将棋の弱い人に共通する12の特徴をまとめました。
- 先読みがあまい
- 盤全体が見えていない
- 定石を知らない
- 差し手に対する相手の手筋を読んでいない
- 相手の持ち駒が見えていない
- 中途半端に手筋を読む
- 取られた駒が読めていない
- すて駒をしない
- 王を使えない
- 詰めに入ったら最後まで読む
- 相手の攻め手順が読めない
- 詰めで、手数をかぞえていない
1. 先読みがあまい
将棋の弱い人は、次、盤面がどうなるかという先読みが、せいぜい一手先を読む程度の浅い読みになっています。
別の項でもふれますが、それも、自分の側からの展開ばかりを読んでいますので、差し手を受けた相手からの返しが読めていないだけに、思わぬ反撃にうろたえることになります。
2. 盤全体が見えていない
将棋の弱い人は、指し手争いをしている盤上のごく限られた場所にしか、目がいっていないことが多く、盤全体で勝負してないことが多くあります。
桂馬や香車を、取るか取られるかの差し手争いをしている際にも、盤のそこにばかり目がいって、反対側の隅からとんできた角に取られるといったことが、しょっちゅうです。
3. 定石を知らない
将棋の弱い人は、「端歩をつかれたら、つき返す」「桂馬の早飛び、歩の餌食」といった、将棋を指す上で、常識中の常識である定石を、ほとんど知らない人がほとんどのようです。
全部とは言いませんが、代表的なものは覚えておくといいでしょう。
4. 差し手に対する相手の手筋を読んでいない
将棋の弱い人は、自分の手筋を読むことに精一杯で、相手がどう受けるであろうと思われる筋やその後の展開については、ほとんど読んでいませんし、次の自分の一手をどう打つかに思考は、先回りしてしまっています。
受け手を読んだとしても、自分に都合のいいように読んでいます。
5. 相手の持ち駒が見えていない
将棋の弱い人は、相手の持ち駒を見ていないことがほとんどです。
そのために、銀か金のいずれかを取られる場所に桂馬を打たれてうろたえたり、飛車角のいずれかを取られる展開になることもしばしばです。
そうなると、戦意喪失、もう負けたも同然の気持ちになり、さらには、打つ手を重ねる度に、駒を取られる結果となって、「もう、負けた負けた」と盤上の駒をかき混ぜることもよくあることです。
6. 中途半端に手筋を読む
将棋の弱い人は、先読みをしているようで、意外と中途半端な読みをしていることが多く、予想外の手を打たれて手順が狂ってしまい、その後の展開を見失うことがあります。
ある程度まで読んで、あとは相手の出方を待ってと打ったところが、想定外の手を打たれて、読みは、わずか一手で崩れ去り、その後は、ぐちゃぐちゃという将棋です。
数手先まで読むなら、しっかり読んでいないと感で打つのとか変わりません。
7. 取られた駒が読めていない
将棋の弱い人は、相手に取られた駒が、どう自分に反撃してくるのかが読めていません。
相手が角道を開けて角取りにきた時には、銀で受ければ相打ちで、一見、駒の交換をしただけですが、即、相手に、王手、飛車取りの所に駒を打たれて、初めて角交換の目的に気づきます。
しかし、時すでに遅しです。
8. すて駒をしない
将棋の弱い人は、後生大事に駒を持っていることが多く、王を攻めるより、駒を取ることに夢中になっているような場合も見受けられます。
こういう人に限って、「王より飛車をかわいがり」で、飛車を取られようものなら、その時点で、対戦は終わったも同然です。
捨て駒で、王を呼び戻したり、穴に閉じ込めたりするテクニックを身につけなければ、強くはなりません。
9. 王を使えない
将棋の弱い人は、王は、ひたすら守られ、逃げる駒だと思っているようです。
そのため、王が、駒の支えにまわったり、自ら戦ったりすることは、ありません。
ところが、これは、大きな間違いで、桂馬の守りに入ったり、香車守りに役立ったり、金を取るこまだったりと、王も駒の一つであることを忘れてしまっているようです。
王もれっきとした戦力なのです。
10. 詰めに入ったら最後まで読む
将棋の弱い人は、いよいよ詰めに入った時の読みが、不十分なことがほとんどです。
詰めに入ったら、王手を重ねて、相手の動きを読み、完全に詰められるまでをしっかり読むことが、勝利への大事な一歩です。
これを中途半端に読んでいると、王に逃げられ、今度は、反対に、自分が「王手、王手」で、追われることになります。
当然のごとく、攻めるときに持ち駒や盤上の駒は、開いて陣地へと打ち込んでいますから、王は、味方もなく、逃げ回ることとなり、結局、詰まされることになります。
最後まで、読み切ることが大事です。
11. 相手の攻め手順が読めない
将棋の弱い人は、相手の手順が、ほとんど読めていません。
相手の手順が読めずに、自分の手順の読みと相手の対応ばかり読んでいます。
従って、相手が、全く別の場所に打ってきた時には、何がどうなったか分からずに、おろおろする結果となります。
相手の持ち駒と手筋を見ながら、自分が相手だったら、どう攻めるかを読むことが、勝利には必要不可欠なことです。
将棋は、自分の手順だけでなく、相手の手順も合わせて考えることで、強くなります。
12. 詰めで、手数をかぞえていない
将棋の弱い人は、詰めに入った時に、詰むまでにかかる手数を意識していません。
数えていません。
これは、致命的です。
詰めになったら、一手でも先に詰めに持って行った方が、当たり前ですが、勝ちです。
相手が、飛車が取れるのに取らなかったり、あと一手で詰むのに、受け駒を打たなかったりするのは、相手が、一手先に詰みに持ち込めると読んだからなのです。
手数で、最後はきまります。
一手でも負けは負け。
手数を読んで強くなりましょう。