クレーム対応と聞くと、大変なイメージ、ずっと怒られているイメージがあるのではないでしょうか。
進んでやりたいと言う人は少ないかもしれませんが、向いている人と向かない人は存在します。
それでは、どのような人がクレーム対応に向いているのでしょうか。
- 表情を読み取れる人
- 仕事と割り切れる人
- しっかり話を聞くことが出来る人
- 聞き役に徹することができる人
- 冷静な判断力を持っている人
- 相手の気持ちに寄り添える人
- 人とのコミュニケーションが好きな人
- 丁寧な言葉遣いが出来る人
- 客観的に物事を見られる人
- 心に余裕を持てる人
1. 表情を読み取れる人
クレーム対応とは、相手の怒りを鎮め、納得して話を終えてもらわねばなりません。
声や顔の表情から、心理状況を読み取れることはとても大切です。
それが出来ないと、相手の怒りを更に増幅させてしまう可能性もあります。
話し方や声のトーンで感じ取れる人は、クレーム対応に向いているといえます。
2. 仕事と割り切れる人
世話好きの人は、ついつい親身になって話が長引いてしまいます。
話を聞くことは大切ですが、ある程度ドライに、仕事と割り切ることは大切な条件です。
また、大きな声で怒鳴りだす人もいるでしょう。
仕事と割り切れないと、ストレスがどんどん溜まっていき、精神疾患になってしまう人もいます。
仕事とプライベートをしっかり分けられる人は、クレーム対応に向いています。
3. しっかり話を聞くことが出来る人
クレームを言ってくる人は、自分の話を聞いて欲しいと思っています。
相手の意見にしっかりと耳を傾け、話の内容を否定せず同調し理解を示すと、クレームを言っている人も、対応者に親近感がわき怒りも収まります。
4. 聞き役に徹することができる人
クレームを言っている人の怒りを増幅させないためにも、最後まで話しを聞くことが大切です。
途中で反論したり、口を挟むと、余計にヒートアップしてしまいます。
言いたいことを最後まで吐き出させて、すっきりしてもらうことも、立派なクレーム対応と言えます。
しかしながら、ずっと押し黙っているのも問題です。
相手の怒りにしっかりと向き合い、謝罪するべきポイントではお詫びの言葉を挟むことが大切です。
言い訳をせず、謝罪の言葉を挟みながら、最後まで聞くことが出来るかが重要です。
5. 冷静な判断力を持っている人
相手の怒りや考えを読み取り、冷静に要望に応えられるかが、クレーム対応にはとても大切です。
最も適切な回答と、相手との交渉を行うには、常に冷静に判断する力が求められます。
簡単なクレームであれば、そこまで必要ありませんが、様々な要因が絡み合ったクレームの場合は、とても重要な要素になります。
6. 相手の気持ちに寄り添える人
クレームを言われるのは気持ちの良いものではありません。
しかし、クレームを言ってくる人にも事情があります。
嫌な思いをしたからこそ、クレームという形で表現しているのです。
理不尽なクレームであっても経済的、家庭、会社のトラブルなど、何かしらの背景があります。
その気持ちを汲み取り対応することで、自然と相手に寄り添った対応になります。
そうすると、クレームを言っている人も怒りが収まってきます。
7. 人とのコミュニケーションが好きな人
人と接すること、話すことが好きな人は向いています。
コールセンターのクレーム対応も、店頭でのクレーム対応も、結局は人とのコミュニケーションです。
人と話すことが嫌いな人は、この仕事に向きません。
コミュニケーションを取ることが好きな人は、話し方やお詫びの言葉を入れるべきタイミングなど、適切な対応が出来ます。
商品や仕事に対する知識をたくさん持っていても、コミュニケーション力がないと、会話が成り立たず相手の怒りを助長させてしまいます。
また、コミュニケーションを図ろうという気持ちがない人も、相手を怒らせてしまいます。
相槌やうなずき、クッション言葉を加えながらコミュニケーションを取ることで、相手への心遣いと、自分自身の気持ちを落ち着かせることが出来ます。
8. 丁寧な言葉遣いが出来る人
クレーム対応以外でも、丁寧な言葉遣いというのは気持ちが良いものです。
特にクレームの場合は、相手が怒っていることが多いので、丁寧な言葉遣いで誠意を見せることが大切です。
また、「丁寧」と同時に「正しい」言葉遣いが大切です。
尊敬語や、謙譲語の使い方を間違っていると、それが原因でさらに相手を怒らせてしまう可能性があります。
特に、年配の人は間違った言葉に不快感を感じる人が多いです。
正しく丁寧な言葉を使える人は、それだけで良い印象を持たれます。
9. 客観的に物事を見られる人
客観的に事情説明が出来ることも大切な条件です。
主観的になることなく、クレームに繋がった事象をしっかりと説明、調査、解決することが大切です。
感情的にならず、物事を客観的にとらえることが出来れば、話もスムーズに進みます。
10. 心に余裕を持てる人
クレームで文句を言われたり、怒られたりすると、つい相応しくない言動をしてしまいます。
営業スマイルは厳禁ですが、表情や姿勢に注意しなければなりません。
心に余裕があると、自分の言動にも注意を払えます。
挙動不審になってしまったり、謝罪や話を聞く姿勢ができていないと、余計に相手を怒らせてしまい、最悪、さらに別のクレームにも発展しかねません。