発言力とは、言葉で人を従わせたり動かす能力のことです。
これがあれば仕事で有利に働くこと間違いなしです。
発言力を持つ人にはどのような特徴があるのでしょう。
1. 人から信頼されている
信頼のおける人にこそ人はついていきたいと思うものです。
発言力のある人は、人から信頼が篤い人が多いです。
他者から信頼を得るためには、なによりも誠実さが大切です。
日頃から周りに感謝し、他者を尊重し、常に真摯でいることを心がけていれば自ずと信頼はついてくるものです。
2. 自分の考えがはっきりしている
発言力のある人は、実現したい目標に向かって常に全力で走っています。
自分の中にブレないひとつの軸を持っているのです。
実現のためには何が必要なのかを考えながら行動しています。
ですから話術の鍛錬や知識のインプットなど、勉強を怠りません。
そのひたむきな姿勢が人を引き付けるのです。
3. 自分に自信がある
発言力のある人は、常に堂々と構えている人が多いです。
「この人についていきたい!」と思わせる堂々とした振る舞いは自信の表れです。
それは、自分のやりたいことや将来のビジョンなどがはっきりと見えているからです。
上に立つ人が自信なさげになよなよとしていては誰もついてはこないでしょう。
4. アウトプットを欠かさない
発言力のある人は文字どおり人に話をすることがうまい人と言えますが、それはつまり文章表現が巧みな人であるということです。
いきなり何か話せと言われても急にうまい言葉は出てこないものです。
会話以外にも日記やブログ、Twitterなどでコツコツと発信を続けていくことで文章力は磨かれます。
発言力を身に付けたいなら継続して練習をしてみましょう。
誰かに読まれるつもりで書くのが肝要です。
5. 思考が理論的
発言力のある人は、話の内容も濃厚です。
なぜなら、自分の考えを理論的にまとめることができるからです。
客観的な事実や数字を話の中に盛り込み、話の内容を抽象的なものではなく具体的なものにすることで説得力が増します。
そのためには、日頃から自分の考えに対するリサーチを怠りません。
たゆまぬ努力が発言力を生むのです。
6. 声が大きい
発言力のある人は、人に話を聞いてもらえる人ということです。
小さな声でぼそぼそとしゃべる人と、大きな声ではきはきとしゃべる人、どちらの話を聞きたいと思いますか?断然、大きな声でしゃべる人でしょう。
発言力を身に付けたいと思う人は、なによりもまず常にはきはきとしゃべるよう心がけましょう。
7. 話し上手
人を従い動かすには、わかりやすく話をすることが重要です。
もっとも人に伝わりやすい言葉は、短く簡潔にまとまった言葉です。
発言力がある人は何かを伝える際にまず結論から話し、それから理由を補足していくなどといった話術を身に付けています。
自分の言いたいことをだらだらと長く話しを続けてしまう人は、残念ながら話し上手とは言えません。
8. 聞き上手
人は誰かに何かを話すときには相手からのリアクションを期待します。
話し上手な人はリアクションも上手なのです。
自分が話をするときにされたら嬉しいリアクションとは何かを知っているからです。
相槌の打ち方一つで相手の印象は変わってきます。
まさに「話し上手は聞き上手」ということです。
9. 質問上手
コミュニケーションは相手との対話によって成り立つものです。
発言力のある人は、相手の話を聞く際にもただ聞き役に徹するだけでなく、相手へ質問をする機会を常に探しています。
質問を投げかけることによって情報を引き出し、それを自分の発言へと活かすこともできるのです。
反対に、自分が話をする際に相手から質問を促すのも発言力を高める上で有効でしょう。
その質問によって自分の話をさらに深めることができるからです。
10. 空気を読むのがうまい
聞き上手とも通じる部分がありますが、発言力がある人は空気を読むのがうまい人も多いです。
自分の言葉が周囲にどのような影響を与えるのか、常に気を配って発言しているからです。
相手が自分の発言を受け入れたときには一気に攻め込み、相手に壁を感じるときにはあまり踏み込まないようにするなど、相手の機微に敏感です。
その絶妙な駆け引きによって相手の信頼や理解を得るのです。
11. 仲間が多い
発言力のある人の周りには、行動力のある人や力のある人が集まります。
それは、発言力のある人はどの人を頼ればものごとがうまくいくのかを考え、根回しを欠かさないからです。
たとえば、会議の場などにおいてどの人が決定権を持っているのかを見抜き、その人の印象に残るように発言の内容を工夫するのです。
そういった根回しによって着実に人脈を伸ばし、自己実現に向けて行動しているのです。
12. 目力が強い
「目は口ほどに物を言う」ということわざがありますが、発言力がある人はこの言葉の通り目力が力強いのです。
子供の頃、人と話をするときには相手の目を見ましょうと教わった人は多いことでしょう。
まっすぐに聞き手の目を見て話せば言葉の裏に秘められた気持ちも一緒に伝わるのです。
13. 視覚表現を利用する
顔の表情やもまた、発言力を増す手助けになります。
感情豊かに話せば相手に気持ちが伝わりやすくなります。
また、言葉だけでは説明が難しいことについては身振りや手振り、さらには図表などを使うことによって相手の理解を深めます。
こういった相手の視覚に訴える下準備も発言力のある人は周到に行なっているものです。
14. 演出上手
相手に話をする上で大切なことは、最後まできちんと聞いてもらえることです。
どんなに面白い話でも一定のペースで話されるとその話に飽きてしまいます。
言葉に緩急をつけ、一番伝えたいポイントでは一瞬間を置いてから大きく発言するなどの演出があると人は引きつけられます。
政治家など人前でスピーチをする仕事の人も、際に印象に残すための演技指導を受ける場合もあります。
発言力のある人は、優秀な演出家であり、俳優でもあるのです。
まとめ
発言力があることを強い言葉で相手に押し付けることであると思っている人もいますが、それは勘違いです。
発言力のある人は、言葉選び方や話の順序一つにも気を使います。
人々を魅了し動かす力のある人も、常に努力を怠らず、相手のことを考えながら行動しているのです。
そういった人の周りには自然と人が集まります。
その人徳が発言力となるのです。