「えげつない」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「えげつない」という言葉を使った例文や、「えげつない」の類語を紹介して行きます。
- 「えげつない」とは?
- 「えげつない」を使った例文や短文など
- 「えげつない」の類語や類似表現や似た言葉
- まとめ
1. 「えげつない」とは?
「えげつない」という言葉を知っているでしょうか。
野球をしているなら、「えげつないボールを投げる」などという言い方を聞いたことがあるかもしれません。
一方で、「えげつない」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「えげつない」という言葉の意味を紹介します。
- 「えげつない」の意味
- 「えげつない」のネガティブな意味
1-1. 「えげつない」の意味
「えげつない」という言葉の意味を紹介します。
「えげつない」には、「やり方に思いやりがない」「情け容赦ない」という意味があります。
例えば野球で、「えげつないボールを投げる」という表現を使う時は、「情け容赦のないボールを投げる」という意味があります。
例えば速球を打つのが苦手な打者に対して、150kmを超えるようなボールを投げるのを見た時、「情け容赦ない」と感じるため、「えげつない」と言います。
ただしこの場合は「情け容赦ないけれど、すごい」というリスペクトの意味も含まれています。
このように「えげつない」には、「やり方に思いやりがない」「情け容赦ない」という意味があります。
1-2. 「えげつない」のネガティブな意味
「えげつない」には、「やり方に思いやりがない」「情け容赦ない」という意味がありますが、ネガティブな意味で使われることもあります。
例えば金貸しが、お金に困っている人にお金を貸す時に、利息を高くとる時、「えげつない」と言われます。
また、子供と将棋などで勝負をする時に、子供が知らないような戦術を使って、徹底的にやっつける人は、「情け容赦ない」と思えるため、ネガティブな意味で「えげつない」と言われます。
このように、「えげつない」には、「すごい」というポジティブな意味もありますが、「ひどい」というニュアンスが強いネガティブな使い方もします。
2. 「えげつない」を使った例文や短文など
次に「えげつない」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「えがつない」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「えげつない」を使った例文1
- 「えげつない」を使った例文2
- 「えげつない」を使った例文3
2-1. 「えげつない」を使った例文1
「子供相手に、『えげつない』勝ち方をする」
この例文のように、子供相手に手を抜かない、あるいは徹底的に勝とうとする大人がいます。
このような情け容赦ない振る舞いは「えげつない」と呼ばれ、「えげつない勝ち方」などと言われます。
例えば、子供と大人が相撲をする時、基本的に体が大きな大人が勝つに決まっています。
そのため、大人は子供の成長を促すよう、子供の攻撃を受け止めて、最後に押し出すような勝ち方をするのが一般的です。
しかし、組んだ途端に上手投げをしたり、子供の突進をかわしてはたき込むような勝ち方は「えげつない」とされます。
2-2. 「えげつない」を使った例文2
「A君は、仕事に厳しいのを超えて、『えげつない奴』だと言われている」
この例文のA君も、ネガティブな見方をされています。
仕事に厳しいのはいいですが、度を越して厳しく、後輩につらく当たったり、気遣いができないタイプの人は、ひどく情け容赦ないと取られ、「えげつない」とされます。
そのような行為が日常化していて、人格の一部と捉えられているような人は、「えげつない奴」と呼ばれてしまいます。
2-3. 「えげつない」を使った例文3
「そのやり方は、『えげつないにもほどがある』」
この例文のように、「えげつないにもほどがある」という言葉があります。
「えげつないにもほどがある」には、「ひどくえげつない」という意味があり、「酷く情け容赦がない」「やり方がとてもひどく、思いやりがなさすぎる」という意味になります。
例えば、会社の人事を操るために、コネを使ったり、金銭などを動かすなど、非道だと思えるような方法を取ると、「えげつないにもほどがある」と言われてしまうでしょう。
3. 「えげつない」の類語や類似表現や似た言葉
「えげつない」の類語や類似表現を紹介します。
「えがつない」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「えぐい」
- 「グロい」
- 「いやらしい」
- 「汚い」
3-1. 「えぐい」
「えぐい」という言葉にも、「情け容赦ない」という意味があります。
さらに「気持ち悪い」という意味もあります。
例えば「えげつないボール」よりも、「えぐいボール」の方が、よりやり方が汚い、ダーティなイメージになります。
「えげつないボール」がとんでもなく速いボールだったり、とても曲りの良い変化球だとしたら、「えぐいボール」は、打とうとすると体に当たりそうになるため、つい腰を引いてしまうようなボールなどを意味します。
3-2. 「グロい」
「グロい」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「グロい」の「グロ」は「グロテスク」というフランス語が元になっていて、「奇怪」「醜悪」「気持ちが悪い」などの意味があります。
例えば、スプラッター映画のように、血が噴き出すようなホラー映画は「グロい映画」と呼ばれます。
3-3. 「いやらしい」
「いやらしい」という言葉があります。
「いやらしい」には「感じが悪い」「相手を不快にさせる」という意味があります。
「いやらしい言い方」「いやらしい態度」には、「相手を不快にさせる言い方」「感じの悪い態度」という意味があります。
「えげつない」よりも、不快でネガティブな意味が強い言葉になります。
3-4. 「汚い」
「汚い」という言葉も「えげつない」と似た意味を持ちます。
「汚い」には、「不潔」「汚れている」という意味もありますが、「考え方や言動がいやしい」という意味があります。
「汚いやり方」という場合は、いやしくて不快に思えるような方法という意味があります。
まとめ
「えげつない」という言葉について見てきました。
「えげつない」には、「情け容赦ない」という意味があり、それは良い意味でも、悪い意味でも使われます。
最近「えげつない」は、どちらかといえば良い意味で使われるケースが増えているかもしれません。