今回は怒ると物に当たる人の特徴や心理を挙げていきます。
物に当たることもDVの一種ですので、一定の距離を置くなどの注意が必要です。
- 怒りを言葉で表現できない
- 人に当たることはしない
- 理性も少し働いている
- カッとなりやすい
- 怒りを収める他の手段を持っていない
- 物に当たるのが癖になっている
- ストレスがたまりやすい
- 内弁慶である
- 自分より強いものへはへりくだる
- より弱い立場の人へは強気の姿勢である
- 後悔の念も激しい
- 怒り以外の感情表現も苦手である
- 周りに迷惑をかけていることは分かっている
- まとめ
1. 怒りを言葉で表現できない
怒ると物に当たる人は、自分の怒りを言葉で表現できないために、物理的な行為に出るのです。
言葉には力があり、自分がなぜ怒っているか、どのように怒っているかをはっきりと言葉に出来れば、それだけで半分以上の怒りが鎮まります。
言葉に出来ないという人は、男性に多い傾向にあります。
2. 人に当たることはしない
怒ると物に当たる人は、決して人には当たらないという人が多いです。
人に当たることは良くないことで、1回でもやってしまったらもう歯止めが利かなくなることを分かっているのです。
人を傷つけることは悪いことだと、きちんと分かっている人です。
また、人を怖れている部分があるために、仕返し等を怖く感じて、無意識にでも人には手を出さないというタイプもいます。
物は仕返ししてこないので、物に当たるのです。
3. 理性も少し働いている
怒ると物に当たる人は、寸でのところで理性が働いている人です。
怒り状態の時に理性が少しも働かない人は、人も物も構わず、手を出してしまいます。
分かりやすいDVに染まっていってしまうのです。
怒ると物に当たる人はまだ冷静なところがあります。
自分をコントロールしなければという意識が働くのです。
4. カッとなりやすい
怒ると物に当たる人は怒りの沸点が低く、カッとなりやすい傾向にあります。
他の人が怒らないようなところで怒り出すのです。
周りにいる人、例えば家族などは、いつも戦々恐々としています。
いつ怒り出すか怖くて仕方ないので、怯えて過ごすことになるのです。
そのビクビクした態度がまた癪に障るのか、怒ると物に当たる人はそれを見てイライラし始めます。
完全に悪循環です。
5. 怒りを収める他の手段を持っていない
怒ると物に当たる人は、怒りを収める他の手段を持っていないために、物に当たるしかないという状況です。
怒る状態になる前に深呼吸してそもそも怒らないようにする、怒っても手を出すことをせずにスポーツなどで発散させる、などが行えれば、物に当たらなくて済むようになります。
しかし怒ると物に当たる人は今のところそれができないのです。
6. 物に当たるのが癖になっている
怒ると物に当たる人は、物に当たることがすっかり習慣化しています。
その習慣化は、物に当たってすっきりするという経験を重ねると、より強まっていくのです。
人には学習機能があり、怒りを収めるのに良い方法があると知ると、実践を重ねることで、その方法は本当に良い方法であるということを学ぶのです。
一旦良いと思ったものはなかなか変えることができません。
7. ストレスがたまりやすい
怒ると物に当たる人は、ストレスをためやすい性質を持っています。
言葉にすること全般が苦手であることが多く、外に発散させることが少ないために、ストレスをためやすいのです。
逆に、普段から不平不満は抱えているけれども愚痴っぽい人は、愚痴を言うことでうまくガス抜きをしていると言えるでしょう。
愚痴が多い人は避けたいものですが、仲の良い心の許せる相手の前では、多少の愚痴は良い効果があるのかもしれません。
8. 内弁慶である
怒ると物に当たる人は、総じて内弁慶です。
外では社会性があって何も問題がないような善人の顔をしていますが、一旦家庭に戻ったりすると、甘えだしますし、傍若無人に振る舞うのです。
家庭内では強気でいられます。
そういう環境では、外で発散できなかった怒りを爆発させやすいのです。
本人はそれでバランスをとっているつもりなのでしょうけれど、発散させられた相手はたまったものではありません。
9. 自分より強いものへはへりくだる
怒ると物に当たる人は、自分より強いか弱いかをいつも判断していて、自分より強いと分かるとへりくだるようになります。
それは組織に対しても一緒です。
組織は権威で成り立っているので、一個人は勝てません。
そのへりくだり方も分かりやすいものです。
媚びへつらうようにします。
10. より弱い立場の人へは強気の姿勢である
怒ると物に当たる人は、自分より弱いと分かると、強気の姿勢に変わります。
相手によって態度を変えるのです。
こういったタイプは、自分より強いものから受けた仕打ちを、より弱いものに与えていくというスタンスで一生を過ごすことになります。
分かりやすいのが、自分がお客となる時の対応です。
自分がお金を出す側の立場になると、途端に店員に対して強気になりがちです。
飲食店でも偉そうに振る舞います。
こういったタイプには注意が必要です。
11. 後悔の念も激しい
怒ると物に当たる人は、本当は物にも当たりたくないので、激しく後悔することになります。
後悔することも分かっていて、物に当たっているのです。
ある意味では可哀そうな人とも言えます。
周りにいる人も、その後悔の姿を見て可哀そうに思い、物を壊されてもつい許してしまうのです。
こうした複雑な心理状態があるので、怒ると物に当たる癖を治そうと思うと、周りの人の心に対してもカウンセリングが必要となってきます。
12. 怒り以外の感情表現も苦手である
怒ると物に当たる人は、怒り以外の感情、例えば喜びや悲しみについても、表現することを苦手としています。
確かに、喜びの感情を包み隠さず素直に出す人は、怒りもストレートに言葉でぶつけてくるタイプが多いです。
怒ると物に当たる人はそれができないので、日常のあらゆる場面でストレスはたまる一方です。
13. 周りに迷惑をかけていることは分かっている
怒ると物に当たる人は、自分が物に当たることで、周りに迷惑をかけていることは重々承知です。
物に当たることは立派な迷惑行為だと分かっているのです。
分かってはいても、自分を止めることができないのです。
いつか人に当たってしまうのではないかと、いつも怖れています。
早めのカウンセリングが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
怒ると物に当たるという行為は、許すべきではありません。
しかし精神的な問題が原因でそうなっていることが多いので、きちんとした治療の道を進むことをおすすめします。