昨今何かと話題の「広告代理店」かつては男性の憧れの職業と言われていた時期もあったようですが最近では諸々風当たりの強い職種になっています。
そんな今だからこそ、改めて広告代理店、中でも花形の営業に向いている人はどんな人なのか?
考察してご紹介したいと思います。
- 誰とでも仲良くなれる、うまくやれる
- 体力がある
- 精神的にもタフ
- 飲み会が得意
- 話が上手い
- 好奇心旺盛
- 空気を読める
- マルチタスク
- アイデア豊富
- 最新情報を常にキャッチしている
- 人を使うことに抵抗がない
- ある意味「無責任」
- 大きな夢がある
- まとめ
1. 誰とでも仲良くなれる、うまくやれる
まず1つめ、これが1番重要です。
広告代理店営業は、兎に角、様々な業種業態の方と出会います。
扱う商品が各種広告媒体ですからマスコミ業界はもちろん、WEB業界、雑誌、イベント、プロモーション様々な関係各社と広告活動を行っていきます。
また広告代理店のお客様(クライアント)となりえる会社も多種多様です。
メーカーから官公庁までジャンルを問わず、何かを広告宣伝したいという思いを持つあらゆる企業団体が顧客になりえます。
なので日々、非常に多くの方、それも様々なタイプの人間と出会います。
もちろん仕事上での付き合いなので円滑なコミュニケーションは必須です。
人見知りをしないのはもちろん、誰とでも打ち解けられる、というのは広告代理店営業にとってとても価値ある強みになります。
2. 体力がある
広告業界はクリエイティブな業界でもあります。
広告ですからもちろん締切はあるのですが、その締め切りまでにどこまでの成果物を関係協力会社と共にクライアントに提出できるかは広告代理店の手腕にかかっているといっても過言ではありません。
なので、労働時間も所謂、定時出勤、定時退社ではありません。
月の労働時間がとても人様には言えないような時間になってしまうのが実態です。
(昨今働き方改革で変わりつつありますが. )
体力が必要なのはどの業種もそうですが、そういった理由から人並み以上に体力が必要になるときもあります。
3. 精神的にもタフ
広告代理店の営業は体育会系です。
先輩後輩の縦社会が明確にあり、クライアントや先輩に気を遣えない後輩はお説教をされる、仕事でミスをしてしまったら、優しく注意. ではなく怒号が鳴り響くということも珍しくありません。
また、営業ですから売上至上主義です。
そういった競争社会の中で生きていくには体力とともに強い精神力やガッツが必要です。
4. 飲み会が得意
前述の①、②から転じて、広告代理店営業で飲み会が得意な人は強い、もっと言うと飲み会嫌いな人は結構ストレスになってしまうと思います。
正直付き合いで参加しなければならない飲み会は多々発生します。
(プロジェクトの打ち上げ、疎遠になっていた方とのお食事会と称した飲み会等. )
ですが実際、この飲み会が次のお仕事に直結するケースも確かにあるのでないがしろにできません。
未だに営業マンで「飲み会も仕事だ」という方もいるのではないでしょうか。
お酒が飲める、みんなでワイワイが好き、という方は向いていると思います。
5. 話が上手い
広告代理店はある種、目に見えないモノを売る職業です。
なので実際に商品を見せて「この商品はここがすごい!」というメーカー営業とは営業トークの毛色が異なります。
「我々が立案する広告戦略はこうだ!消費者に対してこのようなインパクトを与える」等、イメージを魅力たっぷりに語れる、という話術は必須スキルです。
そこから派生してプレゼンや提案する機会も多々あります。
人前で話すことが得意であったり、咄嗟にうまい返事ができる等の会話力もあると便利です。
6. 好奇心旺盛
前述の通り多種多様な企業と取引があります。
中にはクライアントの商品やサービスをしっかりと理解しないとならないような仕事も発生します。
例えばですが、美容業界の広告を扱うことになれば、美容業界自体の勉強をせねばクライアントに何かを提案することなどできません。
また、まったく違う業界でIT業界の広告を取り扱うこともあるはずです。
色々なことに自ら興味を持って面白がってやれる人でないと、営業として結果を残すことは難しいのではないかと思います。
興味がないことを勉強するには仕事と割り切っていても、とても大変なものです。
自ら、自発的にできるかどうか、ビジネススキルというよりも人としても素養部分で向き、不向きが表れるポイントです。
7. 空気を読める
社会人なら空気を読んで気遣いができることはもちろん必要なことですが、広告代理店の営業マンの空気が読めるは、さらにその上の「ビジネススキル」です。
前述の通り広告代理店は目に見えるものを売るわけではないので、クライアントのニーズをこちらから引き出さなければなりません。
日々の何気ない会話のやり取りの中でこの人はこんなことに困っている、等の気持ちをくみ取ることができるかどうか、つまり、潜在的なクライアントのニーズを感じ取れるかが重要です。
相手の空気感やちょっとした言葉のニュアンスから空気を読んで提案できることが、デキる営業マンです。
8. マルチタスク
広告代理店営業は1人で複数のクライアントを担当することが恒常的にあります。
また1つのクライアントの中でも複数の広告展開をする場合もよくあります。
なのでマルチタスク=一人何役もこなせることが重要になってきます。
またそれぞれの仕事がどこまで進んでいるのか、順調に推移しているのか進捗管理能力も必要です。
1つのことに没頭するタイプよりも、同時に複数のことを考えられる人、気にすることができる人の方が向いていると言えます。
9. アイデア豊富
広告宣伝は、正解がありません。
これをやったら100%効果があるというものでもないし、お金をかければかけただけ見返りあるものでもありません。
なのでクライアント担当者も日々広告宣伝のアイデアを求めています。
それに対して、この商品ならこのような広告やイメージを押していくのはどうか、こんなことが考えられるのではないかと、提案できる引き出しを常に複数持つ必要があります。
クリエイティブ要素もあるので時にはアイデア勝負になるときもあります。
なので、何かを生み出せる人、アイデアが豊富な人は重宝されるはずです。
10. 最新情報を常にキャッチしている
広告業界は、世の中の動きと密接にリンクしています。
例えばですが、10年くらい前は若者が他社と繋がる楽しみの1つであった、SNSが今では立派な広告宣伝の手段となっています。
このように今ある何かが、数年後もっと大きなモノになる可能性をあらゆるものが秘めています。
なので、広告代理店営業マンは話のネタの1つとしても、今何がムーブメントを起こしているのか、今後は何がくるのか?ということを目ざとくキャッチする必要があります。
11. 人を使うことに抵抗がない
広告代理店は広告制作にあたり多くの協力会社の協力を得て物事を進めていきます。
なので「人に指示する」機会が多いです。
営業マンには効率的で的確な指示で無駄なく低コストで人を動かすことを求められます。
なので、ある意味(言い方は悪いですが)人をこき使うことに抵抗がない人の方が物事を動かすには向いているといえます。
ただ一人よがりな指示では協力会社の反感を買ってしまいますので
金払いが良かったり、人間として良い関係を築けている等のバランス感覚は必要となります。
12. ある意味「無責任」
広告代理店は全ての広告の成果物に対して、責任を負います。
広告が良い結果を生むこともあれば、莫大な広告費用を使ったのに思うような結果を得られないこともあります。
そういったときにもちろんクライアントは一喜一憂しますが、営業マンもそれに同情してはいけません。
もちろん改善点は次回に活かす等の反省は必要ですが、全て真正面から自分の責任だと背負いこむのではなく、次上手くいけば良いのだと、ポジティブマインドになれることも大切です。
あくまで営業として冷静に分析し、次回は成功させる姿勢が必要です。
13. 大きな夢がある
ここまでご覧頂くと広告代理店の営業は非常に大変なお仕事であると感じる人もいると思います。
実際そうなのですが、それでも広告代理店はそれを補うだけの魅力を持った仕事であるとも思います。
この世の中に何か面白いことを仕掛けたい、自分の考えたこと形にして、人に面白がってもらえいたい等それらが叶う瞬間もある職業です。
そんな「世の中に何かを発信したい」という大きな夢を持つ人、情熱がある人は広告代理店営業に向いています。
まとめ
如何でしたでしょうか?
以上が広告代理店営業に向いている人の特徴です。
働く人の価値観が変わり、かつてのような人気職業でもなくなっているようですが、時代が変わっても、技術がさらに発達しても人に何かを伝えたいという
企業や団体がいる限り広告代理店(また、その営業も)は無くならないでしょう。
楽して稼ぎたいという人には向きませんが
仕事に何かを懸けたいと思っている人にはぴったりの職業です。