほどの例の中には、自分の良い所を見せたいという良くも混ざっています。
「美術を見る目がある俺ってすごいでしょ」というアピールです。
野球を見る時に、好プレーやファインプレーを褒めることで、野球の知識をアピールする方法もありますが、野次を飛ばすことで知識をアピールすることもできます。
なんにでもケチをつける人は、少し嫌な方法で自分の良い所を見せたいと思っているのかもしれません。
10. 役に立っていると思っている
なんにでもケチをつけることで、役に立っていると思っている人がいます。
何でも褒める人がいるように、なんにでもケチをつける人が必要だと思っているのです。
確かに何でも賞賛するような人の集まりの中には、一人くらいケチをつける人がいたほうがバランスが良いこともあります。
ただし実際に役に立っていたとしても、嫌われてしまう可能性が高いでしょう。
11. 御意見番気取り
「ご意見番」と呼ばれるような立場に立つと、なんにでもケチをつけるようになります。
ケチをつけるのが自分の仕事で、ほとんど真っ白な壁の中の、小さな黒いシミをみつけるのが自分の良さだと思っています。
さすがと言う意見を言える人は別ですが、御意見番気取りの人の指摘は、的外れなことが多く、聞く人を不快にすることが多いようです。
12. 完璧主義
性格的に「完璧主義」の人は、何を見ても文句を言いたくなります。
なんにでもケチをつけて、同時に自分の言動にもケチをつけています。
心が休まらない性格ですので、苦労をしながら生活することになります。
ただしケチをつけるだけでなく、完璧に近づけたいと思い、実際に行動する人でもあります。
13. 悲観論者
「悲観論者」と呼ばれる人は、青空を見てもそのうち雨が降ると思い、洗濯を止めるようなタイプの人です。
素晴らしい物を見ても、先行きに暗いイメージを持ってしまうため、結果的にケチばかりつけることになります。
まとめ
なんにでもケチをつける人の心理を知ると、意外と許せる場合があります。
深い意図がなく、ただ口が汚いだけの人も多いからです。
ただし意識的に状況をコントロールしようとしている、ケチをつけるタイプの人には要警戒です。