存在が曖昧なものを信じる傾向にある人は少なくありません。
ここでは幽霊を信じる人に見られる特徴などを取り上げていきます。
- 以前にそれらしきものを見た
- 話を聞かされて信じた
- 罰が当たると感じる
- 他の現象に遭遇
- 怖がり
- 危険を回避した経験が何度もある
- 寂しい思いから信じたい
- 見えないものの存在を信じる
- 期待と恐怖が隣り合わせ
- ゾクゾクする感覚が好き
- 魂の存在を信じている
- 身近に霊感のある人間がいる
- スピリチュアルに興味がある
- 守護霊の存在を信じている
- 存在しないことが証明されていないから
- 宗教的な考え方から
- まとめ
1. 以前にそれらしきものを見た
以前に幽霊のようなものを見たことがあるという人の中には、幽霊を信じる人がいます。
しかし全ての人がこのような状況に陥るというわけではありません。
幽霊などいないと固く信じている人は、それらしきものを見ても「何かの見間違えである」と結論付けます。
しかし見たものを純粋に信じるという人の多くは、幽霊らしきものを見ると幽霊の存在を信じます。
2. 話を聞かされて信じた
幽霊の話を聞かされ、その存在を信じるようになったという人もいます。
もともと幽霊は特定の人にしか現れないと信じられています。
そのためたとえ幽霊を見たことがなくても、その存在を信じる人がいるのです。
中にはどうしても幽霊を見たいと感じ、様々な場所を訪れる人います。
また小さな子供時代に、「悪いことをしたら幽霊が出るよ」と親に脅されていた人の中にも、幽霊を信じるようになったという人がいます。
3. 罰が当たると感じる
上記でも述べたように、幽霊は特定の人にのみ現れると信じられています。
そのため見たことのない人の中にも、幽霊を信じる人がいます。
そしてその存在を信じ続ける人の中には、幽霊の存在を否定すると罰や祟りが下ると信じ込んでいる人もいます。
こうした理由により、幽霊を信じ続けている人がいるのです。
4. 他の現象に遭遇
幽霊を見たことはないものの、いわゆる心霊現象と呼ばれるものを経験したことのある人は、幽霊を信じることがあります。
しかし心霊現象に関しては思い違いであることも多く、そのためいわゆる勘違いが幽霊の存在を信じさせる結果につながることもよくあるのです。
5. 怖がり
とにかく怖がりな人は、何かと幽霊の存在と状況を結び付けようとします。
たとえば暗がりから音がした場合に「それは幽霊の仕業だ」といったり、お墓が汚れていたり、備えた花が枯れていたりすると「幽霊が怒っている」などと述べるのです。
このような人は幽霊の存在を認めたくないものの、恐怖心が大きいために正しい判断を下せない状況にあります。
そのため確実な証拠ではなく状況が曖昧な場合でも、幽霊は存在すると決めつけてしまうのです。
直ぐに幽霊のせいにしてしまう
壁内の音の反響や、小動物や風など、現象には様々な原因があるのでしょうが、恐怖の方が勝っているため、幽霊に結びつけてしまうのです。
また、人は薄暗い部屋や、夜の墓地、廃墟に行くと、なんとなく薄気味悪く感じるものです。
恐がりな人にとっては、この不気味さや理由のない恐怖も、幽霊を信じる理由になります。
6. 危険を回避した経験が何度もある
幽霊は悪さをするのではなく、身近な人を守ることもあると信じられています。
そのため知らず識らずのうちに危険な状況から回避できたという経験をしたことのある人は、幽霊の存在を信じることがあります。
とりわけ自分を可愛がってくれていたおじちゃんやおばあちゃんが亡くなった後、幽霊となって自分の周りを飛び回って保護してくれていると信じている人がいます。
これまでに一度だけではなく、何度も危険な状況を何気なく回避できたという経験をしている人は、このような親しい人の幽霊の存在を信じるようになります。
7. 寂しい思いから信じたい
親しい人を亡くすというのは非常に悲しい経験です。
中にはこの事実をなかなか受け入れることができず、どうにかして自分を慰めようとする人もいます。
そのような人が考えるのが、亡くなった人が幽霊となって生きており、今でも自分の身近なところにいるとう考え方です。
このような考え方をしている人は、何かと幽霊の存在を感じ取ろうとします。
たとえば突然風が吹けば「これは幽霊が通り過ぎたからだ」と結論付けたり、空耳を幽霊の声と考えることがあります。
8. 見えないものの存在を信じる
目に見えないものの、存在しているものはたくさんあります。
たとえば空気や音、それに電気などは目で見ることはできませんが、その存在を疑う人はいません。
このような事実に基づき、幽霊も目で見ることはできないもののしっかりと存在していると結論付ける人がいます。
もちろん見ることのできないものの存在について証明することは簡単ではありません。
しかし酸素や音などとは違い、幽霊が存在する証拠が提示されていないことが論点となり、幽霊存在説が否定されてしまうことがあります。
9. 期待と恐怖が隣り合わせ
先にも少し触れましたが、幽霊を信じている人の中にはいわゆる死者の霊であるという理解と、亡くなった親しい人が幽霊となっていつもそばにいてくれるという理解が交錯しています。
そのためある人にとっては幽霊は自分たちとは異なる体を持つ単なる生命体であるのに対し、ある人にとっては守り神的な存在となっているのです。
しかし本来ならば目にすることにない幽霊を見るというのは、誰に対しても恐怖心を与えます。
そのため幽霊の存在を信じる人の心理はそれを見るかもしれないという期待と、恐怖心とが入り混じっているのです。
10. ゾクゾクする感覚が好き
一般的に幽霊が出現しやすい場所は、お墓であるとされています。
その理由は亡くなった人の体から魂が抜け出て幽霊となるために、骨が埋まっているお墓の周りには幽霊がたくさん存在すると信じられているのです。
そしてお墓に近寄ると体がゾクゾクしてくるという人がいます。
これは幽霊が何らかのサインを送っているとみなす人もおり、このような状況が幽霊の存在を信じ込ませます。
しかし「お墓イコール幽霊」という考え方が浸透しているために、お墓に近づくと体が反応するという人もいます。
これは幽霊がいるかもしれないという気持ちからくるものです。
このように精神的なものが体に反応を生じさせていることもあるために、お墓に近づくとゾクゾクするからといって幽霊がいるという証拠にはなりません。
11. 魂の存在を信じている
生きとし生けるものには魂が存在し、死んだ後も別の世界で生き続ける。
もしくは、未練のある魂は現世にとどまり続けると、考えている人がこれに当てはまります。
人間が知り得るもの、理解できるものだけが「絶対」ではないのです。
理解できない「なにか」が存在しても、それは驚くべきことではないという考え方です。
12. 身近に霊感のある人間がいる
身の回りに霊能力者、霊感のある人、心霊現象を経験したことのある人がいると、信じやすくなります。
なぜなら、テレビやインターネットの情報とは違い、自分の身近な話であり信用できる情報だからです。
身近な人間から聞くことによって、もしかしたら自分の周りにもいるのかもしれないと考えます。
13. スピリチュアルに興味がある
スピリチュアルは、オーラや運気、エネルギー、霊などの存在を肯定しています。
そのため、スピリチュアルな生き方をしている人や、興味のある人は、必然的に霊の存在を信じます。
また、スピリチュアルカウンセラーに守護霊や、怨霊がついていると言われればなおさらでしょう。
14. 守護霊の存在を信じている
幽霊はなにも怖いものばかりではありません。
交通事故や火事など、命を脅かす災いから守ってくれる、いわゆる守護霊と言われる霊がいます。
1度の危険回避であれば信じないかもしれませんが、何度も知らず識らずの内に、危険を回避していたと知れれば信じたくもなります。
生前自分を可愛がってくれた親近者(両親や祖父母)が死後、自分の守護霊になって守ってくれていると、信じる人は少なくありません。
15. 存在しないことが証明されていないから
これは一種の好奇心に近いですが、未知なるものに対する憧れのようなものです。
未確認生命体やUFOに対するそれと近いかもしれません。
存在は証明されていませんが、存在しないことも証明されていません。
幽霊もそれと同じで、誰も存在しないことを証明できていないからです。
16. 宗教的な考え方から
もともと日本人の根底には、幽霊を信じやすい考え方があります。
例えばお盆です。
これは死者の霊が、現世の家族のもとに帰ってくることを言います。
他にも、物や言葉に魂が宿ると言う考え方、怨念など、霊の存在を信じやすくなるものが、たくさんあります。
そのため、この考え方を強く持っている人は、なにか不思議な事が起こったり、危険から守られたりすると、幽霊のせい、幽霊のおかげと思うようになります。
まとめ
どれだけ科学が進んでも、いまだに幽霊の存在は証明されていません。
いることも、いないこともわからないのが現状です。
そのため、信じる人もいれば、信じない人もいます。
どちらの考え方にも、それぞれの信念や思いがありますので、安易に価値観や宗教観を否定するのは良くありません。
なにも証明できないものだからこそ、両極端な考え方があってもおかしくないのです。