「消極的」とは自分から進んで働きかけをしようとしない様を言い「積極的」の対義語として用いられます。
あまり良いイメージのないこの言葉ですが、そんな不名誉な印象を持たれがちな「消極的な人」に共通する特徴について考えてみましょう。
- 社交的ではない
- 自分に自信がない
- いつも最悪の事態を予測する
- 実はプライドが高い
- 自身への言い訳は枚挙にいとまがない
- 現状に満足している
- 興味を持ったことはコツコツと頑張れる人が多い
- まわりによき理解者があつまれば大成する人も
1. 社交的ではない
「人と話したり接したりするのが苦手」「人前に出るのが苦痛」「できれば目立ちたくない」という人が多く、社交的とは言えない人が多いようです。
華やかなイベントなどには出席したがらず、誘われてもいつも断わるので、誘う側もあきらめるようになり、しだいに誘いもなくなって、
社交的な場とは縁遠い人になっていく傾向があります。
2. 自分に自信がない
なぜ、社交的ではないのか。
それは自分に自信がないからです。
「どうせ自分が参加しても、面白いことも言えない」「みんな自分が行っても喜ばない」
「どうせモテない」などとネガティブ思考が先行してしまい、自身の殻を破ることができません。
自分に自信がある人からみれば、なんとも歯がゆくてもどかしく思える行動ですが、彼らにとっては「自分に自信を持つ」ということは至難の業なのです。
3. いつも最悪の事態を予測する
「どうせ笑われる」「どうせ馬鹿にされる」「どうせ失敗する」など、いつも最悪の事態を予測してしまいます。
もし、このような経験がこれまで何度かあったとしても、それを笑いに変えて自虐ネタとして楽しんでしまえる人もいるのですが、彼らにはそれができません。
4. 実はプライドが高い
なぜ、過去の失敗を自虐ネタにできないのか。
実は彼らの「隠れたプライドの高さ」が、彼らが次の一歩を踏み出すのを邪魔しているのです。
彼らは一見すると、控えめで謙虚であるようにみえますが、根底にあるのは孤高のプライドであり、二度と失敗などという恥ずかしいことはできないと思いこんでいます。
そのため、とりあえずやってみようと考えることができません。
とりあえずやってみて、また失敗したら、こんどこそ立ち直れないからです。
5. 自身への言い訳は枚挙にいとまがない
積極的になれない理由を述べることに関しては天才的です。
「体調が悪い」「天気が悪い」「タイミングが悪い」「友人が悪い」などなど、あらゆる理由を持ち出して自信を納得させます。
しかし、他の人に「どうしてやらないのか」「どうして頑張らないのか」と問いかけられること対して、饒舌に反論できる人はあまり多くありません。
自身への言い訳は枚挙にいとまがありませんが、他人を納得させられるだけの公共性はないようです。
6. 現状に満足している
ここまでは、わりと良くない面に注目してきましたが、消極的であることは必ずしも悪いことばかりでもないようです。
その証拠に消極的である人たちは、わりと現状に満足している人が多いようです。
SNSが多用される昨今、他人の幸せな姿とみて自分もこうならなければと劣等感を持つ人は少なくありませんが、彼らは「人は人、自分は自分」だと考えており、他人に影響を受けることがあまりありません。
他人に左右されずにマイペースでわが道を行くことができる、不必要なストレスを抱えずにすむ人たちであるとも言えます。
7. 興味を持ったことはコツコツと頑張れる人が多い
どちらかと言えば無気力で無関心なイメージがある消極的な人たちですが、一方で強いこだわりがあり、自身が強く惹かれるものや興味を持ったものに対しては、コツコツと取り組み周囲を驚かせるほどの能力を発揮することがあります。
周りの評価や他人との競争などに振り回されることなく、ただやりたい、興味があるという一心で取り組みますので、その力は最強です。
「好きこそものの上手なれ」そのものであると言っても過言ではないでしょう。
8. まわりによき理解者があつまれば大成する人も
上記したような性格の持ち主ですので、まわりによき理解者が集まり、彼らの後押しによって表舞台に出るようになれば大成する人も少なくないようです。
本人に執着心がなく、飄々とした雰囲気でありながら、すごいことをやってのける人として、まわりからはミステリアス、天才などと評されることも。
しかも積極的に表に出ようとしないことが、日本人の美意識にマッチするようで、好意的に捕らえられることも少なくないようです。
現在、アイドル、歌手、役者、芸術家などあらゆる方面で大活躍しており、大人気の嵐のリーダー大野智さんなどが、良い例なのではないでしょうか。