物欲とはお金や物を欲しいと思う気持ちのことをいいます。
物欲が強いとお金を使うこと自体が目的のようになり、収入だけでは足りないといった状態になってしまいます。
そうかと思えば逆に物欲がない人もいます。
ここでは物欲がないとはどういうことか、またそのような人の特徴をまとめてみました。
それでは見ていきましょう。
- 物欲がないとは?
- 物欲がないの類語や反対語
- 物欲がない人の心理
- 物欲がないの英語
- 物欲がないの使い方
- 物欲がない人に多い特徴や傾向
- まとめ
1. 物欲がないとは?
あれもこれも欲しいと思うことが物欲です。
物欲があることで仕事や勉強など頑張れるという人もいます。
例えば頑張ったご褒美に好きな物を買うということがあります。
一方で、そのような物欲が全くない人もいるのです。
欲しい物がない、買い物に行きたくない、今ある物で足りているといった状態です。
2. 物欲がないの類語や反対語
- 類語「所有欲がない」
- 類語「購買意欲がない」
- 類語「支配欲がない」
- 類語「無欲」
- 類語「清貧」
- 反対語「欲張り」
- 反対語「物欲が強い」
2-1. 類語「所有欲がない」
物欲の類語としては「所有欲」という言葉があります。
所有欲とは自分の物にしたいという欲望を意味します。
「物欲がない」の類語としては「所有欲がない」となります。
2-2. 類語「購買意欲がない」
「購買意欲」とは何かを買おうとする気持ちのことをいいます。
使い方としては「購買意欲をあおる」「購買意欲を掻き立てられる」などです。
物欲がないという類語としては「購買意欲がない」となります。
2-3. 類語「支配欲がない」
「支配欲」とは物や人などを自分の思った通りにしたい、置いておきたい、治めたいという欲望、欲求のことをいいます。
物欲がないの類語としては「支配欲がない」となります。
2-4. 類語「無欲」
物欲が強い、物欲があるの反対語としては「無欲」という言葉があります。
無欲とは欲望がないこと、欲張らないことをいいます。
「物欲がない」の類語として「無欲」を使って表すこともできます。
2-5. 類語「清貧」
「清貧」とは富を求めず、正しい行いをして貧しいという意味を持った言葉ですが「物欲がない」という類語として使う場合もあります。
2-6. 反対語「欲張り」
物欲がないという言葉に対して、反対語は「欲張り」となります。
欲張りという言葉の意味は、欲を張る人、欲を張ることとなります。
物に対して貪欲な状態です。
2-7. 反対語「物欲が強い」
物欲がないの反対語は「物欲が強い」です。
物欲が強い人は次から次に欲しい物があり、我慢できず手に入れようとします。
その為収入の範囲内で生活できなくなってしまうこともあります。
その状態が自分でコントロールできなくなると「買い物依存」といった状態になってしまうこともあります。
3. 物欲がない人の心理
物欲がありすぎる、強いと常に満足できず「あれも欲しい、これも欲しい」「あれが欲しいのに買えない」と常に欲求不満を抱えてしまうことになります。
全く物欲がないのも生活に張り合いがでないかもしれませんが、強すぎるのも考えものです。
ほどほどの物欲に抑えておくのがいいでしょう。
ここでは物欲がない人の心理を紹介します。
物欲が強くて困る人は参考にしてみてもいいかもしれません。
- 現在、欲しい物がない
- 面倒で動きたくない
- 精神的に満ち足りている、物質的にこだわりがない
- お金を使いたくない
- 一つあれば十分である
3-1. 現在、欲しい物がない
物欲がない人というのは中にはケチな人もいるかもしれませんが、欲しいものがあれば買うというスタンスの人です。
本当に必要で欲しいと思えば値段が高くても買う時は買います。
本当に気に入っている物だけで生活しているので現在欲しい物がないという状態なのです。
本当に欲しい物があるけれどそれは高価だから買えないと、少し安いものを妥協して買う人の方が結局は心から満足できずあれもこれもと次から次に買い求めてしまう傾向はあります。
3-2. 面倒で動きたくない
買い物をするのは、お店へ出かけなければなりません。
また出かけるのが面倒だからとネットショッピングをするにしても、いくつかのショップを比較検討して選ばなくてはなりません。
これが大好きという人はショッピングが好きな人でしょう。
しかし、物欲がない人やさほどショッピングが好きではない人の場合はこの買い物にかける作業自体が面倒だったり、疲れるから人が多い場所へは行きたくないという思いが強いのです。
そして「何が何でも必要というわけではない」「今あるもので使える」という考えに至り、結局買い物へは出かけない、しないということになるのです。
買い物というのも習慣みたいなもので、お給料をもらったら必ず買い物へ出かけるという人もいますが、必要になるまでは買い物は行かないという人もいるのです。
物欲がない人は後者のパターンが多いのでしょう。
3-3. 精神的に満ち足りている、物質的にこだわりがない
精神的に満ち足りていない、現状に不満がある、欲求不満状態が続いている人は、買い物をすることでストレスを解消することがあります。
買い物をしたその瞬間はとてもいい気分になるのだそうです。
この状態が続いたり、ひどくなると買い物依存の状態になり、買うだけ買って、袋に入れたまま放置ということもあるようですが、物欲のない人の場合は、精神的に満たされていて、現状に満足しているのです。
そういう状態の時は物質的なものにこだわり、執着を持たなくなります。
3-4. お金を使いたくない
物欲がない人は、同じ目的の為なら、同じ物ならば少しでも安く済ませたいという気持ちがあります。
見栄を張って高いお店で買い物をするという気持ちはなく、同じ物ならば少しでも安いところで手に入れたいとなるのです。
無駄なお金を使いたくない、お金は大事にしたいという考え方です。
3-5. 一つあれば十分である
持ち物に対して、一つあれば十分であるという考え方です。
同じアイテムを色違い、素材違いなどで何個も所有したいという人もいます。
物欲のない人は一つあれば事足りると考えますので、何個も所有したいとは思わないのです。
また何個も同時に持ったところで一度に使えるのは一つですので使っていなくても劣化していき、結局はもったいないと考えるのです。
一つがダメになれば一つ買い足すといった考え方ですのであまり物が増えていかないのです。
4. 物欲がないの英語
物欲は英語で「material desire」といいます。
「material」は物質、物質的な、材料という意味で、「desire」は欲望という意味になります。
例文としては「I don't have material desire. 」(私は物欲がありません)という感じで使います。
5. 物欲がないの使い方
物欲がないというのは、人に向けて自分が言う場合や、人に対して使う場合とあります。
例えば、質素で欲がない人をいい意味で「あなたは物欲がない」(もっとワガママを言ってもいいのに)といったニュアンスを込めて使うこともありますし、誰かに欲しい物を聞かれた時に「最近、物欲がなくなった」「物欲がなくて特に欲しい物がない」といったように自分の状態を表す時にも使います。
物欲が強い状態というのは「買い物依存」の傾向があったり、お金に対しての執着が強かったりとあまりいい印象は与えません。
それに対して、物欲がないという状態は「欲がない」「今ある物で質素にしている」といった印象を与えますので、悪い意味で使われることはあまりないと思います。
たまにケチな人のことを「物欲がない人」といったように遠回しに言う場合もありますが、その際は本人に面と向かっていう言葉ではありませんので注意しましょう。
6. 物欲がない人に多い特徴や傾向
物欲がない人はどのような特徴や傾向があるのでしょうか。
良い場合もあれば、ちょっと極端すぎてまずいのでは?という場合と様々あります。
それでは見ていきましょう。
- 家賃の低い部屋に住んでいる
- お金は無駄に使いたくない
- 精神的に満たされている
- 物を無駄に増やしたくない
- シンプルな生活を好む傾向
- 物よりも経験や思い出といったものを重視する
- 徒歩、自転車などを好む傾向
- 人からどう見られるか気にしない
- 何年も同じ物を使っている、大切にしている
- 頭がいい人が多い
- ない物ねだりはしない
- かつては物欲が強かった
- 何か夢中になっていることがある
- 断捨離が趣味になっている
- 物欲がないことが自慢である
- 身なりにかなわなくなる
6-1. 家賃の低い部屋に住んでいる
お金に困っているわけではないのですが、住環境にお金をかけない傾向があります。
雨風がしのげればいい、無駄に広い必要はないといった考え方で広い部屋、新築の部屋、持ち家などにさほどこだわりがありません。
家賃が低い部屋に質素に暮らして満足しているといった特徴があります。
6-2. お金は無駄に使いたくない
物欲がない人は、物には興味がないけれど、お金は大好きという人もいます。
つまり物欲はないけれど貯金が趣味という場合もあるのです。
物を買えば当たり前ですがお金が減ります。
お金を減らしたくない、無駄に使いたくないという気持ちの方が強くて、結果的に物欲がないという人もいます。
地味で質素にしているけれどすごくお金を持っている人というのがいますが、まさにそのタイプといえるでしょう。
6-3. 精神的に満たされている
愛し、愛されている、仕事に満足している、周りの人間関係が良好であるといったように精神的に満たされている人は、物質的なことに走らないという傾向はあるでしょう。
物質的なことに執着する人は、人間関係が上手く築けていなかったり、今の自分の状態に不満があることも多いのです。
お金を出して物を手にすることで自分の満たされない欲求を代わりに満たしているといった状態です。
物欲のない人は物を手にしなくても、目に見えない素敵なものを心の中に沢山持っているのでしょう。
6-4. 物を無駄に増やしたくない
何かを買えば所有物が増えます。
所有すればそれで終わりではなく、管理、維持という手間がかかります。
できれば身軽でいたい、お金や時間、労力を無駄に使いたくないという思いから、物を無駄に増やしたくないという思いに繋がり、結果として物欲がない状態になります。
6-5. シンプルな生活を好む傾向
物欲がない人は、シンプルな生活を好む傾向があります。
本当に必要な物だけがあればいい、シンプルライフを目指している人にとってはあれこれ物を買って増やすのは無駄なことだという考えになります。
また自分がこだわった物だけに囲まれていたいというこだわりから、一旦欲しい物を揃えたら、それ以上は増やさなくなりますから買い物をすることも少なくなっていきます。
6-6. 物よりも経験や思い出といったものを重視する
物欲がない人は、物にこだわりはなく、それよりも経験することや、思い出といったものにこだわる傾向があります。
買い物に費やす時間やお金があったら、大切な人とどこかへ出かけて素敵な景色を見たいといった考えです。
6-7. 徒歩、自転車などを好む傾向
物欲がない人は、高級車やカッコいいバイクに乗りたいとか所有したいという気持ちがありません。
もちろん、素敵だと思う気持ちがあったとしてもそれにかかる費用や維持費を思えば「もったいない」という気持ちの方が強いのです。
移動手段として考えればお金のかからない自転車で十分だと思います。
6-8. 人からどう見られるか気にしない
物欲がない人は、人から自分がどう見られるか気にしません。
物欲が強い人は逆です。
人からどう見られるか非常に気にします。
「貧乏と思われたくない」と見栄を張ってしまうのです。
身の丈に合わない金額の服や靴、バッグ、時計、車などを購入したがります。
物欲がない人は質素でどちらかというと貧乏そうに見えてしまう時もありますが、気にしません。
実際は沢山お金を持っていますので余裕があるのです。
6-9. 何年も同じ物を使っている、大切にしている
物欲がない人は、持ち物を大切にする傾向があります。
何年も同じ物を大切に愛用しているので、壊れない、ダメにならないのです。
使えるので新しい物を買う必要もないですし、古い物に愛着があるので新しい物を取り入れたいという気持ちにもなりません。
6-10. 頭がいい人が多い
物欲がない人は、ない状態の時に何かで代用できないか、自分で作れないかと頭を使って考えます。
すぐに買えばいいという考え方にはならないのです。
衝動買いは少なく、よく考えてから買いますし、お金を使うことよりいかに使わずに過ごせるかといったことを考える傾向にあります。
物欲の強い人は必要だと思えばすぐに買おうとします。
衝動買いが多く、買い物にも失敗しやすいのです。
物欲がない人は頭を使う、賢い買い物をするといった頭がいい人が多いのが特徴です。
6-11. ない物ねだりはしない
物欲があって、不満ばかりの人は、自分の身の丈に合わないものを求めすぎなのです。
自分の収入を考慮しない買い方をしてしまうことが多いのです。
それで安易なクレジット払いに頼り、返せなくなるということもあります。
物欲のない人は最初から今の自分に買える物と、買えない物を冷静に理解しています。
今の自分にはまだ無理だからと、ない物ねだりをしないのです。
6-12. かつては物欲が強かった
現在物欲がない人も過去は物欲が強かったという場合も案外多いのです。
過去に欲望に任せて買い物をしていたけれど、結局心は満たされなかったとか、冷静になったら無駄な物を買っていたことに気がつき嫌になった、空しくなったという経験を経て、現在は物欲がなくなったという場合です。
6-13. 何か夢中になっていることがある
物質的なことを考える暇もなく、何か夢中になっていること、趣味などがある人は、物欲はないことが多いです。
物欲よりももっと違うものに欲を持っている場合もあります。
6-14. 断捨離が趣味になっている
断捨離ブームで、断捨離にはまった人も多いことでしょう。
すっきりとした部屋ですっきりと暮らすことで快適さを感じ、それからは断捨離が趣味、生活の一部となってしまう人もいます。
断捨離が趣味ですので、要らない物は買いませんし、無駄に物を増やしたくないという気持ちが強いのです。
持たないこと、増やさないことに快感を覚えてるタイプです。
6-15. 物欲がないことが自慢である
自分には物欲がないということ自体が快適な状態で自慢と思っているタイプもいます。
以前は物に囚われていたけれど、何かのきっかけで物欲がなくなることもあります。
例えば、給料が減るなど一時的に生活苦になった人が「お金がなくても工夫すれば少ないお金でも暮らせるのだ」と気がつくことがあります。
価値観の変化が起こり、使う生活から使わない、買わない生活へシフトしていくようになり、物欲もなくなっていくことがあるのです。
6-16. 身なりにかなわなくなる
あまりいい特徴ではありませんが、物欲がない人は、見栄をはるという気持ちもないことから、地味な見た目、おしゃれに気を使わない、髪型やメイクなど無頓着という場合もあります。
決して悪いことではないのですが、身だしなみが整っていない人として周りから認識されてしまう可能性はあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
物欲がないとはどのような状態か、またどのような特徴があるかなどをまとめて紹介しました。
物欲が強いことで無駄遣いをしたり、お金が足りないと不満を感じるなどマイナス面の方が目立ちますので、物欲がない状態というのは理想的と感じるかもしれません。
確かに今あるもので満足をして質素に暮らせると、無駄なお金も出ていかず貯金も溜まり心と生活に余裕が持てるので理想的でしょう。
しかし、あまりにも物欲がなさすぎると無気力に生活しているように見える場合もありますので注意が必要かもしれません。
必要な物は購入して、最低限の身だしなみには気を配ることは大事でしょう。