「ご期待に添えず」について紹介します。
- 「ご期待に添えず」について
- 「ご期待に添えず」の意味
- 「ご期待に添えず」の言葉の使い方
- 「ご期待に添えず」を使った例文・短文(解釈)
- まとめ
1. 「ご期待に添えず」について
「ご期待に添えず」は「ごきたいにそえず」と読みます。
「添えず」を「沿えず」と書くこともありますが、どちらも間違いではありません。
2. 「ご期待に添えず」の意味
「ご期待に添えず」の意味は「あなたが期待していた内容や結果にできない」ということです。
相手に対して謝罪をする時にクッションとなる言葉として使われ、次に「申し訳ございません」などと続くことが殆どです。
「ご期待」は「ご」を付けることで、相手が期待する気持ちを尊敬する意味になります。
「添える+ず」で打ち消しの意味になります。
ビジネスではものごとを断る時に一言「無理です」「お断りします」と言うと角が立つことがあります。
同じ断わる場合でも「ご期待に添えず」と前置きをすることで、表現を和らげる効果があります。
非常に硬い表現でビジネス文書やメールで使われることが多いのですが、大切な顧客に対して口頭でお断りする時に使うこともあります。
3. 「ご期待に添えず」の言葉の使い方
ビジネスで「ご期待に添えず」を使うのは以下の様なシーンです。
- 相手の要望に応えられない時に
- 相手に対してお断りをする時に
- 相手に対して謝罪をする時に
3-1. 相手の要望に応えられない時に
コンサートの日程や座席、或いはホテルの予約など、人気が殺到したり数が少ないサービスでは全てのお客の希望通りにならないこともあります。
相手の要望通りにならなかった時に「ご期待に添えず申し訳ありません」と使います。
3-2. 相手に対してお断りをする時に
会社の面接では残念ながら不合格になる人もいます。
相手は自分の会社に入社したいと応募してきてくれたのに、採用できないとなると会社としては丁重にお断りするしかありません。
へりくだってお断りする時に「ご期待に添えず申し訳ありません」と使うのです。
3-3. 相手に対して謝罪をする時に
相手が一方的に断わってきた時でも、ビジネスの世界では「こちらが至らないせいです」と謙虚な姿勢を見せることが大切です。
ただ「そうですか」と言うのではなく「ご期待に添えずに申し訳ありません」ということで、相手に対して良い印象を与えて今後も良好な関係を続ける様に図るのです。
4. 「ご期待に添えず」を使った例文・短文(解釈)
「ご期待に添えず」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「ご期待に添えず」の例文1
- 「ご期待に添えず」の例文2
- 「ご期待に添えず」の例文3
- 「ご期待に添えず」の例文4
4-1. 「ご期待に添えず」の例文1
「お客さまのご期待に添えずに誠に申し訳ございません」
購入した商品に不備があったり、サービスに不満があった時に会社に対してクレームを入れることがあります。
お客はお金を支払って商品を購入したりサービスを受けるのですから、その対価に見合った内容でないと納得できません。
この場合、相応の商品、当然のサービスと思っていても「ご期待」と表現します。
会社としては誠意を持って対応することが望ましく、返事として送られてくるメールや文書にこの様に記載されています。
4-2. 「ご期待に添えず」の例文2
「厳正な抽選の結果、ご期待に添えず大変恐縮です」
定員があるサービスの場合、申し込み期間内に手続きをしても予約が取れないことがあります。
締切までに申し込んだ人達の中から抽選で決まることもあります。
この場合「厳正な」という言葉でコネなどの不正がないことを伝えています。
皆が同じ条件の中で選に漏れてしまい大変申し訳ないというお詫びの意味があります。
4-3. 「ご期待に添えず」の例文3
「慎重に審査をした結果、今回はご期待に添えず誠に申し訳ございません」
最近ではキャッシングやカードローンに申し込む人が増えています。
融資を申し込む時には審査を受けることになりますが、誰もが受かる訳ではありません。
審査に落ちた時に上記の様なお断りのメールが来ることがあります。
4-4. 「ご期待に添えず」の例文4
「ご期待に添えず残念な結果になってしまったこと、心苦しく思います」
相手と契約する一歩手前で会社の上層部から反対が出てしまい、契約が出来なくなってしまった時に、相手に対してお断りと謝罪をする必要があります。
申し訳ないという気持ちが含まれたお断りの文章です。
まとめ
以上「ご期待に添えず」について紹介しました。
ぜひ、参考にしてください。